● 1月前半の日記 ● |
1月1日(日曜日)
新年を迎えました。
今年も張り切っていきましょう。笑顔を少しでもたくさん増やして行きましょう。
みなさん、今年も本当によろしく。あなたの朝の時間はこれからもボクにお任せあれ! |
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1月2日(月曜日)「賀正」
するりと2006年。
油断してるとまた次の年が押し寄せてきそうだ。
今年は「するり」から「ゆるり」を感じられる1年にしたいもの。
しっかり足元を見つめつつ朝の時間を刻んでいくことにしよう。
個人的にはやっぱ83→77と30→20は最低達成ラインとして掲げることにしよう。
でないと「えらいこと」になっちまいます。何のことはか聞かずに放っておいてちょ。グスン。
今年もたっぷりの「笑顔」をよろしくね。 |
1月3日(火曜日)「ウヰスキーな話」
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専らビールである。
最近ブームに押されて焼酎などもやるようになった。ただウイスキーでも焼酎でもそうなんだが、ボクは「割る」という行為が許せない。どちらも必ずロックである。そして確実にいつもへべれけに酔っぱらう。
むか〜し、誰かにもらってほっぽらかしていたウイスキーをめっけて呑んでみた。Ballantineの17年物である。信じられないくらいスムーズであった。「やっぱいいものはいいんだにぃ。」と言いながらへべれけになった。
朝起きてその全てのアルコール分が脂肪に変わっているのに気づいた。とほほの正月になってしまった。 |
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1月4日(水曜日)「復帰」
人ってやつぁ、そう簡単にゃぁ生活のリズムなんて変えられるわけなんてねえわけで、下手すりゃ、こそ泥あたりが活動を開始しようかっつう丑三つどき過ぎに毎朝ゴソゴソと起きだしてるあっしが唐突に2日も休みをもらっちまうと、これがやっぱ夜明け前にはしっかりと目覚めちまって結局ありがてぇんだか、ありがたかねぇんだかってこたぁ、よっくあんだがね、ま、しかし、この年末年始たっぷしお休みになられた方々なんてきた日にゃぁ、やっとこ、からだがいつもの仕事態勢から休日態勢になったばっかだってぇのに、え、なにかい、今日から仕事始めだって?そりゃまあ、お気の毒になんて言いながら実はヒーヒー腹がよじれちまっておまけに涕目にまでなっちまった、あたしゃ、あれですかねぇ、相当の悪ってことなんっすかねえ、ま、どちらさんも今年もあくせくがんばって、ちったぁ、いい年にしておくんなせぇ。 |
1月5日(木曜日)「The Long Run」
蜜に群がる蟻のように、人は「流行」を追い求める。
獲物を見つけたピラニアのように、人は「才能」を貪り喰らう。
またたびを見つけた猫のように、人は「享楽」を蹂躙する。
生け贄を捕まえた鷹のように、人は「五臓六腑」に爪をくい込ませる。
皮膜のない鉄に触れる酸素のように、人は「個性」を浸食する。
「だっこちゃん」「フラフープ」「ホッピング」そして「たまごっち」と 人はその全てを弄び、
呆れるほど早く従順な玩具たちを使い捨てて来た。
そして残念ながら音楽の世界にもこの方程式があてはまる。
古くはビートルズの後のGSたちも全く同じように弄ばれ使い捨てられた。
救いは大方のGSたちには相応の才が欠如していたことであろうか。
人が巻き起こす「風」に、「突風」にアーティストは吹き飛ばされないことを切に願う。
「たまごっち」たちは「道具」であるが、音楽は「人そのもの」。
「継続」の持つ意味の難しさを頓に感じる昨今。
早朝、Eagles の "The Long Run" を聞きながら「人生」を思った。 |
1月5ー6日(木ー金曜日)
いやま、しっかし、おら、たまげただ。あのきったなかった福井駅がメッチャクチャきれいになってただ。タクシー乗って、おら、もっとぶったまげただ。雪の量が半端じゃなかったべ。道の両側に雪の壁が出来てただ。
午前9時過ぎに室内では我慢しきれなくなってリゾートセンター前に出てみた。そうすっと、SOFFetに似た2人の若者がいた。ジッと見つめてみたら本物SOFFetのYoYoとGooFだった。タマゲタ。確かに先月番組に来たときに「ユーたち!3級の腕前を自慢するならジャム勝に来なよ!」って言ったのであるが、ホントに来るとは見上げた根性である。だからご褒美にリゾートセンター前で彼らの最新シングル「キグルミマスター」を歌わせてあげた。ってか、歌ってもらった。ごきげんだった。しばらくインタビューをして午前10時の音楽ノンストップゾーンで一緒に滑ることを約してとりあえずポーズを決めて現場では解散した。
10時になったのでSOFFetに追い付くべくバラエティサイトを駈け上った。いいお天気で気持ちよく晴れ渡っていたので下界のパノラマがいつも以上にきれいに見えた。(写真ではやっぱあの素晴らしさが再現出来てないよ〜。)
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「お〜い、YoYo〜、お〜い、GooF〜」 |
「どこ行ったんだよ〜〜〜。」 |
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と、彼らを捜しながらバラエティサイトから下界のパノラマに飛び込んでいくような感じで滑り降りた。そしてようやく2人を発見して一緒に仲良くちょっぴりだけどスキーを楽しんだ。いやまあ、ほんとにほんとに楽しいひとときであった。
ボクは番組を続けないといけないので最後の記念撮影をしてリゾートセンターに戻り彼らはしばらく2人で銀世界を楽しんだようだ。番組エンディングには戻ってきてくれて一緒に番組を終えた。
YoYo, GooF, 遠いところをありがと。楽しかったぜ。 |
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と、今年もスキージャムからのオンエアは無事終了した。来年はまたどんな笑顔を発見出来るんだろうか。 |
1月6日(金曜日)「Heaven & Hell」
年に一度のスキージャムからの生放送。
今まで13年くらい毎年おじゃましてるけど、今日はその中でもピカイチのお天気だったね。
寒いけどよっく晴れていて風は全くなくて雪も最高に圧雪されていてもう気分は天国な一日。
おまけに先月ゲストに来たときに「Youたちも来なよ!」って冗談を飛ばしたSOFFetの2人も 突然やって来てごきげんな生放送になっちまったぜ。
お昼に放送を終え、13時40分のサンダーバードに間に合うように福井駅に30分前に到着。
そして・・・地獄はそこから始まった。
券売機ではグリーンも指定も売り切れ、あるのは自由席のみ。その次もその次も全部売り切れ。 なんとかなるかもと自由席を購入、さっぶいホームで30分列に並ぶ。やって来たサンダーバードは
やっぱり人で溢れかえっていた。車掌さんに車内で「グリーンでも・・」と言いかけると 彼はサッカーで選手にイエローカードを出す時の審判のような表情で「ご覧のように
全車満席で1席も空きはございません。」とやや薄ら嗤いを顔に浮かべながら教えてくれた。
惨めさを噛みしめながらトイレの横の連結器のところで立って帰る決心をした。
ひっきりなしにトイレに人がやって来てその度ごとに胡散臭そうな目がボクに突き刺さる。 大阪まで2時間の我慢だと腰が痛み出しても我慢して立っていると「列車の下についた雪の
塊が危険なので最徐行をします。」との車内アナウンスがあり、京都に2時間かかって到着。 その後のアナウンスで大阪までは更に1時間以上かかるとのこと。
「もうダメ、許せない!」「ってか、もうこれ以上惨めに突っ立ってるのはヤダ!」と 列車を降りて新幹線に乗り換えることにした。乗り継ぎ精算をするために窓口に並んだら
長蛇の列の先頭でなにやらもめていて列は一向に進まぬ。それでもサンダーバードでの 立ちっぱなしのプラス1時間強よりははるかにましと15分ほど我慢して列に並んでいた。
やっと順番が来たとき手許には特急券はあるのだが、乗車券が見あたらない。慌てふためいて 「あのボクはウソを言ってません。ちゃんと乗車券も買ったのです。ほら、この領収書を見て
ください。」とお代官様に陳情したのであるが、それは徒労に終わった。疲れ果てていたボクは 「判りました。もう乗り継ぎ精算は不要です。新幹線自由席新大阪まで。」と切符を購入。
京都駅に滑り込んで来た新大阪止まりのひかりの暖房の利いた自由席に倒れ込んだ。
天国のあとに地獄。人生いいことばっか続かないってのは熟知してるつもりだったが、 やっぱ今日は相当こたえたね。 ただ、たったひとつの救いは先月うひゃひゃと言いながら購入していた東海林さだお先生の
「昼メシの丸かじり」が連結器のボクの無聊を慰めてくれたことであろうか。
これから先、2時間以上連結器に立たなければならなくなったときはあなたも東海林さだおを 読みなさい。
辛さはきっと半減します。 |
1月9日(月曜日)成人の日 「運・不運」
汽車の旅。期するものは人それぞれ。
ボクの場合は座席で缶ビールをプシ〜っと開けて文庫本を読みつつ
時々車窓からの景色を 眺めながらうつらうつらとまどろむことに至福の喜びを感じる。
まわりにどんな人が来るかは汽車の旅を終えるまで確定しない。出来れば車両全体が
しわぶきの音ひとつせずレールの継ぎ目の音だけがゴトンゴトンと伝わってくるような旅で
あってほしいといつも心から願っている。
んが、現実はそう甘かあない。
先日などは後ろの席の小学校2−3年の女の子がボクの背もたれをバンバンと蹴り続けやがった。
「親の顔が見てみてえもんだ。」と振り返ったら鈍重な顔をした親が横にいた。
運と不運にはこちらに選択権がないことを再度強烈に思い知った小旅行の日であった。
「ふうん、そうかな〜」
「うん、そうなのよ〜」 |
1月10日(火曜日)「未熟児行進曲」
10年ばかり前、まだ成人式が1月15日に行われていた頃大阪の一流ホテル主催の「成人の日講演会」に 招いていただき満場の若者たちを前にお話をしたことがある。
そのときの苦い思い出は今も残っている。
以来毎年この時期になると荒れる成人式が報道される。
今朝も恐る恐る新聞を開き 変わることのない一部の大人になりきれない若者(バカモノと読む)の愚行にまた涙した。
これが「一部」であり「全体」でないことは十分に認識している。
が、しかし、その一部が 全体を容易に侵食してしまうのは、阪神タイガース優勝時の乱痴気騒ぎでも立証済みである。
人の愚かさ、浅はかさを考えながらボクの頭の中では1968年のザ・フォーク・クルセダースの 「悲しくてやりきれない」がグルグルまわる。 |
1月11日(水曜日)「再会」
ボクの食事事情。
午前3時少し過ぎに起きて、朝食は大切と必ずサンドイッチなどとフルーツを食する。
そして午前10時の番組終了まで「あんちゃん、かっけー!!」って言ってもらえるように フル稼働でかっ飛ばす。
番組が終わったらさすがにおなかペッコペッコ。午前10時に少し早い昼食をとる。
最近は喫茶店の出前メニューも加わって選択肢もとってもカラフル。
昨日は久しぶりに「カレーライス」を食した。
帰宅して扉を開けたら昼食と同じニオイがボクを迎えてくれた。そして涙が出た。 |
1月12日(木曜日)「効能」
この時期誰もが口走るのだが、ボクも口走る。そして人はそれを咎めない。
厳冬の候にはやはり「鍋」が一番!
芯まで冷え切ったからだをポカポカにしてくれる。不足しがちなビタミンもザクザク切った 野菜からたっぷし摂取できる。しかもそんとき同時に大量に摂りこむ食物繊維が
思わぬ副作用をもたらしてくれる。
翌朝の「んこ」の出が圧倒的にいいのだ。「もっこり山盛り」なのだ。
お通じに悩まれている女性も相当いらっしゃると聞き及んでいる。
周知のことかもしれないけれどその観点からも鍋をお薦め。
厳冬の影響で野菜の価格が高騰し家計を圧迫しているのも承知の上で、それでもボクは叫ぶ。
3回を2回にしてでも冬場は「鍋」を思いっきり楽しもう!と。
そして翌朝の「もっこり山盛り」でまた「ビバッ、ナベ!」と快哉を叫ぼう! |
1月13日(金曜日)
ORIGINAL LOVE 田島貴男が1年ぶりにやって来てくれた。来週18日リリースのカバーアルバム「キングスロード」のプロモーションなんだけど、いつものように話はあっち行き、こっち行きで揺れた揺れた。特にモズライトのギター話は相当以上に濃かったのではとちょいと反省もしている。
んが、反省と言えば田島っちは会話の継ぎ穂として「あの〜」を多用することが判明。厳として「あの〜」使用禁止令を出した。ってか、自分で「もう言いません!」と言った。でもその後も変わらずに「あの〜」が出たので帰る前にボクサースペックの田島っちにガツンと喰らわせた。と、見えるような記念写真を撮った。「田島っち、今朝もありがと、あの〜、そしてまた、あの〜、近い内に帰ってきなよ、あの〜、歓迎すっからさ。」 |
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1月13日(金曜日)「僥倖」
駅前で客待ちをしておったらどうも都会から来たとおぼしき濃い顔のお客が駆け込んでこられましてねえ。35kmも先の行き先を聞いてわしゃ運転席でうれしさにピョンと5cmばかし飛び上がりましたのじゃ。ただ、用心しないといけないのは彼がよそ者だということ。目的地が近いと勘違いしてタクシーに飛び乗って後で料金が高いとごねられても困ってしまうので一応「お客さん、そこはかなり遠いのですがよろしいので?」って聞いてみたんっすよ。すると客人はニコニコ顔で「いやあ、ぼかぁ、毎年ここに来てるのでよっく知ってます。いいんですよ。」と爽やかに応えてくれたじゃないですか。いやまあ、うれしい話で、タクシーの運転手をこの片田舎でかれこれ30年もやってますが、1万円を超えるであろう遠距離客にはまだ数えるほどしか当たっておりませんでな。やっぱあれっすかねえ、今朝の茶柱がよかったのっすかねえ。
ま、しかし、メーターの動きを見て途中下車されても困っちまうもんで、かあさんが「持ってけ」と車に積んでくれたキャンディを差し上げようとしましたのじゃが、客人はニコニコ顔で「いや、ぼかぁ、結構です。」と言いなさるだけ。話途切らせるのもなんだで、雪下ろしの話や、大阪から来なさったという客人に都会の話などを聞いておったんじゃ。順調にメーターも上がり続けて6000円を超えるあたりでホクホクしながらもふと心配になったのは、行き先が山の上。しかも人もそうたくさんはおらんじゃろうと思える山の上。乗り逃げなんてことになったら会社はさておき、かあさんからどんな仕打ちを受けるやらわかったもんじゃありやせん。ま、見た感じでは運賃くらいはだいじょうぶそうにも思えるんではありますが、ここは大事をとって最近会社が車に搭載したカードリーダーを指しながら「カードでのお支払いもできますがの」と一応ゆってみたところ、さすがに乗り逃げを疑われているのを察知したのか客人はキッパリと「現金でお支払いします。」と返してくださりました。いやまあ、その顔の凛々しかったこと。長年の勘でわしも、もうこれは間違いなくお支払いもいただけると確信したわけであります。そうなると近年滅多になかったこの豪雪の道中も苦にならず、ここんとこ座りっぱなしの仕事のせいで患っている腰痛もふっと軽くなり、最近の若者たちの言葉で言えば超ウレピー状態になりましたのじゃ。
しかも先程からの話を聞いていると客人はどうやら明日には大阪にお帰りになるらしい。
ということは・・・・
目的地まではもう後ほんの数分で到着。
昔から相当に気弱だったわしではありますが、この機会を逃すとこんな長距離のお客さまに今度ぁ、いつ出会えるのか判ったもんじゃありやせんので「明日のお時間がだいたいでもお判りでしたらまたお迎えに参りますがねえ。」と自分でも卑屈じゃなあと思える薄ら笑いと共に聞いてみましただ。客人は柔らかい笑顔で「いやあ、まあ、その帰る時間はまだはっきりとは判んないんで、あんまり待たせてもあれだし、明日は結構です。」と返されました。ま、これ以上の問答は客商売、得策ではございません。精算をしていただいて、1万円を超えるお客さまにお渡しすることになっている洗剤「スーパーザブ」を差し上げましたのじゃ。多分嬉しさからじゃろうが、ほっぺがピクピクと動きつつも笑顔で洗剤を受けとった客人は颯爽と建物の中に消えて行かれましたのじゃ。
長距離が出てわしも嬉しい、予期せぬ洗剤が土産になって客人も嬉しい、そんな瞬間に出会えるから腰がちったあ痛くてもこの商売止められませんので。ま、しかし、今日は早あがりをしてかあさんに今日の話をしながらいつもの熱燗をいつもよりは少し大目にいただくことにしましょうかのう。 |
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