HIRO T'S DIARY

● 8月前半の日記 ●

8月1日(水曜日)

 

神聖な8月のスタートをこのような不様な写真で飾ることになろうとはさすがのボクも全然想像もつかなかったのです。しかし、これは事実を記す日記なので出来事を詳細に認めなければなりませぬ。この不運を天を仰いで嘆息したとしてもボクはせめられるものではないのです。802に計4つのスタジオがあります。ボクは2スタでモニジャムをやるのですが、1スタ2スタは非常にゆったり出来ていて居住性もまた防音性も抜群です。故に深夜も仕事をし続けているAD君達は一仕事終えた後にこの彼らの住むアパートなどとは比較にならない素敵なソファの上で欲も得もなく爆睡してしまうのです。しかも彼らにとって運が悪いことにボクは早朝シフトで番組を進行中。この日不運にも爆睡の現場を押さえられたのは日曜日のホット100のADの通称マースこと大原くん。呼べど叫べどピクリともしませんでした。でもちょっと動いた時に彼の口からは「ママ〜」の一言が漏れていました。

この業界華やかに見えても中身はなかなか厳しいものなのです。

8月2日(木曜日)

元気いっぱいteftefのふたりが今日のお客様でした。左がお姉ちゃんの小林さわこ、右が妹のゆうこちゃん。初対面だったにもかかわらずスタジオ中にとびっきりの元気を振りまいてくれました。姉妹ならではの息の合い方にもびっくりでした。小林建樹くんをプロデユーサーに迎えて彼女たちの元気、明るさはCDの上にも跳ね回っています。スカッとしてみたい人是非お試しあれ。最新シングル「ひこうき」のプロモーションの日のニコニコショットでした。

8月3日(金曜日)(お仕事編)

今日のゲストは我が友、押尾コータロー。午前9時から彼の9月30日のバナナ・ホールでのライブの先行予約もするとあって来てもらった。普段のレコード会社さん達とのやりとりでは必ず覚え書きを交わしてブッキング・ミスが出ないようにするのであるが、彼との場合はなんとなく電話とかのやりとりでいつも決めるために、どうやら最初はボクは午前9時台の出番だと言っていたらしいのであるがそれをしばらくして失念してしまっていつのまにか彼の出番はボクの中では午前10時半過ぎにしてしまっていた。律儀な彼は8時45分にスタジオに到着。そしてボクは「早きたねえ、えらいねえ」ってまだ自分のミスに気づかずのほほんとしていた。んが、さすがのボクもちょっと話している内に勝手にボクが出番を遅らせてしまっていたことに気づき、ごめんごめんを連発した。とりあえず、新聞やラジオでもう午前10時半に生演奏とともに出演をしていたので午前9時台にはトークだけでちょろっと出演してもらって、その後10時半過ぎにたっぷりと演奏してもらうことになった。有り難いことに9時15分過ぎには用意した先行予約のチケットが全部はけて演奏の時にはあまりチケットのことを気にせずにたっぷりと彼の素晴らしい演奏をやってもらうことが出来た。ますます肩の力が抜けていい感じの演奏になってきていると感じた。後は9月30日のバナナに押尾初体験でやって来るたくさんの人が「また行こう!」って思って帰ってくれることを祈るばかりである。

スタジオ生演奏が終わった後に彼のギターを取り上げてボクのマジカル・プレーを彼に披露しているところ。さすがの押尾も聴いたこともないスケールの連続にどうやらびっくりしてしまったらしい。二人で協議の結果、このインプロバイゼーションの曲を彼に敬意を表して「ダンシン’ゴキブリ」と名付けることにした。この後彼は「勉強させてもらいました!」と言ってスタジオを後にしたのは言うまでもない。

8月3日〜4日(金・土曜日)(お遊び編)

番組を終えてボクは月曜日の仕込みも終えて一路びわこに向かった。802の夏の研修会に参加するためである。一人っきりのドライブは様々な事を考える事も出来てそれはそれで意義あるものであった。ここは絵日記風にまとめてみるとするか?

京都東のインターを降りて車は湖西道路を快適に北へ北へとひた走る。勿論安全運転のボクは制限速度遵守だったのは言うまでもない。ひとりっきりのドライブなのでご機嫌気分で窓から外に向かって「ビワコ〜〜〜」って叫んでみた。返事は無かった。

空にももくもくと入道雲が!はっぴぃえんどの「夏なんです」を口ずさんだりしゴキゲン気分はますます盛り上がり、ためしに雲に向かって「ニュウドゥ〜〜〜」って叫んでみたが、やはり返事はなかった。

しかししばらくすると細い国道161号線が数珠繋ぎになってピクリとも動かなくなった。車の天井を74回叩いたのだが動かない。約一時間缶詰になった。オイル・サーディンの気持ちが良く分かった。外気温37.5度なのだ。涼しい車内にいることを感謝しようとしたがイラチの俺には無理だった。悔しいので動かぬスピード・メーターを激写した。撮る前に「チーズ!」って言ったけど、どちらかというと表情の硬いメーターくんだった。

動き出して分かった。結局北極南極事故だったのだ。この悔しさを記録に残そうとパパラッチさながらにのろのろ進む車の中から激写してみた。現場にいるおまわりさんにはさすがに「チーズ!」とは言えなかった。

宿舎に着くと意外に人気が少ない。802のスタッフたちはどうやら後で大挙して押し掛けてくるらしい。厨房からなにやらゴソゴソ音がするので覗いてみたら802の正社員である内田くんがひとりで鼻をすすりながらカレーを仕込んでいた。正社員でも人知れずにしないといけない努力があるのだなと涙した。しかし妙に様になっているのもいとおかし。ウッチーのカレーやさんの出来栄えや、如何に?

802の正社員の内田さまがもくもくと働いている間にこの写真のおじさま二人はカレーを待ちきれずに何事か良からぬ事をして時間をつぶしていたらしい。そしてどうやら二人の間のタオルの下ではその決着がつけられているらしい。満面の笑みのおじさんとやけ酒を既に飲みだしているおじさんを対比するとどちらが幸せな状態でどちらが不幸せな状態なのかは言うまでもないであろう。

ウッチーのカレーもいい具合に出来上がりおいしく頂きだした802の人たち。テーブルの上に虫除けスプレー代わりに置かれているキンチョールがまたカレーに絶妙なフレーバーを追加してくれている。(?)ただ画面右端で少し顔が切れているおじさんが「カレーに玉子があれば、もっとええのになあ〜」とわがままを言い出したのだ。危うし、ウッチー。

と、そこに疾風のようにあらわれたのが奈須君である。彼の手元には10こパックの玉子がしっかりと握られていたのであった。にこにこと「はい、たまたまでちゅよ」ってみんなに配って歩いていた。タオルを頭には巻いているがある意味ウッチーの救世主でもあった。
みんな満腹!そしてお空には満月さんがにこにことお庭を照らし出していた。

みんなに「うまかった〜〜。」って誉められてウッチーもご機嫌さんの笑顔なのです。

そこに唐突に番組を終えて乱入してきた802一番のハイパー高気圧男、久保田コージ。この後宿舎が一体どういう状態になったかは日記といえども書かぬほうがよろしかろう。

因みにワインで頭ズキズキで床についたのが午前3時半であった。実に24時間以上起きていた勘定になるのだ。

8月4日土曜日。どんなに遅く寝ても普段通り6時間後には目が覚めて午前9時半のさわやかショットを決めてみたのである。(でもまだ頭ちょいズキズキなのだ。)

さて、さっそくだがそれではせっかくここに来てもらったのでボクの琵琶湖畔の別荘を案内でもしてあげようかの!ここはパーティ・ルームじゃな。広い庭に別棟で立ち上げたんじゃ。借り入れを起こす時に一番銀行が渋ったボクにとってはいわく付きの思い出の建物なんじゃ。

お庭の片隅に設置した岩山じゃ。ちょっと水不足も心配なんで今は流していないがここは本来は滝になっておるのじゃ。でも何故か高いところを見ると登りたくなってしまうもんじゃのぅ。(ウッキー)

今日は暑いのでテニスはしないが、せっかくなのでサーブを見てもらおうとしてボールとラケットを持っていないことにサーブの途中で気がついた。まこと、年はとりたくないもんじゃて。
ならば、我が輩自慢の4コースある25mプールはいかがかのぅ?昔は水泳で鍛えたので余裕の表情じゃろ?ちょっと海パンがでかいのは、否めないがのぅ。
正に25m先の獲物を狙うような凛々しい飛び込み前の姿勢なのじゃ。決して年老いて背中が曲がってしまったのではない。
飛び込みの瞬間である。4コースの飛び込み台が見えないところから我が輩の飛翔距離の長さを思い知ればいいのじゃ。(うん、その通り!自慢しているのである。)

あのイアン・ソープが見て「イアン!ボクニモオシエテクダサ〜イ」と阿倍野区まで押し掛けてきたという噂の水泳フォーム!

(と、さも自分の持ち物のように書いてしまったがこの全てはボクのものではない。キリン倶楽部さん、素敵な施設を使わせて頂いてありがとう!)

そしてプールを去ろうとしてあの今をときめく三木道山さんがひなたぼっこをしているのを発見した。と、思ったらパチモンであった。

この後もソフトボールやトレジャーハンティングそしてバーベキューと琵琶湖畔では楽しい時間がリゾート感覚で刻まれていったのである。いやあ、しんどかったけど、楽しかったのである。 <おしまい>

8月8日(水曜日)

今日のゲストはもう4回目になるQuererだった。ケレルって読みます。今回は8月1日にリリースされた彼女のニュー・シングルのプロモーションであった。ケニアの血をひく彼女だがなんか自分のルーツにあるアフリカのリズムにこだわらずとも自然にグルーブを出すことが出来ましたって淡々と語ってくれました。ニュー・シングルのタイトルは "Precious days"。確かに自然なR&Bフレーバーの上に踊る彼女の歌声は耳に心地よい。しかし彼女と会う度に感じるのは、ほんとにスマートな女の子だなっていうこと。明るくてほがらかなんだけど、同時に深い知性をいつも感じるのです。マイ・ペースでいい曲をこれからも歌い上げていってほしいアーティストです。

ふたりのほのぼのショットであります。

8月9日(木曜日)

昨日の夜シークレット・ライブをしたのだけど8曲目で電源が落ちてしまったという結構レアな体験をしたグレープ・バインが今日のお客様であった。新しいアルバム"Circulator"のプロモーションであるが、ボクもこのアルバムは結構気に入ってしまっている。なんて言うんだろう、詞、メロ、リズムの全てが彼らの今の勢いを反映しているとでもいう感じかな。今までもう数回ゲストに来てくれて最初はなんてぶっきらぼうなヤツらなんやって思っていたけど、そのぶっきらぼうさがまた彼らの味なんやよなってレベルに達しましたな。

右:西川くん(ギター)
黒:亀井くん(ドラム)
黄:寺平くん(喋り)
左:田中くん(歌)

こうやって並べてみると結構平凡な名前です。

 

8月10日(金曜日)蒸し暑い、とっても曇り、ほんのちょっぴり太陽の日。

今日は朝の帯番組を始めてから初めての夏のお出かけ生放送。朝4時50分に家を出てなんと5時25分に須磨ビーチに到着。いやあ、すいていたねぇ、あんな高速走るのは初めてでした。さてさて、また何枚かアップしながら絵日記風に攻めていきましょうか、須磨バージョン!

オンエア前の須磨ビーチ。ひとっこ1人いませんね。 ウォーキングは健康に一番です。たくさんのおじいちゃん、おばあちゃんがボクの前を通り過ぎていきます。
最後の機械チェックをしている現場スタッフ。ボク以外に技術系の人たちとかで8人もいます。

BBSでいつも活発なギャルたち。一番のりでした。暑いのに最後までがんばってくれました。

ファックスでいつも活発なグレー大好き乙女。暑いのにやはり最後までがんばってくれました。 なんとなく忙しそうなヒロT。この日はほんとに浜の人が少なかったので、差し入れにもらった冷凍みかんを見に来ている人ほとんどすべてに配ってあげたりしました。

「まだかいなぁ」とスタンバってる久保田コージ。

 


終わりぐらいにお日様がギンギンやってきてちょいと渋い顔で締めてみました。鎖骨の窪みがたまりません。

な〜んてね。そんなこんなでバトンを久保田くんに引き継いでシャワーをしてしばらくボヤ〜っとして帰ってきました。朝は40分かからなかった道がお盆のスタートで混み始めていて1時間30分かかりました。でも、滅多に光合成をしないボクなので、それなりに楽しい一日でした。

8月14日(火曜日)

8月29日に2枚目のシングル"Full Moon Prayer"をリリースするCore Of Soulの3人が今日のゲスト。東京に住みだしたとはいうものの、大阪出身のファンキーな元気さは相変わらずでとっても安心した。シングルプロモーションで結構忙しくインストアなどもするらしいが、10月の802ミナミ・ホイールでのライブに大いに期待するところである。来年の初頭には1stアルバムもリリースするべく頑張っているらしい。ええ音届けてや!

 

左Keisuke,右ルイ・ルイ、前Fukko

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