HIRO T'S DIARY

● 11月後半の日記 ●

11月17日(日曜日)
地下鉄に乗ってポールに会いに行った。先ず四つ橋線難波から千日前線に乗り換えるのだが千日前線の難波で802の宣伝が駅中に並んでいたのはびっくりした。だから押さえてみた。滅多に電車に乗らないから感激したのだ。それから西長堀で鶴見緑地線に乗り換えて大阪ドーム前に到着なんだが、とにかく乗り継ぎに目茶苦茶歩かないといけないのにはびっくりした。ホームに既に電車が止まっていたりして走ってくるボクを見て扉を閉めるのを待ってくれたりして車掌さんに「ありがと」と言った。やっぱ市民の足である。ほんでドームに着いた。

待つことしばしという言葉もあるが、午後3時から2時間以上が待ち時間であった。お洒落なスタッフルームに通されて筒井先生の「家族場面」などを読みながら時間をつぶした。スタッフがいなくなったのを見計らってスタッフ用のポテトチップも食してみた。うまかった。ちょっと緊張気味に写真に写っているのはそのほうがなんとなく絵になるからであって至極平穏な気持ちでインタビューまでの時間をつぶしたのである。でもやっぱ暇だから壁に貼ってあった今日のスケジュールも撮っておいた。並んでいるアルファベットを見てなんとなく外国な気分になった。5時15分ぐらいに順番が来て持ち時間15分をいっぱいいっぱいインタビューした。ほんと、不思議に緊張はしなかった。ポールと腿と腿がふれ合うぐらいの距離に座ってただひたすら嬉しかったと言うのがウソのない感想である。写真は残念ながらリクエスト出来る雰囲気ではなかった。ただ、ポールサイドの専属カメラマンがインタビュー後一緒に行ったスタッフ2人も含めて写真を撮ってくれた。今はそれが無事送られてくるのを楽しみに待つしかない。明日の番組を健康的に迎えるために午後6時少しまえに続々とドームへ向かう人波を反対にかき分けつつ後ろ髪を全部むしり取られる思いでドームを後にした。明日は独占インタビューをたっぷりとオンエアだ。
11月18日(月曜日)
今日からスペシャルウイークに向けての情報が一斉解禁になった。加えて朝一番から昨日録って来たポール・マッカートニーのインタビューを流さなければならない。しかもこれはほんとに急遽決まったので既に予定していた選曲をぶっ飛ばして入れていかねばならない。午前6時からテンパリっぱなしだった。そこにお久しぶりのゴンチチさんがギターを抱えてやって来てくれた。12月にリリースされるアルバム"Standards"のお話しなどとライブの話しなどを伺った。今度のアルバムは誰でも知っているスタンダードがたっぷり入っているが名曲を料理する苦労なども聞かせてもらえた。今日はポールの要素もあるので強引にアルバムに入っている「ノルウエーの森」とかも「やってくれ」と言ったらしてくださった。大人の2人である。今日はボクのテンパった心をほんとに癒してもらった。ありがとう、ゴンチチさん。
11月21日(木曜日)

ボクとはウサギ・ブラザーズで知られる佐藤竹善が今日の802のお客さま。来月リリースのカバー・アルバム"Corner Stones 2"を記念しての一日企画なのだ。生出演はボクの番組からスタート。今日は一日神戸行ったりなんやかんやで引きずり回されるそうだがとりあえず元気な声を聞かせてくれた。昨日の夜も酒を自粛したとあってすこぶる滑らかではあった。インタビュー途中、松たかこさんに頂いたコメントを流したらちょっと軽い焦りモードに入っていてそれがとってもか〜いかった。また今度はAAAのコンサートで楽屋でしっぽりウサギ・トークをしようと約束した。基本的にまったりとたのしい朝であった。

午後水泳。500/500/500の3本の後、筋トレ。ちょっと運動勘も戻りつつある。

11月26日(火曜日)

Tahiti80からXavier(グザヴィエ、ヴォーカル)とMederic(メデリック、ギター)が来てくれた。ボクたち、初対面。でもなぜかインタビューしょっぱなからうち解けた感じであった。明後日Zepp Osakaでライブがある。楽しそうだ、きっと。行けないけれど、「タンバリンぐらいやったら出来るで!」って言ったら「来て、来て!」って言われて困った。社交辞令はきらいなので行けない旨を説明しながら汗をかいた。行かれる人は思いっきりたのしんでらっしゃいね。

(竹善デーの日と服が一緒になってしまった。ずっと着続けているのではないことをちょっとだけ釈明しておく。あと2枚ぐらいは別の服もあるはずである。)

11月27日(水曜日)

恥ずかしながら小生生誕の日。朝から番組にもすごい数のお誕生日おめでとうメッセージが届いた。自分としては特に感慨もわかない日になりつつあるのであるが、やはりリスナーのみなさんからの「おめでとう」は素直にうれしかった。この1年を心の小箱にしまってリセットし、新たな1年を歩いていこうっていう気持ちになった。

午後、月末の帳面整理をしていたらピンポ〜ン。「この忙しい時にどこの誰や!」って血管を浮かべたら押尾コータロー・みゆき夫妻であった。今晩チキン・ジョージでライブがあるというのに去年に続いて今年も2人でハッピーバースデーを歌ってくれた。これもほのぼのとうれしかった。ボクの気のせいか、押尾コータローのギターが年々小さくなっていってる気がするのだが・・・

11月29日(金曜日)
「ヒロ斉藤の夜はこれから」今年で3回目を迎えるリスナー招待イベントが夜7時から神戸・三宮のカフェレストランCentralで行われた。会場の雰囲気を見てもらっても分かるようにほんまにお洒落なレストランだ。パンも自家製でバリうまかった。もし友達とパーティでもって思われたなら078-325-2033に問い合わせてみそ。

いつもそうだが、イベントのスタートというのはとても大切。ひとつみんなを驚かせてやろうとちょっと変わった形のギターを持ち込んだ。開演前にちゃんと練習もした。そしてスタートと共に斉藤くんの顔コピーの面をつけて登場した。見事にすべった!ハハ。

そしてみんなのお待ちかね、斉藤和義登場。トークタイムである。例によって事前打ち合わせなしの出たとこ勝負でのらりくらりとトークは進む。音楽活動以外にも来年の夏公開の映画にまで出演したという話しなんかも聞いた。映画のサウンドトラックがやりたいって思っていたのが監督さんにイメージがぴったりだからと引っ張り出されたらしい。でもそのお陰で念願のサウンドトラックもうまくいけばリリースされるかも?だそうな。後は何を話したのか、忘れた。でもこの笑顔を見ればお互いトークをたっぷり楽しんでいるのは察してもらえることであろう。


来場のみんなに「何か質問とかないの?みんなおとなしいなあ!」って言ってたら4人グループの女性たちが「Hiroさんはおいくつになられたんですか?」って質問してくれて、口ごもった。でもなんとおとといの誕生日を覚えていてくれてこんなに大きなケーキにろうそくを立ててステージまで持ってきてくれた。これにはほんまにびっくりした。どれぐらいびっくりしたかは斉藤くんの左の顔つきを見れば一目瞭然であろう。このケーキ、残念ながら会場では食べることが出来なかったがちゃんと持ち帰っていただいた。めちゃめちゃ旨かった。またちょっと体脂肪率があがったはずだ。会場でみんなに歌ってもらったハッピーバースディはとんでもない思い出になった。みんな、ありがとう!
トークタイムの後、すぐに弾き語りをしてもらった。全部で3曲だったけどCDで聞く音とは違うアコースティックな味わいが神戸の街にうまくとけ込んでいた。これ以外にも何枚かの写真を押さえたんだが斉藤くんはことごとく目をつぶっているのだな。3曲目は会場からのリクエストで「君の顔が好きだ」をしてくれたのであるが、これもいつものライブバージョンとは違い自主規制バージョンだった。そのあたりを突いてみたら「こんなに近い距離でファンの人たちの顔が目の前にあるとちょっと照れくさくって・・」とシャイな斉藤くんがそこにいた。

弾きがたりの後はプレゼントタイム。抽選で斉藤Tシャツが5人に当たった。左上の女の子なんて当たったうれしさでステージに呼び上げたらくるくるとひとりで回り続けてしまった。かわいいうれしさの表現だった。右上の男の子にもTシャツが当たったのであるが、斉藤くんもボクも小泉首相の息子さんがまぎれ込んでいるとは全く知らなかった。(誇張表現です。)

そして、斉藤くんと2ショットの抽選もあり、3人のラッキーなファンが斉藤くんとポラロイドを撮った。みんな緊張気味ではあったがほんとにうれしそうであった。

選に漏れたみんなはうらめしそうであったのは言うまでもない。



お開きの時間も近づいてきているんだが、せっかくだからもうしばらくヒロ斉藤トークを続けてみた。しかしそれにしても今夜のお客さまはとってもおとなしくて控えめだった。斉藤くんが「せっちゃん」ボルテージを上げると潮が引くように「サ〜〜ッ」とみんなが引いていくのがステージの上から感じられた。それもたまにはいいものだ。
斉藤くんがステージを去った後、ボクもくやしいので「ボクと2ショットと撮りたい人!」って呼びかけてみた。パラパラと手が上がった。全員が希望したわけではなかったが強引に抽選に持ち込んだ。すると「彼」がその幸運を射止めた。あまりうれしいのでシャッターが降りる瞬間にハグしてしまった。これをおいしいと言わずに何をおいしいと言うのだろうと思った。こりゃぁ、来年もいい年になりそうだ。

お別れ前に参加してくれた人を記念撮影した。この笑顔でみんなの満足さを感じてもらえると思う。そして来年はあなたの笑顔がこの中に混じっていることを切に願う次第である。
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