HIRO T'S DIARY
● 7月の日記 ●

7月1日(土曜日)

月の初め恒例のtt通信です。

ええ、ええ、ttくんはますますスクスク育っています。なんと体重は2.4kgsにもなりました。
今月17日で満6ヶ月になるので大体このあたりでストップかなとパパは希望的観測を持っています。
さあ、どうなんでしょうか?

あ、それと7月を前にして突然おしっこもちゃんとトイレで出来るようになりました。
これにはビックリしました。
しかもいっちょまえに後ろ足を軽く上げてするようになったのです。
もう立派なお兄ちゃんなのです。

でもうれしょんだけはまだ止まりません。どうやらそれとこれとは別問題のようです。

まだあまり得意ではない車に乗ってアウトレットまでお出かけをしました。車を降りた瞬間からttくん、もううれしくってしょうがありません。だって、今まで見たことのないくらいたくさんの人がいるんですから。

実はttくんは一切人見知りをしないのです。ちょっとでも近づいてくる人がいたらもうそれだけでうれしくって、うれしょんをちょろっちょろっとこぼしててしまうくらいなんですから。

ほんとのファミリーそっちのけで尻尾を振り続けるttくんを眺めながら、ttくんと同じようなクリクリ髪の毛のパパはちょっとため息をついたのだそうです。

 

雑感雑記 #322 (7/03/06記)

「Bargain, Bargain」

7月に入るや否や街中にバーゲン狂騒曲が鳴り響いています。週末の繁華街はバーゲンに繰り出す車、人、車、人の波で駐車場の確保も大変です。それでも、「どれどれ、どんくらい安くなってんの?」って出かけちゃったのです。そ、ボクもバーゲンに行ったりするんです。

普段は超セレブなブランドのお店もバーゲンをやっているらしいので、ま、そろそろボクもちょっとセレブなお洋服も必要かなって思ってそのお店に入りました。値札をこっそり見て、のけぞった拍子に商品棚の角に後頭部をぶつけてしまいました。音を聞きつけてやって来たお兄さんに「これってバーゲン価格?」って聞きたい気持ちを抑えて、ひきつり笑いをしたまま「どうもありがとう!」と辛うじて言い、階段から転げ落ちそうになりながらお店を去りました。

そして結局前から欲しかった髭剃りの時に剃り残しを見逃さない拡大鏡、6500円(非バーゲン品)を購入し、帰途につきました。不機嫌なままふと気づくとお昼ごはんも食べずに午後3時です。ちょっと我慢すればすぐ夕食なんですが、既に不機嫌なボクにあと数時間の我慢を強いることは手負いのトラ以上に危険なのです。

凶暴な目つきになりながらフラリと街外れの静かなケンタッキーフライドチキンに立ち寄りました。そしてCMを見てずっと興味たっぷしだったアジアン・スパイシー・チキンを1個発注。「こちらのほう、お持ち帰りされますか、お店のほうにされますか?」と尋ねるバイトさんの怪しい日本語にもへこたれず、「あ、お店のほうでいただきます。」と丁寧に答えて220円を支払いました。「お水にほうはいかがされますか?」の質問にも「お水のほうもください。」ときちんと答えてお店の一番端っこのテーブルに1人陣取ってモクモクと食べ始めました。これがまたうまかった〜。爽快辛口というだけあってちょい遅れでやってくるピリリ感がたまんないのね。カリカリに仕上がったたった1ピースのチキンを慈しむようにいただきましたわ、カリカリピリリ、カリピリリと。

バーゲンとは言え目くらましのような値札を見て痙攣を起こし、人ごみにもまれて疲労困憊になったボクですがどうやら1ピース220円のチキンで癒されたようです。あぶらまみれになった指をペロペロ舐めながらサービスでもらった冷た〜いお水を飲み干してお店を後にした時ボクには笑顔が戻っていました。

7月4日(火曜日)

先月ニューシングル「Our Song」をリリースした森大輔くん、3度目の登場。

秋からは大阪もMonthly Liveの地に加えられるというニュースも聞きました。

今朝は今までの若干の固さも取れてとにかく2人でかっ飛ばす、かっ飛ばす。いや、まあ、今朝ボクは本気で認識しました、彼はほんとにsmartな男だってことを。これからいつでもゲスト依頼が来たらフリーパス状況になるのが見えましたね。

最近メガネをかけだした森くんと早速メガネ合戦。ゼペット爺さん杯は見事ボクが手に入れました。

雑感雑記 #323 (7/04/06記)

「限界点飽和点」

限度があると知ると、その限度あたりをちょいと見てみたくなりませんか?ボクはなります。森羅万象どんなものでも限界を示されるとその向こうっかわをちょっとでもいいから確実に覗いてみたくなってしまいます。

忙しいので定期的にはなかなか難しいのですが、最近はからだにたっぷりついた脂肪を燃やすために週に2−3回はジム通いをしています。股関節にやや不具合があるのでランニングではなく自転車を一生懸命漕いで汗をかいています。時間によって燃焼されるカロリーは確実にアップしていきます。マシンにはいろいろな設定方法があるのですが、ボクは「一定脈拍数設定」でやっています。毎分130で設定するとマシンがその脈拍で一定するように負荷を変化させてくれるってわけです。

1) 30分  158.3Kcal  11.4km  5377歩  ごはん0.9杯  プリン1個
2) 35分  161.2Kcal  13.7km  6571歩  ごはん1.1杯  中ジョッキ1杯
3) 40分  247.8Kcal  16.9km  8226歩  ごはん1.5杯  ぶたまん1個
4) 45分  271.7Kcal  18.2km  9056歩  ごはん1.6杯  ハンバーガー1個

これが以前アップした数値です。「こんだけがんばってハンバーガー1個かよっ!」とその後も毎回涙しています。

時間設定は可変で自分で決めることができます。で、その上限が「60分」なのです。前から知っていたのですが、まだまだビギナーのボクにはそのエリアは遠い宇宙の話のような感じでした。でもせっせとジム通いをする内にちょっとベテランの域に達してきたボクには「ちょっと覗いてみたい」限界点に思えてきました。

そして遂に設定してしまったのです。ピピっと脈拍130に、ピピピッと、60分に。

いやまあ、設定して漕ぎ出したのはいいんだけど、やっぱゴールは遠いっすねえ。30分の倍なんだもんね。40分漕いでも、まだそこに至るまでの半分の20分漕がないといけないんだもんね。15分を超えて汗が噴き出してきたときにはっきりと後悔しました。もちろん、しんどかったらストップすればいいだけの話なんだけど、それをしてしまうとそこまでの「しんどさ」が報われないわけでしょ。がんばったわさ、ちょっと涙目になりながら、がんばりましたわさ。45分をヒットしてからがボクにとっての前人未到エリアなわけです。サドルにこすれるお尻のお肉がヒリヒリと痛くなってきました。汗をふき取っているタオルが吸い取りすぎた汗のせいで重たくなってきました。それより何より心臓の鼓動がなんとなく怪しさを増してきました。(あ、ボク昔からちょっと誇大妄想癖があるのでご心配なく。)

とまあ、自分自身の飽和点も軽くオーバーしてしまうくらいの運動量で青息吐息桃色吐息の60分が終わりを告げました。そしてこれがその汗と涙と疲労の結晶です。

60分  345.5Kcal  23.4km  11,608歩  ごはん2.1杯  ホットケーキ1人前 

「ゲエ〜〜、限界点までやってもホットケーキかよっ!」と本気で叫んでしまいました。
脂肪をへばりつかせるのはホントに簡単なんですが、燃やしていくのはホントにしんどいもんなんです。

とかく世の中ママにならないものです。
あ、でもボクはパパですから、それでよかったのかもしれません。

7月5日(水曜日)

先月レーベル移籍後初のシングル「ホントは幸せ」をリリースした河口恭吾くんが1年4ヶ月ぶりに帰ってきてくれました。久しぶりに見る彼はかなり締まっていました。好感度俄然アップです。で、いつも思うんですが河口くんって本当に「男っぽい男」です。言葉の端々に彼のタフさを感じながらいつも頼もしく思っております。

8月には次のシングルをリリース、そして秋には全国ツアーもあるとのこと。彼は2006年後半も精力的に動きそうです。

締まった恭吾の横ではますますゆるんだ寺平が強調されてしまいます。トホホ。

雑感雑記 #324 (7/05/06記)

「脇役」

プロレスはレフェリーさんの動きが最高です。

野球でもサッカーでもスポーツの世界において審判は必ず絶対の立場を誇ります。
でもどうやら唯一プロレスの世界ではレフェリーさんはかなり微妙なポジショニングが強要されているようです。

反則は少し遅れて発見しなくてはなりません。反則のカウントも途中で止められたら、「あのね、あ〜た、いけないことしたのね、だからカウント当然なのよね。」と大仰なアクションで悪役に伝えて、そのままカウントしていればとっくに反則負けをしているはずの悪役に向かってまたカウントを再開しなくてはなりません。それも最初よりややゆっくりとね。

悪役が凶器を隠し持っていても、いい方のレスラーがだいぶ流血するまでは全く見えない姿勢を崩しちゃダメです。

フォールして両肩がマットについていたら当然3カウントをスタートするのですが、「ワン、ツー」ときてもまだ決着をつけちゃいけない場面では振り下ろしてくる右手に一目瞭然のブレーキをかけなければなりません。そして肩が上がると同時にマットすれすれまで降りていた右手をやや残念そうに元に戻します。

2人対2人以上のタッグの試合の時には1人に注意している時に背後でどんなに非道な反則が行われていても気づいちゃいけません。どんなに辛くてもしばらく気づいちゃいけないのです。しばらくして気づいたら今度はそちらの方の反則を戒めに回ります。そしてその背後でまたどんな反則が起こっていても気づいちゃいけないのです。

テレビ中継が入っているときには何よりもカメラアングルを最優先して動き回らなければなりません。レスラーさんにかぶってしまうなんて行為はレフェリー失格行為であるとしっかりと認識しています。ときどき画面の端っこを横切る彼の髪の毛は、後ろで易者さんのように束ねられていなければなりません。やや貧相な顔つきをしていればプロレスのレフェリーさんとしては相当上等なランクに入ります。

プロレスのレフェリーさんには毎回試合の後、「キショ〜、ッテヤンデェ!!」なんて赤提灯あたりで気炎をあげていて欲しいなとふと思いました。

あちらでもこちらでも完全に近い「予定調和」を要求されるプロレスの世界では、レスラーなんてリング上の孤高のレフェリーさんに比べれば俄然ちっこい存在だとボクは思います。脇役に甘んじているように見えて実はリング上の真のヒーローはレフェリーさんだとは思いませんか。

雑感雑記 #325 (7/06/06記)

「十人十色、百人百様、千差万別」

一般常識ってのも相当あやふやなもので、主観で簡単に左右されるもののようです。
「絶対の常識」なんてないんじゃないかというあたりを。

昨日広島県の小学1年生木下あいりちゃん強姦殺人事件に「無期懲役」の地裁判決が出ました。判決理由は犠牲者が1人であり、被告の自国における過去の性犯罪も立証できず更生の可能性がないとは言えないからだそうです。罪状の非道さをほぼ訴状通りに認めながらも殺害された人数が1人というところが過去の判例に沿うと大きなポイントのひとつになり、結果無期相当という判決になったようです。上告審でこのあたりは今後当然の争点になることでしょう。

無期懲役というのは今の日本においては本当は無期などではなく「有期刑」なのです。判決に「仮釈放には慎重な運用をもとめる」と付言が添えられました。付言そのものが異例のもので今回は遺族感情に配慮して添えられたものということなのですが、これをつけたことによりかえって日本の無期刑が実は有期刑であることを皮肉にも証明することになってしまいました。

今は極刑の「死刑」の次に「無期刑」しかないのが根本的な問題であると考えます。恩赦にも特赦にも左右されることのない「終身刑」が存在すれば遺族感情も少しは報われるのではないでしょうか。今回の事件でも鬼畜ヤギは自分の一生をもってその犯行を償うのが絶対の当然だとボクは考えます。

「終身刑」のないことを悔やむとともに、1人の命の重さも100人の命の重さも同じであることを超越し、その重みをはかりで計るような判例をなぞる判決に悲しみを通り越して憤りすら感じます。

・・・・と昨日の番組でたまらずにコメントしました。

すかさずBBSに書き込みがありました。
「それじゃ、ヤギ被告の1人の命の重さをどう考えるのですか。」と。

卑劣非道な犯罪を犯したものは当然その一生をもって罪を償うべきであると考えるボクの常識は万人の常識ではないのです。
仕事上向き合わねばならない「必然」でであることは承知しています。でも百人百様、千差万別の「常識」と向き合わなければならない現実は時として過酷です。

雑感雑記 #326 (7/07/06記) 

「目途」

人名地名を始めとする固有名詞とか、普段あまり使わない言葉などの読みというのは本当に難しいものです。事前にしっかりとチェックをしているつもりでも読み間違ったりすることがあります。そゆときは必ずリスナーさんからたっぷしの突っ込みを受けます。ありがたくも鋭いものがあり、スタジオでボクはしょっちゅう「イテテテテ〜〜〜」と叫んでいます。

だからでしょうか、体質的に読み間違いそのものに過敏な体質になってしまいました。ま、いわゆる、その〜、ひとつの〜、職業病ってやつででしょうか。

過日、夜の全国ニュースで、女性アナウンサーが「来年完成をモクトに工事を急ぐことになりました。」というニュースを伝えていました。テレビの前でボクは瞬時に「あ、やっちゃったよ〜。」と叫びました。そして、「それも言うならメドでしょ、目途!」と画面を指差しながらウヒャヒャヒャッと喜んでしまいました。だって、いつもならボクがその逆の立場なのですから。やっぱ、人の失敗は楽しいものですね。ほんとによっくわかりました。

とまあ、「そういう重箱の隅をつつくようないや〜なおじさまにボクもなってしまったのよ、みなさん!」って高らかに宣言する雑記を完成してアップしようと思っていました。でも一応アップ前に念のため辞書で調べてみたところ・・・・。

「目途」の読みは「モクト」って出てるじゃあ〜りませんか!これにはビックリしました。アワアワしながら、「そいじゃ、メドってのは?」ともうちょっと調べてみると「目処」というのが出てきました。ま、どちらも第一義の読みとして本来はそうであるというだけで、目途でメドと発音しても厳密には間違いではないのですがね。しかし、目途は絶対にモクトなんて読まないと思い込んでいたボクにとっては、ほんっと青天の霹靂でした。

でもおかげでいいことを思いつきました。
今度どこかで強引に「目途」の入ったニュースをめっけるのです。そしてオンエアで「モクト」って読んじゃうんです。で、いつものようにたっぷし突っ込まれだしたら、フフフと薄ら笑いをしながら、「ま、メドって読んでもいいんだけどさ、本来はモクトなのよねえ。ま、ご存じなかったとしても仕方ありませんがね。」と全くいけすかないおじさんになっちまうのです。

ねっ、名案でしょ?
だから一応しばらくこの件みんなに内緒にしておいてもらえますか?よろしくね。うふ。

7月8日(土曜日)


佐藤竹善さんと戯れました。中之島で暑い日に汗をかきながら戯れました。
その模様が7月14日のお昼までFM802のホームページで見ることが出来ます。

うさぎ年ブラザースはweb上の動画配信プログラムでもかっ飛ばしています。
更新されてしまう前に見ておいた方がいいよ、きっと。

Channel T-Jam
http://funky802.com/channel-t/index.php

 

雑感雑記 #327 (7/10/06記)

「居心地」

ときどき新幹線に乗ります。
目的地までの手持ち無沙汰で退屈なはずの時間、ボクは結構好きです。

先週末も出張帰りの新幹線で「いいよなあ、この時間。」と思いながら、その理由を考えてみました。出た答えは「揺れ」でした。左右に軽〜く揺れ続ける座席に身を沈めてまどろむ時間。至福のひとときです。

家に帰って日曜日は何もしない日と決めてリビングのソファでぼんやりの時間を過ごしました。
そうすっと、まどろんでしまいました、それも新幹線の座席どころじゃなく、たっぷりと。

至福のひととき合戦、自宅ソファに敗れたとはいうものの僅差まで肉薄した新幹線の座席くんの健闘を心から讃えるために今回の雑記を捧げることにしました。

7月10日(月曜日)

Naturally 7がやって来てくれました。もうボクの番組にはこれで3回目の登場となります。最新アルバム「Ready II Fly」も超ごきげんに仕上がっています。買って損はありません。ぜひあなたのライブラリーに加えてください。

でも、やはり彼らの真骨頂はライブです。今晩と明日の夜ブルーノートでライブがあります。京阪神で今日ボクの日記を見て行きたくなった人、可能ならぜひライブに。めちゃくちゃええよ、間違いなく。

彼らが帰る前にボクがリードで「ナナ・ナナ・ニー・ニー」をドゥ・アップしました。ごきげんでしたが、これはブルーノートでお聴かせすることはできません。残念です。

雑感雑記 #328 (7/11/06記)

「埴輪」

新幹線の旅。ぼんやりと外を眺めて浪費する時間などもかなりの好物です。

先週末まどろみつつ眺めていた車窓からの風景。かっ飛んでいくビルの屋上にちょっとした変化を見つけました。昔から屋上には避雷針と「見えすぎちゃって困るの」のマスプロアンテナと相場は決まっていました。なぜ見えすぎちゃったら困るのかというのもなかなか興味深い話ですが、ま、今回はそれを置き去りにして先を急ぐことにします。

避雷針とテレビのアンテナに加わった新たな屋上仲間とは?

「携帯電話の基地局」とおぼしきアンテナでした。
携帯電話から常に発信されている微弱な電波が基地局に拾われることにより、その位置を特定することが今は簡単に出来ると犯罪がらみのニュース解説で扱われていて一度確かめてみたかったのです。

目を凝らすこともなく基地局とおぼしきアンテナを発見。と言うより、おびただしい数の基地局アンテナがメキメキニョキニョキと目に飛び込んで来たと言った方がいいかもしれません。尋常な数ではありません。光速で加速する弱肉強食、百鬼夜行のモダンタイムスの中で、平穏なヒューマンライフを組み敷き蹂躙しながら突き進む産業パワーの凄まじさを、まざまざと見せつけられた思いでした。「そんな大層な!」と思われたあなた、電車やバスの中で過ごす冗長なひととき、ほんのちょっぴりビルの屋上に目を凝らしてみてください。ボクが感じた、あのえも言われぬ畏怖をボクと共有されるはずです。

古代、天皇が亡くなればその墓に臣下は生きながら埋葬される殉死という悪習があったそうです。しかし、さすがにそれではあまりにも非道ということで殉死の因習を代替するためにおびただしい数の埴輪が天皇陵にニョキニョキと植えつけられることになったと聞きます。

そして現代の埴輪は今ビルの屋上から静かに「生きる屍の群れ」を見下ろします。

雑感雑記 #329 (7/12/06記)

「命名」

時々おもしろい固有名詞を見かけます。
言葉を巧みに遊んでいて、思わずひざを叩いて「座布団3枚!」とか1人で叫びます。

『ジベタリアン』
着ている洋服が汚れるのも構わず、地べたにぺたりと座り込んでいつまでも平気な人を指します。

『オバタリアン』
物理的な年齢は若いのに言動がおばさまチックになってしまっている女子を指します。
おばさんのような言動をする男子を指すことも稀にあります。

『アンアン』
基本的には女性向けのトレンディなファッション雑誌を指しますが、時として自分の失敗を可愛く「アン」と一言発することで済ませてしまおうとする女子を指すこともあります。

『アセアン』
〔Association of Southeast Asian Nations〕東南アジア諸国連合。1967年、タイ・マレーシア・フィリピン・インドネシア・シンガポール五か国が結成した地域協力機構です。決定機関である外相会議の下に常設の事務局、経済閣僚会議などを有します。84年ブルネイ、95年ベトナムが参加しました。
ポロシャツのわきの下に出来るシミを指差しながら、こう言うこともごく稀にあるそうです。

『ベジタリアン』
健康上、思想上の理由から肉食をしない菜食主義の人たちを指します。「僕たちが逆立ちしたとき、こう呼んでほしい。」とジベタリアンから登録申請を出されたこともありますが、それは2003年に却下されました。

『デジタリアン』
インターネットを筆頭とするデジタルの世界べったりの人を指してこう呼びます。
この肩書きを持てば立派な電脳人間ですが、同時にヴァーチャリティ・シンドローム(仮想現実症候群)を発症しやすくなります。症状としては「リアルライフ」や「人命」までを簡単にオンオフ感覚でリセットできると思い込み勝ちになる傾向が顕著になり人格危険度が飛躍的に上昇します。

2050年にハ国際法で世界各国デジタリアン・テスターの所有ヲ義務付ケられ国民全審査で陽性反応ガでたデジタリアンが所有すルすべてノデジタルキキハショキカノアトキョウセイフンサイショブンサレルコトニナリマシタ・・・・・・・・・・・・・・トサ。

7月13日(木曜日)

彼にとっては5枚目のアルバムになる「Music Eater」のリリースを控えてsaigenjiがやって来た。スタジオには去年9月の前作「ACALANTO」以来の2度目の登場。

いやまあ、しっかし、saigenjiの世界は最高です。ほんまにニューアルバムからでもいいから聞いてみて!損はさせません、ぜひ。スタジオライブもアルバムからMusic Junkieをやってくれた。「エベバデ、シング!」と言われたがスタジオボクひとりで恥ずかしいエベバデやったけど、がんばった。

インタビューが終わってスタジオ外でもセッションをした。音はさておき、saigenji&HiroTのカルナバルではあった。愉快だった。

雑感雑記 #330 (7/13/06記)

「法律用語」

合法に対して非合法があり、適法があって違法がある。
法に逆らえば必ず罰せられる、と今までこの図式は至極わかりやすいものでした。

でも最近耳心地の悪い言葉をよく聞いたり見たりするようになりました。「脱法」という言葉です。これはつまり違法ではない方法で、悪いことをすること、つまり法の網をくぐることを指します。

でもそんなことなんて不可能であることは老子の時代から「天網恢恢疎にして漏らさず 」(てんもうかいかいそにしてもらさず)と明白だったはずです。意味は「天が張り巡らした網は目があらいようだが、悪人を漏らさず捕らえる。天道は厳正で悪事をはたらいた者には必ずその報いがある。」という事になり本当に古代から脱法なんてもってのほかって誰だって知っていたってことなんです。

でも悪知恵(サル知恵)を働かせて脱法しちゃおうと考える人が決してなくならないことは最近の例ではホリエモンくんや目玉の村上くんの所業を見ていると悲しくも現実であると思い知らされます。

数日前ワンルームマンションから関大生が転落死しました。「脱法ドラッグ」の餌食になった若者のニュースに触れ、「脱法」という言葉そのものに極論かもしれませんが、非合法よりも違法よりも数層倍の陰湿さ、狡猾さ、そして救い難さを感じました。

雑感雑記 #331 (7/14/06記)

「連想ゲーム」

どんな言葉でもいいんですが聞いた瞬間、安直になんともB級な連想をしてしまい「ンモ〜、バカバカ」と自分の頭をポカポカすることってないっすか?よくその状況に陥ってしまうボクは相当のおバカさんなのか、もしくはそれは職業病の一種でもはや仕方のないことなのかなと思ったりしています。

先日、まじめなニュースで「これから正念場に立ち向かいます。」とアナウンサーさんがキリッした顔つきでテレビからボクに向かってキッパリと伝えてくれました。

「正念場」と聞いて、小学校3-4年生くらいの男の子が100人くらいまとまって運動場で走り回っている図を想像してしまったボクはすかさず頭に一発ポカッとかましました。そしてその後のニュースに真摯に向きあいました。一瞬だけ妙な連想をしたとはいうものの、すぐにニュースに立ち戻った姿勢だけは「賞賛」に値するでしょう。

と書いた瞬間に「小3」時代を思い出してしまったボクはやはり相当重症なのかもしれません。

雑感雑記 #332 (7/17/06記)

「国民の祝日」

梅雨はまだ明けていませんが、今日は「海の日」で祝日です。

で、ふと思いました。 いったいみんなが休めるホリデーって何日あるんやろうって。 
いまさらなんですが、ふと思ってしまったのです。

調べてみると全部で15日。びっくりしたのがこの1年に15日の休みって先進国では最多だったってこと。少し前まではちょっぴりの皮肉を込めて「ワーカホリック」なんて呼ばれていた日本がいつの間にか休日最多国家になっていました。変われば変わるもんです。加えてハッピーマンデー法との併用で休み自体も昔と比べるとものすごく効率的になっています。

働き蜂に過ぎるよりも、生活全般にゆとりが出るのは総体的にはとてもいいことです。
ただ、あんまり緩みすぎると日常生活に戻るのも四苦八苦することになり、ボクなんかそれを見ながら「うひゃひゃ」なんて思ってしまうのでくれぐれもご注意を。

やはり何事も過ぎたるは及ばざるが如しでございますわよ。おほほ。

雑感雑記 #333 (7/18/06記)

「お芝居」

お芝居はどうも敷居が高くって二の足を踏んじゃうって人、意外に多いんじゃないでしょうか?ボクもそんな1人です。

「それじゃいけません、なんとかお芝居好き人口のすそ野を広げなくては!」と実験的な試みをしながらユニークなアプローチでお芝居啓発活動をされているグループもあります。

例えば梅田HEP FIVEのHEP HALLで昨日まで行われていたシアター14特別企画「lovers 〜ふたりだけのロミオとジュリエット〜」。 4人の演出家が純情編、よろい編、仮面編、アストラカン編と4色の色づけをし、それをそれぞれたった2人、計8人のロミオとジュリエットが演じるというお芝居。 どんなエンタテインメントでもそうですが、一番大切なのはやはり企画じゃないでしょうか。 だからこのコンセプトは相当におもしろく興味深いものでそれだけでもきっと合格です。

でもシアター14はここでとどまりませんでした。「敷居」を少しでも下げるためにひとつのお芝居の時間を「1時間」として、料金を1000円に設定したのです。お芝居を見たことのない人に先ず見てもらいたいという気持ちがお芝居の時間と料金に判りやすく反映されていたのが印象的でした。お芝居ビギナーの人がひとつのロミオとジュリエットを見て興味を持てば、また別の味付けのロミオとジュリエットを見て楽しむことができるという寸法です。

昨日が千秋楽ということでボクも遅まきながら出かけました。ほんとうなら少なくとも2色くらいは見てその味付けの違いを楽しむべきなのでしょうが、残念ながら時間の関係で見たのは「純情編」ひとつだけ。それでも舞台を初々しく演じる2人の若者とそれを包むジプシーイメージのアコーディオンとアコースティックギターの調べを約1時間、しっかり楽しませてもらいました。

この試みにどれくらいの実質的な効果が伴ったのかボクには判りません。 でも「努力のないところに進歩はない」というのは自明の理。地道な努力の積み重ねがきっと芝居人口を増やしていくとボクは信じます。

7月18日(火曜日)

平井堅くんから額が届きました。10周年記念のベストアルバム「歌バカ」が250万枚セールスを記録したのを機に作られた額のひとつがボクに届いたのです。やっぱこゆのってうれしいよね。だからちゃんとスタジオの前の廊下に麗々しく飾らせてもらいました。

この額、実はとっくに届いていたのですが、日記にアップするのはゲストが少なくなって「文字」ばかりの毎日になるあたりを狙っていたので今日になったという次第です。

遅くなりましたが、見てください、見てください。

雑感雑記 #334 (7/19/06記)

「あがき」

ここんとこ雨がすごいです。
ザーザー、ザブザブ、すごいです。
バケツと金盥と扇町プールを一緒にせ〜のでひっくり返しても追いつかないくらいすごいです。

そろそろさよならしないといけない梅雨がおもちゃ売り場で駄々をこねる幼稚園児のように後ろ髪をひかれているんです。

でもこれも最後の悪あがき。盛夏はすぐそこ。
猛威を奮う自然に畏敬の念を寄せながら季節の移ろいを感じることにしましょう。

毎朝コンビニで「ちりめん山椒昆布」のおにぎりを1個買ってFM802に入るのが最近のボクの日課です。理由はまた別の機会に書きますが、とにかくこれが毎朝の日課です。毎朝ほぼ決まった時間にのっそり入ってきて必ず「ちりめん山椒昆布」125円を1個だけ買うボクはコンビニの人たちにどう思われているんでしょう。気になるところです。

雨の朝は合羽を着てFM802に向かいます。大雨に打たれた直後の合羽でカポンカポンと音をさせながらおにぎり1個を購入したボクを見て今朝のコンビニではどんな会話が交わされたのでしょうか。


「なあなあ、あのいつもの5時半のおにぎりおやじ、今朝も来たんやけど、更科の兄ちゃんみたいな合羽着てるもんやから、小銭が出しにくそうでえらいあがいたはったわ。 え?うん、そんでも、もちろん、ちりめん山椒昆布やったで。ワハハハハ。」

雑感雑記 #335 (7/20/06記)

「惹句」

素晴らしい広告を見つけました。
あるエステ会社の広告文です。

「これでやせなきゃ、あきらめる?」

なんと魅惑的な響きなのでしょう!これには亀田兄弟でも一発ノックアウトでしょう。

「今までいろんな方法を試してきました。それなりに努力もしてきたのです。でも私、見放されたのです、痩身から。」という小太りの消費者にとって驚天動地の秀逸なコピーです。これを見た悩める子羊は2−3度口の中でこのコピーをつぶやいた後、「わ、きっと痩身の世界でも最強の最終兵器が完成したに違いない!」と思います。必ず思います。そしてお店に飛び込んでいくのです、「はい、これでやせなきゃ、あきらめます。」と口走りながら。

このコピーがどうして完璧なのか?

広告で問題になるのはそこで謳っている効果が出なかった場合の、いわゆる誇大広告かどうかの分岐点のようなところです。それを回避するためには大抵の広告には見えるか見えないかくらいの小さな文字で「個人差があります。」などの免責条項を添えているものです。

しかし、バンッ(机を叩く音)、このコピーにはそんな姑息な但し書きをそえる必要はこっから先もありません。コピーそのものが、これでやせなきゃ、あきらめる?と堂々の免責文言になっているのですから。

このコピーを見た糸井重里さんが思わず「チ、やられちゃったよ!」と下を向いてつぶやいたというのも納得のいくところです。 (未確認ですが・・)

全日本広告審議連盟 (全広審連)も21世紀のコピーグランプリとして殿堂入りさせようという検討を始めたそうです。(ま、これも団体の存在すら未確認ですが・・)

それにしてもこのコピー、言い得て妙と深く感心した次第です。

雑感雑記 #336 (7/21/06記)

「detox days」

車を運転していると凸凹道で車は揺れます。
そのときジーンズの上のはみ出ているお腹のお肉、ま、そのいわゆる余分な脂肪分ですが、それが一緒に揺れだしました。

ユサユサ、ユサユサ・・・・

巷では今「解毒ダイエット」なるものに注目が集まっているようです。英語ではDetoxification(ディトキィシフィケーション)。発音しようとすると必ず舌を噛みます。これが結構、痛いです。だから略してdetox(ディ・トックス)。特筆すべき効能として「お腹まわり」のサイズが減少するとあります。ボクは飛びつきました、「やります、今すぐやります!」と。

1週間でOKというボクの選んだdetoxは「豆乳バナナダイエット」。メニューはいたってシンプル。紹介しておきましょう。

初日と2日目は、豆乳コップ1杯とバナナ1本、これだけで朝・昼・晩を過ごします。
3日目から7日目までは、朝は同じく豆乳1杯とバナナ1本、そしてお昼はおにぎり1個とりんご1個、夜はバランスのとれた適度なカロリーの食事になります。

やってみた感想です。確かに最初の2日間は辛いものがありました。でも、同時に思ったのが、人間って「目的意識」があればちょっとやそっとではへこたれないもんなんだってことでした。空腹を感じつつも充実した日々だったと言えるでしょう。

detox効果をしっかりと見極める為に、1年365日欠かしたことなかった晩酌も月曜日から木曜日までですが、それでも4日間ストップして休肝日を作ったのも画期的でした。やはりお腹のポヨヨ〜ン、ユサユサには相当追い詰められていたのですね。

さてさて、効果のほどは?

はい、しっかりと出ましたねえ。1週間で2kgs減でした。パッツンパッツンになっていたジーンズにもゆとりが戻ってきて、お腹まわりのサイズもやや減少したようです。ただ、運動が伴わなかったので体脂肪は減ることはありませんでした。でも、ボクは気に入りました、この「豆乳ダイエット」を。だから朝と昼は継続することにして、今もう2週間目の終わりに近づいています。最初の1週間で2kgsだった体重減が、今週は今のところで1kgとややスピードは落ちたものの効果も継続中です。

これからも「もうたくさん!」っていやになってしまうまで朝と昼のメニューを継続しながら、それに加えて適度なジムでの運動も週に2−3回ペースでやっていこうと思っています。だからこの次、あ〜たがボクに会ったらシュワちゃんになった腹筋6分割のボクを見てきっとたまげてしまうことでしょう。覚悟しておいてください。フォッフォッフォ。

ポヨヨン、ユサユサ、パッツンパッツンと、このあたりが気になって仕方ない方にはお勧めしていいでしょう。
どうです、あ〜たもボクのdetox仲間になりませんか?

雑感雑記 #337 (7/24/06記)

「夏祭り」

FM802の夏祭りは、もちろん Meet The World Beat!
昨日例年通り、万博もみじ川芝生広場で行われました。

そして昨日はきっぱりと雨でした。
それでも最初から最後まで会場は熱く盛り上がりました。ボクも結構あっちゃこっちゃ丁稚で右往左往の午後でしたが、それでも最初から参加して今年もたっぷり音楽のシャワーを浴びました。最後の締めでもステージの上からリスナーのみなさんの笑顔に触れることができていっぱいの幸せをもらいました。

ちょいと眠たいですが、今日も楽屋で拾った話などを盛り込みつつ、午前6時から番組もかっ飛ばしました。

そして今日明日の大阪は夏祭り真骨頂、天神祭りで盛り上がります。
大阪の夏はこれからです。

7月23日(日曜日)

お天気がぐずつく中、それでもFM802 Meet The World Beatが今年も開催されました。今年のボクはweb program "Channel T-Jam"の収録もあったりしてあっちへ行ったりこっちへ行ったりと結構忙しく動いていました。

ステージ下のテントでバックステージパスなしでうろうろしているマーキーを発見。あのセキュリティの中ほんまに立派なもんです。そのアバウトさを見習わねばと決心しました。その後お昼ごはん中のシャーリーも発見。おいしそうだったので、キャ〜っと言われましたがお構いなしにお昼を横取りしました。ま、充実した午後のスタートとでも言えるでしょう。うん。

会場から少し離れたところにアーティストが集合する場所があってそこでこの3アーティストとのインタビューをさせてもらいました。

クレイジーケンバンド、横山剣さんは初対面。とってもシャイな人でした。でもボクの「イイネッ」を誉めてくださいました。

押尾コータローにはボクのアヴァンギャルド・チューニングで挑みかかり、降参させてしまいました。ちょっと涙目になっていました。

風味堂の3人とは取って付けたような笑顔合戦をしました。みんないい勝負をしています。うん。

最後のインタビューはBennie Kの2人と。ライブが全部終わった後の解放感からか、しっちゃかめっちゃかの楽しいインタビューになりました。いや、まあ、しかしCicoはいつでもパワフルです。そしてYukiは相当に天然さんです。その絶妙のバランスが面白いんだよね、やっぱし。

ここで紹介した4アーティストとのインタビューはまたChannel T-Jamで見てくださいね。むはは。

ミート・ザ・ワールド・ビート、今年も怒濤の内に終了しました。雨がずっと降っていて天候は最悪だったけど、その分参加した人の思い出は色濃いものになったのではと思います。

セッションの時にスキマスイッチのタクヤくんがステージに落としたピックをしっかりといただいてきました。ステージ下で彼に会ったのでサインまでしてもらいました。大事な宝物はリスナープレゼントです。でもたったひとりにしか当たらないので写真に撮って当たらない大多数の人にも見てもらうことにしました。

来年はまたどんな想い出が加わるのでしょうか。

雑感雑記 #338 (7/25/06記)

「事件」

ここんとこ朝に豆乳とバナナ1本、お昼におにぎりとリンゴ1個の生活です。 detox diet を部分的に継続中というわけです。

おにぎりは毎朝FM802に入る前にコンビニで購入。「ちりめん山椒昆布が大好物です。」と数日前の雑記に書きました。そして今朝もニコニコとおにぎりコーナーへ。すると、おかかも、日高昆布も、ツナマヨネーズも、鮭も全部あるのにないのです、ちりめん山椒昆布が!棚の前で思わず「アッ!」と小さな声が出てしまいました。今まで一日も欠かさずおにぎりコーナーでボクを待っていてくれたちりめん山椒昆布くんが忽然と姿を消してしまったのですよ。これは事件です!

小刻みに震えながら突如ボクの大好物「ちりめん山椒昆布おにぎり」が消えてしまった原因を考えてみました。 そうすると3つの可能性にいきあたりました。

その1.
ブログキングの寺平さんが書いてしまったものだからおにぎり大好きっ子さんたちが一斉に「ちりめん山椒昆布おにぎり」を買い締めだした。

その2.
コンビニのお兄さんたちが寺平さんにいじわるをするために、早朝には棚から引き上げておく。

その3.
単純に売り切れていた。

冷静に考えてみると、どうやら原因は(1)か(2)に違いありません。でも早朝のお店にはおにぎり大好きっ子さんはボク以外見当たらなかったのでとりあえず原因(2)にあてはまるレジのお兄さんをキッと睨みつけながら「ま、今朝はこれくらいにしとったるわ!」と心でつぶやいて「梅(種なし大粒)」115円税込みを購入してお店を後にしました。

雑感雑記 #339 (7/26/06記)

「発見」


やっかいなのはリンゴです。

朝と昼だけ継続中のdetox diet, お昼はおにぎり1個とリンゴ1個を摂取しています。

あ、そうそう、今朝も「ちりめん山椒昆布おにぎり」はありませんでした。この件に関してボクは近いうちに全日本コンビニ連盟(全コン連)に苦情を直訴することにしました。


閑話休題。
で、やっぱり、やっかいなのはリンゴなのです。

いえいえ、決してリンゴを齧ると歯茎から血が出るとかではなく、ボクはリンゴ1個を丸ごとかぶりついて平気です。むしろ快感です。それでも丸かぶりのリンゴ1個はやっかいなものです。鷲掴みにしたリンゴから果汁が指にまとわりついてきます。つまり、リンゴ摂取に従事する間は一切の仕事らしい仕事はできないということなのです。典型的関西人で「イラチ」なボクにはリンゴ1個を始末するために要する約5分間は拷問にも感じる時間なのです。椅子に座って一人もくもくとリンゴと対峙するなんてこと、ボクには金輪際できません。

だからリンゴを齧りながらウロウロと歩き回ります。FM802の中を歩き回ります。スタジオまわりは勿論のこと、CDライブラリーのあたり、そして報道センター、リスナーセンター界隈も踏破します。それでもボクの足は留まることをしらず事業部から編成部エリアもちゃんとルートに組み込んで、あたりを睥睨しながら闊歩していきます。勿論、各セクションでお仕事中の人たちの仕事の手を止めさせてボクとの会話に強制的に参加してもらいます。

一般常識ではこのことを指して「傍若無人な振る舞い」と呼ぶそうなのですが、ボクの脳内に仕組まれている最先端のOSはリンゴ摂取中にはこの単語を自動的にdeleteしてくれるので何の問題もありません。このあたり同じOS業界で幅を利かせているWindows XPもMac OS Xも真っ青になってあぶら汗しているという話もこの間聞きました。

まあ、そんな「傍若無人」の番組終了後のひととき、ちょっとしたことを発見しました。ボクがリンゴをガシガシ齧っている姿を、自分の頬を軽く押さえながら憧憬の面持ちで眺める人があちらこちらに散見されるのです。そうです、いわゆる「リンゴを齧ると歯茎から血が出る」一族の方たちなのです。きっと最近メッキリ弱ってしまった自分の歯茎まわりを憂えておられるのでしょう。

ちょっとした発見でしたが、それ以来ボクは敢えてその人たちの前を、リンゴを齧る音も高らかに通り過ぎるようにしています。自分の中に潜むこんな「やさしさ」まで再発見させてくれたのは、もともとはやっかいで疎んじていたリンゴさんでした。

リンゴさん、どうもありがとう!

雑感雑記 #340 (7/27/06記)

「チリンチリン」

昨日の午後、もう間違いなく大阪も梅雨明けしたと感じさせる灼熱の午後、ボクはチャリンコに乗って事務所からミナミまでお出かけをしました。そう、キタからミナミへのお出かけです。

大阪の街は古都京都と同じく東西南北規則正しく碁盤状に伸びています。だから昨日のボクの場合、先ず真っ直ぐ御堂筋を南下してそして長堀通りを右折してL字型に走れば目的地に到着するってわけです。でも、そんな金尺のようなルートは簡単すぎて「プップクプ〜」です。暑いけれど、汗もたっぷり出るけれど、それでもせっかくだからチャリンコのお出かけを楽しみたいじゃないですか。生粋の大阪人のボクにとってはダウンタウンは庭です。あそこもここも「プップクプ〜」で熟知しています。でもひょっとしたらそれはボクが傲慢なだけで本当はボクの知らない「なにわの風情」もあるかもしれません。だからボクはジグザグの階段状に走って目的地に向かうことにしました。

チリンチリン。アツイアツイ。チリンチリン。

でもとっても楽しいのです。今まで見たことのない路地があったり、おもしろそうなお店や、何やら怪しげなお店もあったりしてホントに楽しいのです。暑いのも忘れてギコギコしていたらアッと言う間に目的地でした。そんな中でも一番の感動は大阪の街のそこかしこに今もひっそりと息づいている古色蒼然とした古〜いビルを何棟か発見したことでした。多分昭和初期、もしくは大正時代に建てたれたと想像される建物たちの前で呆然と立ち止まりその歴史の匂いを存分に嗅がせてもらいました。

姥桜には、えも言われぬ色香が漂います。ただ図体がでかいだけで栄養もろくに行き渡らず厚化粧で漫然と建っているだけの近代「小娘」建築の薄っぺらさを嫌というほど感じた午後でもありました。 

帰り道、うつぼ公園に立ち寄りました。灼熱の午後でも公園の空気はやはりひいやりと葉緑素に満ちていました。大好きなパン屋さん、「takeuchi」で大好物のオリーブパンやブルーベリーパンなどをたっぷりと大人買いしてホクホクと帰路に着きました。

チリンチリリン♪

雑感雑記 #341 (7/28/06記)

「におい」

夏の早朝のにおいが大好きです。
汚染された都会でも夏の朝のにおいは許せます。

もし夏のある日早起きをすることがあれば、午前5時の空気を深々と胸いっぱい吸い込んでみてください。ボクの言わんとすること、きっと判ってもらえるはずです。

大学生の時、小学校の臨海学舎に水泳の先生として4年間付き添いました。宿舎近所の神社で行われる朝礼に向かう道すがら感じたにおいと似ているのです。

あの頃も、今も変わらぬ夏の早朝のにおい。
田舎でも都会でもそう変わらぬ夏の早朝のにおい。
きっと一晩かけて大気中の汚染物質も浄化されるからでしょう。
自然の復元力のすごさを感じながら、これから先もずっとこの早朝の夏のにおいが変わらずありますようにと願いながら今朝もFM802にやって来ました。

7月28日(金曜日)

ちょうど一月先の8月30日に5年ぶりのアルバムをリリースするKANちゃんがボクの番組に来てくれました。現在から未来へ向かってKANちゃんのこれからのアーティスト活動を中心に据えた腹の据わったトークが繰り広げられつつも前後左右様々なアングルで世界情勢も一緒にちょっとだけ考察しました。

実り豊かな午前9時台だったと言えるでしょう。

記念撮影ではIVYでSQUAREなKANちゃんとALOHAでLOOSEなHIROさんのそれぞれの世界を表現してみました。これも実り豊かな画像と言える・・・と思うのですが、さて?

雑感雑記 #342 (7/31/06記)

「職責勝利、無知敗退」

夏フェス真っ盛りの夏です。
先週末もそんな野外フェスのひとつにご招待を受けて行ってきました。

ご招待の場合は会場入り口で申告をしてちゃんとチケットを受け取らないといけません。それがルールです。「わしが、ヒロ寺平だ!」とわめきながら手続きもせずに肩で風を切って会場に入ることなど許されることではありません。トコトコ歩いて会場入り口に到着したのですが、普通の入場口はあるものの、普通の会場なら必ずあるはずの「関係者受付」が見当たらないのです。

昔からそうなのですが、ボクは意外にこういうシチュエーションになると腰砕けの男になってしまいます。購入した切符をヒラヒラさせながら入場口から会場に吸い込まれていく音楽愛好家の皆さんの背中を羨ましそうに眺めながら入り口に誰か主催者で知った顔がいないかをオドオドと見てみるのですが、こんな時にビンゴには絶対ならないというのは紫式部の時代からの真理です。

ぼう然と入り口エリアでうろうろしていると既に始まっているコンサートの最初のアーティストの音と巨大スクリーンに映し出されている演奏風景がとても具合よく見える場所を会場外に発見しました。しょうがないので、そこで爪先立ちになりながら、こぼれてくる音と映像を楽しむことにしました。

その直後!

「あの〜、切符はお持ちですか?」と中年のガードマンさんに問いかけられました。引きつった笑顔を返しながら「いいえ、今は確かに持っていませんがでもそれはご招待くださった方がどこに関係者受付があるのかを教えてくれなかったというちょっとした手違いのせいで持っていないだけで、世が世なら今頃は会場内でいろんな人から『あっ、ヒロさん!』なんて呼ばれてそれにいちいちニコニコと応えているはずなんです。だからもうしばらくこのまま見せてもらえませんか?」なんてこと、こっから先も言えるわけはなく力なく首を左右に振りました。

状況を冷静に判断してもどうやら道路で爪先立ちして佇むこともよくないようです。ボクは渇いた笑顔を残してトボトボとその場を離れました。

その後なんやかんやとあった挙句、無事場内には入れましたが、今回の体験で事前確認の重要性を改めて痛感した週末でした。

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