HIRO T'S DIARY
● 3月の日記 ●

3月1日(木曜日)

お家にボクがいると必ず後ろ足立ちして「だっこ」か「お散歩」とせがむtt。今まではお散歩に出かけたら自分の思う方向にリードを引っ張ってグイグイと歩いていたのだが、少し前ダメ犬訓練バラエティをテレビで見てうまくいけばリードを引っ張らずに言うことを聞いて歩くようになるかもしれないと思った。

そしてある日のお散歩のときにいつもより厳しい口調でttに接してリードを引っ張り出したら「Noよ!」とはっきり怒ってまたボクの右ももを自分でパンッと叩いてボクの右側をリードを引っ張らずに歩くようにしつけた。

そしたらその瞬間にttは状況を理解してボクの右横でリードがたるんだ状態でお散歩をするようになった。

以前から東大級だと思っていた頭脳明晰さは見事にこれで証明されたことになる。またパパも立派なトレーナーだったことが証明されたことにもなる。本当は飼い主の左に寄り添って歩くのがいいんだそうだが、ボクの利き手が右なのでそこには目くじらをたてることはしないことにした。

弥生のtt通信もめでたしめでたしで幕。

雑感雑記 #495 (3/01/07記)

「憤懣感」

ご存知かどうか、ボクは我が家の末っ子 tt を可愛がっている。とても可愛がっている。
溺愛していると言っても過言ではないだろう。

ところがふと冷静になって考えるとその状態を示す表現を日本では「猫可愛がり」と言う。
辞書でもその表現を「盲目的にかわいがること。ひたすらかわいがること。」としている。

んが、tt は誰がどう考えても犬である。
その犬を可愛がる表現として猫可愛がりとはいかがなものか!

いや、猫を否定するものではなく生きとし生けるもの全ては愛くるしいものと定義してもよかろう。
ただ、その全てを「猫」で統一してしまうのはあまりにも狭い了見ではなかろうか。
犬が好きなら「犬可愛がり」、蛇が好きなら「蛇可愛がり」、みみずが好きなら「蚯蚓可愛がり」と鷹揚に懐の深いところを見せるべきだと考えるのだが如何だろうか?

この件、「え、ボクは犬じゃなくて猫だったの!」とショックを受けて寝込むとかわいそうなので tt にはまだ伝えていない。

ボクがとってもえらくなって国語辞典を編纂できるようになったらこっそり「犬可愛がり」も付け加えることにしようと計画中。そしてそうなって初めて tt にパパがどんなに努力したかをお話してあげようと思っている。

それまではみなさんもシーね、シーッ!

3月1日(木曜日)

去年11月デビュー曲「シンクロ」がヘビーローテーションになった秦基博くんが初お目見え。歌を聴かせる男ということなのでスタジオライブも「シンクロ」と「僕らをつなぐもの」をやってもらった。いや、まあ、しっかし、ものすごい声量だ。素直に心に響く歌詞と共にメッセージがしっかりと届いてきた。BBSも賞賛の嵐がたくさんのリスナーさんから届いた。

とにもかくにも好青年。これからに思いっきり期待!

帰り際、もう一回ボクだけの為に「僕らをつなぐもの」をやってもらった。彼はどうか判らないが、ボクは確実にモトくんとつながった。あらら。

雑感雑記 #496 (3/02/07記)

「速度」

「駅から徒歩3分」ってどれくらい?
後でクレームにならないように不動産関係さんたちは基準速度を決めているそうな。
これが1分間に80m、だから駅から3分なら大体240mってことになる。

じゃあ、この速度はどのくらい?
よく1時間4kmとよく言われるが分速80mなら4.8kmになる。
時速4kmは普通のブラブラ歩きでそれより800m多い、分速80mは意外に早く歩かねばならない。
音で表現すると「カツカツ、コツコツ、カツコツコツッ」って感じだろう。

ボクの分速は100mである。これはボクの足の長さがなせる業であり凡人がしようとすると「カッカカカカ、コッコココココ、ハアハア、カコッコカココ」となるのがオチだろうから真似しようとするのはお止めなさい。「ハッ?その通り、自慢だけど何か?」

と、まあ冗談さておき、自分の歩く速度をおおよそで知っておくのはとても便利です。
あなたも計測しておかれたらいかがですか?分速80mってのがそこそこ以上のスピードだと実感もするはず。

因みにボクはFM802と事務所の間640mを5分55秒で歩いて分速100mをはじき出しました。

雑感雑記 #497 (3/05/07記)

「くっさめ」

金曜の番組後半、午前10時半過ぎ音楽をかけてコーヒーを飲もうとFM802の廊下に出た瞬間、太郎冠者も真っ青なくらいの大音声でくしゃみが出た。

そしてそれから洟水が垂れてきた。
「スンスン、スンスン・・」としばらく止まりそうにない。
「遂に花粉症?」と頭ん中では「?」マークが乱れ飛ぶ。

んが、んなことおくびにも出さずに番組を終了。
「ま、花粉症になったらなったでしょうがないや。」とそれでも楽天的にボクの週末が始る。

土曜日の午前中、tt を連れて近所の池のある公園にお散歩に出かける。
すごくたくさんの人がマスクをしてウオーキングやジョギングをしているを見る。
初夏を思わせる陽気と好天の中、きっと花粉の飛散量は相当なものなのだろう。

ふと気づくと tt と散歩するボクはすこぶる快調だ。
どうやら802の廊下に浮遊していたチリを瞬間的に大量に吸い込んだために出た症状だったようだ。
「tt, パパはどうやら大丈夫やったみたい。」と呼びかけると彼はハッハ、ハッハと忙しく歩きながらも「よかったね。」とボクを見上げてくれた。

時間が柔らかく過ぎる池の上空をセスナ機がゆる〜く旋回しながら近くの寝具店の航空宣伝をしていた。

花粉の季節はまだまだ続きます。
花粉症のみなさんへ心からお見舞い申し上げます。ご自愛を。

雑感雑記 #498 (3/06/07記)

「てきざいてきしょ」

棚が必要になった。

わざわざ一から作らなくても取り付け場所に合わせてアームが自在に伸び縮みする便利な棚をホームセンターで見つけて購入。

棚の名前は「突っ張り棚」。

だから「ウリャッ!ナンジャゴラ〜!」とラ行を巻き舌気味の発声にして蓮っ葉な大声を出し続けツッパリになって取り付けた。リーゼントでするほど真面目ではなかったが、それでもツッパリという言葉に対しては律儀な行動であったと言えるであろう。

その甲斐あって棚も立派にツッパッて完成した。

雑感雑記 #499 (3/07/07記)

「僥倖」

家電量販店を歩いていると「整理券、後2枚!」と叫ぶ声が聞こえてきた。
後2枚なんて煽られるとそれが何なのか確かめたくなるのは人の性。だから確かめてみた。そして呼吸停止した。

以前雑記にも書き、ここに至るまで「人間堂DS(代替システムの略)」で我慢していたゲーム機の本物が後2台だけ残っているというのだ。

整理券をむんずと鷲掴み。
「ピンクですけど、いいっすか?」の問いかけに「ピンクでも群青色でも何でもいいんじゃ、この際!」と心で叫びながらレジに突進。

当然その夜は祝杯をあげた。ワイン1本1人で呑み干した後、ニヤニヤと「脳トレ」にチャレンジ。結果は脳年齢70歳と出た。心拍停止に陥り「なんぼなんでもそりゃないやろ!」と寝た。考えてみれば、呼吸停止から心拍停止と波乱万丈の1日であった。

翌朝、酔いも醒めた状態で昨夜登録の70歳の僕を抹殺。
そして新たなボクで再チャレンジをした。結果、23歳と出た。ほくそえんだ。

オフ日の朝、アルコールの人体に与える影響まで教え込んでくれたこのゲーム機にその場で乾杯した。
(と、やはり学習しないおじさんなのであった。)

雑感雑記 #500 (3/08/07記)

「雑記」

パタパタ叩きながらコツコツ積み重ねてこれが500回目の雑記。
2005年4月7日にスタート、月曜日から金曜日まで週5日間欠かさずにパタパタと500回。

素敵な一区切りで「5963」と自身に一言。
ほぼ丸2年かかった一区切り、次はやっぱ必然的に1000回。
続けられるのだろうか?ネタは途切れないんだろうか?などなど実は不安がいっぱい。

「でも、まあ、今まで何とかなったんだからこれからもきっと何とかなるんでねえの。」と楽天的に前に向かうことにする。

アラビアンナイトも千一夜物語。
読んでくださるみなさんに「アライヤン!」と言われないようにオイラも1000回目指してガンバルンバ!

雑感雑記 #501 (3/09/07記)

「切り番チャレンジ!」

えらいことを始めてしまった。

人知れず隠れミクシを楽しんでいる。
あっちこっち眺めているとそれぞれのページを訪れた人の「足あと」が判るシステムになっていて例えば100人目とかにページに来た人を「どこそこの誰それさんが切り番100番をゲットされました。おめでとう!」なんてやっている。

どうやら人はきりのいい番号を好むようだ。
ヒントはそこから。

ボクの番組にインターネットでリクエストしてくれる人で「切り番」を踏んだ人にその人の名入りボクのサイン入りステッカーを差し上げようというお遊び企画をスタートしたのだ。平日はファックスを除いて大体200通強のリクエストなので4時間に1人として「50」を切り番に設定して番組をスタート。

甘かった。読みが全くなっていなかった。
会社を立ち上げたけどすぐ倒産させてしまうボンボン育ちの経営者より甘かった。

「切り番チャレンジ」のちょっとした面白さを感じたリスナーさんからリクエストが殺到して、こちらがパニクッてしまった。だから切り番を「100」に変更して、少しだけ落ち着いた。

午前9時を終わる段階で平日の3倍のリクエストが入ってきていた。
いつもはうんともすんとも言わないくせに結局みんなちゃっかりしっかり聞いてくれているんだ。
うれしかった。とってもうれしかった。でも雑記を書くのも大変だった。

きっとこれからも新しく加わったこの大変さが続くのであろう。
でも始めてしまったものを引き下げるわけにはいかない。

「切り番チャレンジ!」これからもお遊び感覚で参加してください。
今はサイン入りステッカーのプレゼントだけだけど、スペシャルウイークにはグ〜ンッとバリューアップしようと計画中。

かんらかんら。(やけくそ気味の笑い声)

雑感雑記 #502 (3/12/07記)

「沈殿」

チンチン電車の話。
こう聞いて卑猥な電車を想像したとしたらあなたは敏感に過ぎる。敏感鋭敏過敏の人と言っていいだろう。
チンチンと鐘の警告音を鳴らしながら走るので、路面電車のことを大阪ではこう呼ぶのである。

上町線と阪堺線の2ルートあってボクはよく上町線を利用する。
走っている車両も昭和ひと桁台に製造されたものもあり、昭和以降の「大阪の歴史」そのもの。

料金は乗り切り制で一駅乗っても終点まで乗っても大阪市内なら200円。
ワンマン運行なので降りるときに運転手さんの横にある料金ボックスにチャリンと200円支払う。
小銭がないときは料金ボックスのところにある両替マシンで千円札を両替する仕組み。

週末利用したとき小銭がなかったので早めに両替しようと前方へ移動して千円札を挿入。
どうやらお札と機械の相性が悪かったようで即座に機械から突っ返される。

んが、経験豊かなおじさんは動じることもなく、すかさず千円札を裏返して再挿入。
ところがまたまた間髪いれずに拒否される。

それでも慌てふためかなかったあたり、おじさんの人生経験の深さを物語っていると言えるであろう。
財布から別の千円札を出して再々挿入。

ところがまた機械にアッカンベーをされた。
わきの下から汗。それでももう一度その千円札を裏返して挿入。

機械は動じることもなくまたアッカンベーをする。
財布の中にはもう他の千円札はない。

運転手のお兄さんもすぐ横で「ウィ〜ン、ベロ〜ン」が繰り返されているのに助けてくれる気配もない。
ま、運転中なので手も出せないんだけど、でも心なしか楽しそうだったんだなあ。

周りには立っている人がたくさんいて間違いなくボクの背中を興味深そうに眺めていた。
青息吐息桃色吐息で悶絶寸前のひとときであった。

雑感雑記 #503 (3/13/07記)

「大掃除」

と言ってもお口の大掃除の話。

番組で毎日の歯ブラシが小掃除、フロスなどを用いるのが中掃除で、歯医者さんで受けるのが大掃除と毎週紹介し「みなさんも定期的に歯医者さんに行きましょうね。」とか言っておきながら前回行ったのが去年の6月。

だから行った。9ヶ月ご無沙汰してしまった大掃除に行った。

「ア〜ン」していたらいつの間にかお口の中の拡大画像がパソコンの画面に大写しになっていた。

技術革新に腰が抜けた。
そして口内画像を見て失禁しそうになった。
ってか、ちょっとちびったかもしれない。

大掃除は大体三ヶ月に一度は行かねばならないそうな。
「次回は必ず6月に来ます。」と大声で確約、先生の笑顔に見送られて歯医者さんを後にした。

あなたの大掃除、前回はいつ?
目指せ、8020!三ヶ月に一度の大掃除、今からでも始めましょう。

3月14日(水曜日)

去年11月デビュー、先週2枚目のシングル Pride of Tomorrow をリリースしたばかりのJUNEくんが初登場。スタジオライブも2曲かましてくれた。あまりの出来の良さにびっくりこいたのでこの20歳になったばかりの好青年に「ビックリコイタ!」という奥床しい日本語を伝授してあげた。そう、JUNEくんはソウル出身、日本語やり始めてまだ1年半。でも彼の日本語は恐ろしくうまい。あまりのうまさにまたビックリコイテしまった。

帰る前にボクのギターでも熱唱してくれた。興奮し過ぎたボクはピックが弦にはさまっているのも気づかずの演奏だった。すごいと言えばすごいが、抜けていると言えば全くもって抜けていた。あは。

雑感雑記 #504 (3/14/07記)

「白日」

デパチカッタ。
ホワイトデーのお返しを購入するためにデパチカッタのである。

未体験ゾーンに切り込むのはいつも愉快だ。
しかしホワイトデー直前のお菓子ゾーンに同じ思いで右往左往する人の数にたまげた。

長蛇の列を発見。
どうやらもっそい有名なバウムクーヘン屋さんのようだ。
思わず列の最後尾に並んだが、超イラチの自分らしくない行動にモジモジ赤面。
長蛇に連なるって感覚だけを体感し、係りのお姉さんが近寄ってくる前にスゴスゴと列から離れた。

モジスゴしたとはいうものの有意義なデパチカリング・デーだったと言わねばなるまい。

ん?で、お返しは何だって?
「フフッ、ボクのお返し、プライスレス!」に決まってんじゃん!

雑感雑記 #505 (3/15/07記)

「拝啓、耳あか様。」

ゆったりとした時間を過ごしていたところ、右耳が猛烈に痒くなった。

耳掻きがなかったので右手小指でも十分と思われ・・・

小指を代用してみたところ・・・
ゴロリと出た。

相当長い間隠れていたと見えて心なしか不貞腐れている様子がとてもおかしく、

とは言うものの、またそれを元の場所に戻すわけにもいかず・・・
そのままゴミ箱に直行と相成ったわけなのであるが・・・

拝啓、耳あか様、
ひょっとしてボクが歯の大掃除だけをしてあなたに耳も貸さなかったのを嫉妬しておられるのではと心悩ませ続けているわけで・・・

雑感雑記 #506 (3/16/07記)

「声援」

今日は大阪府立高校受験日。
これで今年のFM802エリアの受験シーズンが終わることになる。

今年の大学入試センター試験は1月20日と21日。
その前週の1月15日月曜日から「受験生がんばれ」ジングルを番組でオンエアスタートしてから2ヶ月以上が経過した。

エールを贈るだけでも二ヶ月という期間はへこたれてしまいそうになるくらい長いもの。
受験生諸君に至っては当然ずっと前から突っ走りっぱなしたわけで、試験を終えてつく一息には達成感が満ち溢れていることであろう。

心からのお疲れさまを今は贈りたい。

試験制度が今のように多岐に渡る以前をふと考えてみた。
私立高校・大学の試験が2月初旬にスタートして、次いで国公立大学1次がおひな祭りの頃にあり、最後が3月下旬の国公立2次となっていた。

期間的にはこちらも約2ヶ月なんだけど、上の3つの柱以外の時期には試験がほぼ無いという環境で、今のように大学入試センター試験から今日に至るまで切れ目無くとにかくどこかで必ず入学試験が行われているような状況ではなかった。

つまり当時は受験期間中でも受験生が生活リズムに緩急をつけることが出来たということ。
対して今の2ヶ月は受験生にとって「緊張感」の途切れることの無い期間になってしまっている。

ごく普通の生活をしていても緊張感の持続には必ず限界がある。
大人たちが手を加えることが当たり前のようになってしまった今の受験制度、この観点からは「改善」ではなく「改悪」が続けられた結果であるような気がする。

受験制度のみならず学習指導要領も真の「改善」が今後為されることを切望する。
とまれ今は過酷な状況を切り抜けた受験生全てに「サクラサク」ことを祈願してやまない。

3月16日(金曜日)

イノトモ(前列)は5年半ぶり、そしてアナム&マキも約2年ぶりの番組登場。でもずっと昔からの仲良しで今回は3人でライブ行脚とのこと。初日京都からスタートのツアーの朝に来てもらったってわけ。スタジオライブもそれぞれの曲とそしてコラボの曲と計3曲も楽しんだ。いや、まあしかし、時にはんなりと、そして時にゴリゴリにと結構楽しいライブになりそうです。20日は大阪シャングリラにて。時間が合えばいかがですか?

おしとやかな女性3人に囲まれての記念撮影。両手以上に花の状態にうれしくってギターのヘッドに顔が隠れているのに気づかなかった。(そりゃ〜ないやろと外野の声。)

雑感雑記 #507 (3/19/07記)

「観相学的感想」

目は口ほどに物を言う。

昔からよく言われるこの言葉。
言い得て妙と先達の知恵に感心したことが今までも多々ある。

週末、テレビのインタビューに答えながら異様にまばたきをし続ける渦中の男を見ながらこの言葉が観相学的にも正鵠を射ていることを確信した。

動じぬ目、澄んだ目を持ち続ける努力を欠かさぬよう居ずまいを正そう。

雑感雑記 #508 (3/20/07記)

「Virtual insanity」

「ドラマティックな勝利」などという表現がスポーツなどでもよく使われる。

dramaticを英和辞典で調べてみると上で使われる「劇的な、めざましい」という意味以外に「芝居がかった」という意味もあった。

確かにこの言葉の原形はドラマ、つまり演劇なのでそれの形容詞形に「芝居がかった」とあって当然である。

職業柄、話題のものには努めて接触するようにしている。ドラマもそのひとつ。
余韻に水を差すつもりは毛頭ないが、ドラマは野放図に芝居がかれば芝居がかるほど、つまりドラマチックチックチックになればなるほど事足りるようで。

先日最終回を迎えたドラマを見ながらそのあまりにも「非建設的な幕切れ」に長嘆息。
「だからこそのドラマだろうがよ!」という怒号が聞こえてきそうだが、朴念仁の独白ということで、ここはひとつ。

雑感雑記 #509 (3/21/07記)

「んっ?」


好球必打!
直球ど真ん中をフルスイングしたのに空振り。
つっかえ棒をポ〜ンと外された気分は空しいものだ。

番組でも「もう、これ絶対バカ受けするで!」と思ったときほど反応が皆無で肩スカシ。
「ダイジョブデス。ミー、ナレテマスカラ!」といつもさびしく薄ら笑いしている。

んが、今回のこれだけは本当に面白いのに何の反応も無かったのが許せないのだ。
だからオンエアネタを雑記にするという暴挙に出てまでこの面白さの真価を世に問う次第!
     

全裸の男が森でぼんやりとつっ立っていた。
その前にノソリノソリとゾウさんが現れ、ジロリと彼を見下ろして一言。
「おめえ、そんなのでちゃんと呼吸出来るのかよ?」

今公開中の映画「今宵フィッツジェラルド劇場で」の中でカウボーイソングデュオのダスティとレフティが歌う Bad Joke という曲にあるアメリカンジョーク。

どう?どう?ね、どう?

雑感雑記 #510 (3/22/07記)

「ドカンッ!」

少し技術用語連発になるかも?
んがしかし、現代文明を象徴する事件なのでご容赦を。

ラジオ番組、曲はCDプレイヤーから、その他もろもろの素材はテープレコーダーやMDから送出されて成り立っている。

文明の進化に伴い、つまりアナログからデジタル化に移行するにつれ放送現場でも従来のシステムが「ハードディスク」からの送出に切り替わってきた。変わらないのは声を送り届けるマイクだけと言っても過言ではない。

FM802も100%のデジタル化はまだ少し先だが順調にデジタルに移行中。
ボクの番組も90%くらいはハードディスクからの送出になってきている。

そんな中昨日春分の日の午後にFM802のサーバーがダウンし、この雑記を書いている現在も復旧の見通しは立っていない。

リスナーさんサイドからは便利な Now On Air がチェックできない程度で済んでいるのでちょっぴりの幸運は残っていたようだ。

反してスタジオ内部はてんやわんや。
普段の放送の90%をもハードに頼っていたのだから当然といえば当然。

ただ、ここにもボクの「頑固おやじ」の姿勢が功を奏したことがある。
便利なハードが伸してきた中、そもそもデジタル文明を妄信することをしないボクは90%のハード送出を続ける中、万が一に備えて必ずバックアップを継続してきたのである。

判りやすく言うと・・・

例えばウルフルズの「ガッツだぜ」は既にハードに入っているのでそれだけでやればいいんだけど、2度手間と判りつつハード送出するにもかかわらずCDでも曲をセットして万一に備えるということを繰り返していたのだ。

そのお陰でアナログ時代のほとんど全ての素材が存在していて事なきを得たというお話し。
一瞬で全てが「シャットダウン」してしまうデジタル文明の恐ろしさに背筋がひんやりと汗をかいた朝。

でも同時にテープレコーダーを起動するときに発生する「バシャッ」という音が背中に懐かしく響いた朝でもあった。

3月22日(木曜日)

去年春まではCore of SoulのFukkoとして知られていた彼女が先週3月14日自らのバースデーに新たな表現者として生まれ変わりLOVEとして初めてボクの番組に来てくれた。

それでもボクとは2001年からのつき合いで番組登場もこれで10回目になる。だから今朝も和気あいあいとインタビューが弾んだ。今はまだ3月14日に配信がスタートした「過ちのサニー」1曲のLOVEだけど制作もどうやらバンバンやっているらしく今年後半に向かってはまたさまざまな話題を提供してくれることでしょう。

彼女のお母さんからのおみやげにイチゴをいただいた。こっそり暴露するとインタビューしながら食べさせてもらったのだ。「いやまあ、その甘くておいしかったこと!」今がほんとの旬なんだなとつくづく思った。ママ、ありがとう。ほっぺが落ちました。

雑感雑記 #511 (3/23/07記)

「終末の予感」

ラーメン屋のカウンター。
ボクの横に20代前半のややぎこちないカップルが座った。
ぎこちなさは多分彼・彼女関係が始ったばかりだからかと推察。

ラーメンが到着してズルズルが始る。
彼女の目の前には「にんにくチップ」のはいったジャーが・・・
そしてドラマがスタートした。

どうやら彼女は無類のにんにく好き。
手をジャーに伸ばして一瞬ためらう。
そして彼に「にんにくチップ入れてもいい?」と聞く。
「う、う〜ん。」と重い返事を返す彼はどうもにんにく嫌いのようだ。
「にんにくチップ入れるとすんごくおいしいのよ。」と彼女。
「・・・・・」

「やっぱやめとこっ。」と彼女。
ジャーに小さじ一杯のにんにくを戻す。

会話が途切れ勝ちになりながらズルズルの音だけが横から空しく響いてくる。
一挙手一投足に全身全霊で耳を傾けるボクの耳は少し前からダンボの耳。

半分くらい食べたところで我慢の限界だったのであろう、無言で彼女の手がジャーに伸びる。
そして小さじに山盛りのにんにくチップが5杯、どんぶりにたっぷりと投入された。
ひとすすりして満足のため息をついた彼女が「おいしいよ。」と再度彼ににんにくチップ投入を勧める。

彼からの返事はなく、この2人の終末を予感しつつ楊枝をシーハーしながらボクは店を出た。

教訓! 「ちょっと待て!それでいいのか考えよう、瞬間湯沸かし器になる前に。」
世の中きっとあちらこちらでこれに似たことが起こっているはず。
ちょっとしたことで彼との関係を台無しにしちゃって後でつくため息はせつないはず。
人間瞬間湯沸かし器を自認する人、くれぐれもご注意を。

雑感雑記 #512 (3/26/07記)

「老舗 その2」

少し前、大阪人なら誰もが知っている老舗の靴屋の話を書いた。
「もうあかん、やめます。」の垂れ幕を掲げて店じまいセールを何十年も続けている老舗だ。
前回の雑記ではもう閉店するお店なのに、つまりお金の余裕もないだろうに「飲酒運転やめましょう。靴はいて歩きましょう。」と新たに加わった我田引水風垂れ幕のミステリーについて書いた。

そのお店がまた最近新たな垂れ幕を加えるという暴挙に出た。

「格差社会を是正せよ!身長の格差は当店で!」とあり、しかもご丁寧に垂れ幕下部に小さい字で(秘密のセール)とあった。

社会的メッセージを含みながらまた強烈な我田引水にもってくるあたり見事と言う他ない。

ただ閉店直前の店が垂れ幕に経費をかけてもいいものだろうかといくら考えても不思議でならない。

ま、しかし同じ老舗でも様々なメディアに狂ったように広告を打ちまくった挙句、こちらは本当に会社更生法を申請した和菓子屋さんと比較した場合、閉店直前とは言うものの垂れ幕程度の経費はまだ健全というべきか?

雑感雑記 #513 (3/27/07記)

「大阪のおばちゃん」

大阪のおばちゃんの言動には必ずコクがある。
井戸端会議で誰か、ま、それは有名人でも知人でも良いんだが、をヤリ玉に挙げてこきおろす。

まあ、それはそれはコテンパンにこき下ろす。
で、こき下ろすだけこき下ろしておいて最後に一言こう付け加えるのを忘れない。

「知らんけどぉ。」

大阪のおばちゃんは保身の術までDNAに刷り込んで、尚且つその言動に天晴れなコクがある。

雑感雑記 #514 (3/28/07記)

「歩け、歩け!」

健康の為などという大上段の理由ではなく最近は意識して歩いている。

毎日FM802と事務所の往復を含め最低2kmほど。
それが週末には最大5kmくらい歩いたりする。
ま、一番の理由は愛犬ttの散歩にあるのだが。

で、自動車から自転車、そして徒歩と3種類をはしごしてみて気づいたこと。

それはズバリ「視野」!

アッと言う間に目の前を過ぎ去っていく自動車、自転車に比べて徒歩のそれは圧倒的に広い。
うどんやの前を通り過ぎながら、「ほほう、ここはかき揚げうどん、380円かあ。でもあんまりうまくなさそう。」とか喫茶店の前に張り出してあるメニューに目をやって「わ、レモンスカッシュやって、懐かしいなあ。」などと独りごちることができるのだ。

想像以上にこれは楽しいもの。
「歩けるところは歩く。」これ、心からのお奨め。

また徒歩によってどうやら内臓の働きまで活性化するようで、蛇足ながら「んこ」の出も圧倒的によくなることを付け加えておくことにする。

雑感雑記 #515 (3/29/07記)

「不可解」

インターネットも日常生活に根付いた今、デジタル世界特有の「文化」を感じる事がある。
そのひとつと言ってもいいものが掲示板の書き込みなどに使用するハンドルネームだろう。

これは実名を伏せて使用するいわゆるニックネームのようなもので、それぞれが相当のこだわりを持って命名されているようである。

ところが姿の見えないネットの世界、自分のお気に入りのハンドルネームを使う他人が時として出没し、使われた本人にはどうやらそれが相当こたえるようでボクのもとによく、「どうして、こんなことするのでしょう!」と怒り満載のメッセージが届く。

ボクの感覚では「たかがニックネームなのだから、また変えればいいじゃん。どうってこたぁないのに。」と思えるこの現象が実は当人には相当大きな問題であるらしいところがこのデジタル文化を象徴しているような気がする。

不可解に不思議である。

by ハナレギミ 
(この間見かけて秀逸だと思ったハナレグミをもじったハンドルネームを流用。)

さて本当のハナレギミさん、今頃キレギミだろうか?

3月30日(金曜日)

4月25日1st.Album"UM"をリリースする新人バンドGANGA ZUMBAから宮沢和史さんと高野寛さんがやってきてくれた。んっ?ベテランじゃん!って?そう、その通り、ベテランの2人なんだけど、心はブランニュなの。

3年ぶりとは言うもののミヤとは旧知の間柄。でも高野寛さんとはほんまに初めてで「どんな男だろ?」とワクワク。で、結論はやっぱ柔和な印象通りの人だった。

楽しい時間を過ごした後は恒例の記念撮影。
新人バンドさんにはボクを囲む形で立って頂いた。
でも、おいらの肩がわざとに上がりすぎていて、ホントえらそばるのは難しいと感じた。

雑感雑記 #516 (3/30/07記)

「発見」

毎日サクラの木を眺めながら散歩している。
今までもサクラは見ていたがここまで毎日見続けたことはなかった。

そして遂にものすごい事実を発見してしまった。

前日まで2−3輪しか咲いていなかったサクラの木が、ちょうどたっぷり熱せられたポップコーンがポッポポポ〜ンと弾けるように枝にたわわに咲いていた。

つまりボクの発見はサクラはじょじょにほころぶのではなく、弾けるように咲く花だったということ。

そうサクラはポップコーンだったのだ。

学会を震撼とさせるかもしれないこの画期的発見を全日本サクラ学会に届け出るのは混乱を避けるために今年のサクラが散った後にすることにしよう。

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