HIRO T'S DIARY
● 11月前半の日記 ●
11月1日(火曜日)

自分たちのレーベルを立ち上げ9月にそこからのニューアルバム「Feels Good」をリリースしたTake 6が来てくれた。これで5回目の登場なんだけど、89年が最初の訪問でこれでもうなんと16年来の知り合いってことになる。

ますますフレンドリーになるTake 6。スタジオでもごきげんなライブをかましてくれた。楽器なしのアカペラってほんとにどこでも完全ライブになってすごいよねえ。

でもどうやら結成以来20年間しっかりとしたリードヴォーカルを探していたようでちょっとジャムってみたら速攻「ボクたちのリードをしてください。」ってことになった。そして契約書を持ってくると言って帰っていった。今ボクはじっと契約書が届くのを待っている。

11月1日(火曜日)

「判断基準」

もし100Mを9秒ジャストで走る人がいれば、間違いなくその人は世界一である。
富士山より1cmでも高い山が日本にあればその山は間違いなく日本一である。

これを「絶対」と言う。絶対に対してあるのが「相対」。
相対は基準となる尺度が異なるので結果は当然曖昧模糊としたものになる。

この間街中でこんなフレーズを目にした。
「世界一おいしいポテトチップス。だまされたと思って食べてみてください。」
申し訳ないがボクは「世界一」のチップスフェチである。
だからその真偽を確かめるため オリーブオイル仕立ての粗挽きコショウバージョン、約500円を一袋購入。

ウッシッシと言いながらビールをプシッと開け、バリバリと袋を引き裂き、
肉厚のチップスを一枚取り上げ仔細に眺める。そしておもむろに口に運び、
「お代官様、お許しを。ア〜レ〜」と言う声を聞きつつ、アングアングしてしまった。

結果は・・・・・・

「旨かった。確かに旨かった。んが、その旨さは百歩譲ったとしても
せいぜい浪速区一 ってとこではないだろうか。」とおもた。

11月2日(水曜日)

「下柳くんの壁殴り」

マージャンは「人生の縮図」とよく言われる。
昨日久しぶりにちょっぴり打ち興じることになった。

勝負の世界に勝ちっ放しはありえない。
勝ったり負けたりしながらその平均値を若干のプラスにできれば御の字である。
だから心がけるのは「勝つときは徹底的に、負けるときは出来る限り少なく」で、これがセオリー。

負け方にもいろいろあって技量が劣るなり時の運が味方せずに負けるときは別段そうでもないが、
これが自分の作戦ミスでやられたときの悔しさたるやとても筆舌に尽くせるものではない。
マージャンをご存知でない方もたくさんいらっしゃるであろうから
ここでその棋譜を披露することは しないが、要するに昨日のボクは誰のせいでもなく
正に自分の誤った判断での負けを喫して しまったのである。

自分の制球不足でリードを許しマウンドを降りた下柳くんがダッグアウトに戻ったときに
手が商売道具であるにもかかわらず壁を殴りつけていることがよくあるが、
昨日はその気持ちが痛いほど分かった。

ボクの敗因。ずばり、「助平根性」に尽きる。

若干のリードで迎えた最終局面、そこでボクは相当にいい手であがれるところまできた。
ただそこでムクムクと湧き上がってきた「助平根性」。そのままこっそりあがっても
十分な勝利であったにもかかわらず、もらえる点数を少しでも増やそうとみんなに
「もうあがれるぞ宣言」をしてしまったのだ。

当然全員に超警戒されるはめに。そしてその回は勝負無しで仕切りなおしに。
そしてそこでボクにあった「流れ」は雲散霧消。他のメンバーがそれを引き寄せ
結局コテンパンにのされてしまうという結果になったのだ。

勝負に「絶対」はない。勝てるときには「確実」に勝つこと。

半世紀以上も生きているくせに まだこの「人生の処世訓」すら
全うできない自分が阿呆に思えた。
でも同時にまだ「助平根性」をなくさず生臭さを持っている自分にも気づいて
それはそれでまた自分がそこそこ愛しかったりもする。枯れきってしまうにはまだまだ早い。

人生の縮図を教えてくれるマージャン。嫌いではない。
んが、昨夜は悔しくて相当呑んだくれてしまった。
さて次回のマージャンでボクは自分に勝つことができるのか?


話は急激に飛躍するが、ボクは「勝ち組・負け組」という表現が大嫌いだ。
んなものは、個々が人生を歩む途中に貼るレッテルではないと強く思っている。
ただ、例外的に「IT長者」さんたちだけは今の「勝ち組」と言い切ってもいいかもね。
そして彼らが昨日のボクのように「助平根性」の餌食にならないことを切に祈っている。

ギャハハハ。

11月3日(木曜日)(文化の日)

2000年に知りあったバンバンバザールも今朝で6回目の登場になる。夏にリリースしたアルバム「十」の話たら、まもなく彼らにも登場してもらうLIVE JAMの話たらしながらスタジオライブとかもごきげんにかましてもらってアッと言う間に時間が過ぎ去った。あ、そうそう、おまけに番組ジングルまで作ってもらってありがたいったらありゃしなかった。

黒川くんのウッドベースを弾きたくなったので弾いてみたらほぼ初めてなんだけどいきなり Ron Carter のようなフレーズがほとばしり出てきた。それを聞いて「ヒロさん、勘弁してくださいよ。」と嘆く黒川くんを、福島さんと富永さんは「まあ、才能ある人だからしょうがないじゃん。」と慰めていた。ワハハ。

11月3日(木曜日)

「文化の日」

なんとなくだが、文化には「アナログ」の、そして文明には「デジタル」の香りがしてならない。

18世紀ワッツが蒸気機関を発明し産業革命が起こり「文明」が加速を始め、
world wide web の登場でその速度は「光速」に近づき今人々を「拘束」。
過剰に供給される選択肢が呼吸困難を引き起こす。

文化は酸素マスク。呼吸停止の前に装着を。

バーチャルな悪貨は必ず良貨を駆逐してしまうのだろうか。

11月4日(金曜日)

「灯台もと暗し」

昔々、暗いから部屋に灯りを持ち込んだのになぜかもっと暗くなってしまったという神話が あるわけなくて、「あのね、灯りを遠くまでとばしてもその台の下はね、ほ〜ら、 こんなに暗いでしょ?」とボクのようなおばかさんにも分かるように教えてくれる くそ丁寧な諺である。

ところが普段見向きもしてあげないこの諺が、
ある風景を見てボクの頭の中にシャキ〜ンと蘇ったのだ。

テレビの関西電力のCM。
その最後に夜の「水晶橋」の遠景が写し出される。

ボクの事務所のすぐそばにある古くからの橋で淀屋橋から歩いて事務所に帰る時など わざわざ水晶橋を通ったりして、そのレトロな風情の良さは熟知していたつもりなのだが、 こうしてCMで取り上げられると改めてその美しさに息を呑む。

斯様に「灯台下暗し」を実感した次第。

11月7日(月曜日)

週末のハイライトはベーシスト Victor Wooten のライブに尽きる。
何がなにやら本当に凄すぎて何もかけない。

いわゆる「筆舌に尽くしがたい」ってやつである。

Victor は3兄弟の末弟。長兄はギターを、2番目の兄はキーボードを操るが
この兄ちゃんたちも超絶のテクニックで観客をノックアウト。

たたき出される音符の一音一音が、そして動きのひとつひとつまでが緻密に計算されていて
もう完璧なまでのエンタテインメント・ショーであった。リズムから旋律から何もかも 違うのであるが、
一種日本の大衆演劇の世界にも通じる本当に泥臭い「ノリ」すら感じた。

それがまた、「Jackson 5 もこんなんやってんやろなあ」とか思わせてくれていいのであ〜る。

噂ではあの夜、もし会場が爆破されたら大阪からベーシストがいなくなると言われるほど、
関西中からベース弾きが集まっていたらしい。それはそれでいいのだが、ボクはやはり
関西中の音楽マニアに Victor のライブを見てもらいたかった。

Wooten Brothers はきっと あなたの音楽観を根底から変えてしまったことであろうに。
それがボクには残念で残念でならない。
もったいないことをしはりましたね。

でも次回彼が来ることがあったら必ず見てください。でないと「音の至福」
「エンタテインメントの至福」を知らぬまま人生を過ごすことになります。

ボクも「次回は必ず見に行きなさい。」とスガ・シカオに言うことにします。

11月8日(火曜日) 「自転車」


便利な道具である。
んが、視点を変えるとこんなに危なっかしい乗り物はない。

2台以上の自転車グループは特にそうだ。生活道路などでそれが縦に並んで走ってるのを 見ることは
まずない。ほとんどが横に並んでペチャクチャとお話をしながらフラフラと進む。

個人的な数値だけど、自転車って車から見るといつふらつくか分からないのでその左右1mずつ くらいは
「のりしろ」を取っておかなければならない。もし2台が併走していると車視線からは 路側から4mは
ふさがれてしまっていることになる。大概の生活道路はこれでもういっぱいいっぱい。

ボクの帰り道も生活道路を走らねばならないところがある。
その一部は府立高校の三方をぐるりを 回るようなコース。午後6時過ぎクラブを終えた野球部員の
いがぐり君たちが8名自転車上の 反省会を開きながらフラリフラリとボクの前を走っていた。
それがまた体育会系のくせに相当に デレデレとした走りで危なっかしいことこの上ない。

追い抜きざまに「1列になって走りなさい!」と彼らのためにもなるので窓から一喝。
するとあろうことか後ろから何やら反抗を示す相当勢いのある罵声が聞こえてきた。

「ムカッ!」

それならしっかりと意見をしてやろうとブレーキをかけ停車し、ギアをバックに。
バックしてくる意思を読み取った約10mほど後ろにいた若い衆はそこで思いっきりUターン。
蜘蛛の子を散らすように走り去っていった。その様子が妙におかしくって笑ってしまった。

閑話休題。

みなさん、自転車2台以上で走るとき、後ろから車が来る気配を感じたら 必ず縦に1列になって走りましょう。
自分自身の安全のために。

11月9日(水曜日) 「自転車 続編」


少し前新聞に船場がガス燈のともる街になるという記事があった。きっと大正浪漫を彷彿とさせる風情溢れる街になることであろう。こういう場合は必ずデザイン面が重視されるし、それも当然のこと。レトロ感溢れるステキな街並みになってほしい。

んが・・・

ひとつだけお願いしたいことがある。
デザインを重視すると何故か街灯は歩道の真ん中に立てられることが多いようだ。これは通行する 自転車にとってやっかいなハザードになってしまう。特に辻の近くにこれが立っていると 見えない角から曲がってくる自転車を避けきれず正面衝突なんてことも起こりかねない。

 


レイアウトデザインもこれからであろうから、街灯は車道沿いの歩道に立てるようにして下さい。
でないと2年前の7月に1号線沿いのチャリ衝突で手首を骨折してしまったボクのような人が またでてしまうかもしれないから。

この日記を読む人の中にこの「船場ガス燈プロジェクト」に関係する人がいることを切望します。

自転車は認められた場所以外は車道を走るようにと一応のルール付けはされていますが、
新しく出来るこの場所の歩道を走る自転車も当然想定されるので認めてみました。
いかがでしょう?

尚、昨日の日記に相当の反応があって嬉しく思っています。そんな中に「学生さんの自転車も
そうだけど、お年寄りの自転車も気をつけないと危ないです。」というコメントもありましたが、
ボクの言いたかったのはそういう「グループ分け」ではなく、実際に自転車に乗る人全てに
対する「走り方のマナー」だったことを付け加えておきます。

P.S.
上の写真についての詳細は2004年8月の日記を参照のこと。

11月10日(木曜日)「6カ国協議」

北京で始まった6カ国協議が朝夕のニュースを賑わせている。
各国代表はイヤホンを耳に意思の疎通を図っている。

イヤホンにはそれぞれの国の超一番すごい腕利きの通訳さんがつながってるんだろうけど、
議題がこれでもかというほど繊細なだけにその心労たるや、
正に beyond the description だろうなあ。

「ご苦労さまです。」と思いながらも、ボクには「金輪際無理です。」と自嘲した。

嗚呼、我強烈欲流暢中国語韓国語露西亜語会話力、尚我補足的欲仏蘭西語会話能力。

11月10日(木曜日)

今晩クワトロでライブだというのに千綿ヒデノリくんがやって来てくれた。今朝で3回目。やっぱりライブの男なのでスタジオライブも「追憶のメロディ」「友よ」と2曲ぶちかましてもらった。しかし千綿くんって発声練習の時の声ってほんまにすごいよ。スタジオのでかいスピーカーで鳴っている音なんて掻き消されてしまうんやもん。今夜のライブも大盛り上がり間違いないことであろう。

今日は帰る前にいつもと座り場所を入れ替えてみた。DJ席に座るとどうやら誰でも高圧的になるもののようだ。なぜなんだろう?えっ?それはいつもそこに座ってる人の気配が乗り移るのだろうって?ほっといてください。

11月11日(金曜日)

おとといニューシングル「超特急・陽はまた昇る」をリリースしたゆずの2人が番組には3年9ヶ月ぶりに帰ってきてくれた。まあ、しかし長い無沙汰ではあったがそのギャップを感じさせずに変わらず快活な2人であった。先月のPoscast802の収録の時もそうだったけど、この2人としゃべっているととにかく「ハチャハチャ」に楽しく時間が過ぎてしまう。

今朝のインタビューを聞いてくれていたみなさんもたっぷし楽しんでくれたと信じる。アッと言う間にお別れの時間が来たがまた今度はライブで元気な顔を見せてくれることであろう。

たのしい時間であった。わはは。

11月11日(金曜日)「怒濤の週末」

今晩はキャスティングからかなり入れ込んできた招待ライブ「LIVEJAM」が なんばHATCHで
行われる。出演するバンバンバザールにはコラボ・パートのアレンジその他で 相当に苦労をかけ、
やっとこぎつけたライブなので今夜の打ち上げは多分とことんいってしまう ことになるだろう。

そして土曜日は神戸ユニバー競技場まで関西学生アメリカンフットボール伝統の一戦、 関学対京大 の
試合 の取材観戦に出かける。 万全で取材に臨むためにも今夜は呑み過ぎないようにしなければ。

んが、バンバンのメンバーにはライブのためにかなりのご苦労をかけたのでそれは しっかりと労わねばならない。
人はこのボクの苦悩を見て「単に呑みたいだけだろ?」って 邪推するかも知れぬがここには
その回答を記すことはできない。
わはは。

ま、どちらにしても「すんごくたてこんだ」週末であることだけは間違いないわけで、故に 来週月曜日に
番組でボクの機嫌が悪くてもあなたはボクを許さねばならないのだ。

みなさんも楽しい週末を。

11月11日(金曜日の夜)

Hiro T's Morning Jam presents "LIVE JAM"がやって来た。かなり本降りの雨のせいもあって招待したリスナーさんの半分強しか参加されなかったが、その参加しなかった人たちはほんまに惜しいライブを見逃したと断言できる。それくらい味のあるとってもヒューマンなコンサートであった。

立ち見も出ることはなくゆる〜く埋まった客席に向かって先ずボクのこんばんわのご挨拶からスタートした。(右の写真はいかにもそんな風に見えるがこれはリハの時にちょっとオーバーなジェスチャーで撮ったもので普段の俺はもうちょっとシックにご挨拶をする人であるのを付け加えておく。)

登場アーティストはたった3組。先ずsaigenjiのステージからスタート。いきなりブラジリアン・リズムでお客さんを煽るだけ煽った。そして彼のステージ最後はバンバンバザールが加わってStevie Wonder の Golden Lady を見事にコラボって、そのままバンバンバザール・デラックスのセットに。これがまた乗せた乗せた!もう、お見事というほかないステージをバンバンは魅せてくれた。小休止を取った後は南佳孝さんのアコースティックなステージへと続いた。

そして最後は3アーティストが全員でファイナルセッションになった。ボクもステージに引っ張り出されてマラカスでリズム参加をさせてもらった。(そして高級なプロの使うマラカスはシャカシャカのリズムが取りやすいことに初めて気づき「なんだそうだったんだ」と思った。)

コンサート終了後ロビーで軽くお疲れさまの乾杯をして、そのまま南佳孝さんだけはいなくなっちゃったけど全員でニコニコの仲良し記念撮影をした。

そしてそのまま打ち上げの為に全員でミナミの街に繰り出したとさ。そして呑み会は果てしなく続いたってわけ。

11月14日(月曜日)「やはりの週末」

11日金曜日は雨にもかかわらずたくさんのリスナーさんがなんばHatchに来て下さって LIVE JAMも無事終了。

打ち上げではやはり呑んだ呑んだ。どこまでも呑んだ。みんないっぱい気を遣ってくれたので 慰労を兼ねて しっかりと呑み続けた。1次会から2次会に流れる途中に別のところでライブを していたSOFFetくんたち にも出会ってボルテージがますます上がった。

「わっ、もうじき午前3時や。もう24時間も起きてるんやで!」とミナミで喚いていたのはしっかりと覚えている。

12日土曜日はお昼12時半に目覚めた。

神戸ユニバー競技場で行われるアメフト関学・京大戦の観戦取材の日。 午後2時にキックオフなので集合は午後1時半。
いわゆる「間に合うわきゃねえよ!」 ってところで目覚めたわけだ。

生放送ならくびがすっ飛ぶとこだが、収録なので速攻電話をして段取りを変更してもらった。
試合は京大の善戦及ばず関学が勝利。甲子園ボウルに向け立命館との全勝対決を 残すのみになった。

取材も無事終了。くたくたで帰路につく。阪神高速3号神戸線が事故で大渋滞の表示。
迂回して5号湾岸線を利用する。薄暮の湾岸線から見える風景は滅法美しかった。
Breath taking Scenery とはこの風景のためにある言葉なんだろうなと実感した。
これからいろんな人にお薦めすることにしようと決意した。

13日日曜日は、ゆえに何もしない日にした。
夕刻のアジアシリーズを眺めながら「あれだけ上下にジャンプしてたらマリーンズファンには ええダイエットになるやろなあ。」とぼんやり思った。

日曜日に考えたことは見事にこれだけだった。
わはは。

11月15日(火曜日)「運勢」

番組中にいつも書いているこの日記。
昨日はほぼ完成ってときに、吹っ飛んでしまって猛烈にブルーな朝となった。
なんつっても書き直しが完成したのが午前9時少し前だからほぼ3時間かかったことになる。
しかもどう見直してみても、最初に書いていた方がダイナミックでいい文章だったんだよなあ。

そんな悔しさにまみれた1日を終えようとしたときに某めざましテレビではボクの星座、 「射手座」が
昨日の運勢No.1だったことを知る。


「テヤンデー!運勢ナンバーワンで日記が飛ぶわきゃねえだろ! 昔から飛んでいいのは イスタンブールって決まってんでぃ!」

と再びこみ上げた怒りで、静かに枕を濡らした。

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