HIRO T'S DIARY
● 5月の日記 ●

5月1日(金曜日)

tt通信

どうやら恐ろしく正確な体内時計をこの子はもっているようで例えばボクが休日でいつもよりゆっくり寝ていられる土曜とか日曜の朝、それは起こる。同じベッドで静かに寝ていたはずの tt なのにボクの顔を突然ペロリと舐めてボクを起こしてしまうのだ。寝ぼけマナコで時計を見るとそれは毎回必ず午前6時半。当然ボクはまだとっても眠い。でもいつもの午前3時5分起きよりは3時間以上もたくさん寝たことになるわけで tt 的には多分それで十分と判断したのであろう。だから目覚まし時計を鳴らす必要のない土曜日も日曜日もボクは tt の体内時計に従って午前6時半にはたたき起こされている。

だからボクの週末は毎週午前6時半に幸せにスタートする。ありがと、tt !

悠々雑記 #016 (05/01/09記)

「自己嫌悪」

スタッフが「じこけんあく」と読んだ。
すかさず、「ちゃうわ、それはジコケンオと読むのっ!」と突っ込んだら若干険悪なムードが漂った。

嗚呼、自己嫌悪。(さてどっち?)

遊々雑記 #017 (05/02/09記)

「HAYABUSA」

「出来たから見に来て!」とお誘いを受けた。
誰かが作ったアップルパイを見に来てって誘いだったら相当出来がよくても二の足を踏んだだろう。
んがっ、そのお誘いが大阪市立科学館というなんともとってもアカデミックなところからだったので行くことにした。

完成したというのは大阪市立科学館オリジナルの宇宙ドキュメンタリー作品、HAYABUSA-Back to the earth-。

完成したばかりの作品と聞いてタキシードでも着て行こうかと思ったがそこまでしなくてもいいという天の声もあり、綿パンにカラーシャツで茶を濁した。

今、毎日午後1時から上映されている全天周映像は日本の無人小惑星探査機「はやぶさ」の打ち上げから始まり、世界で初めて「月」以外の天体「小惑星イトカワ」に着陸し「小惑星の石」を収集、帰還するという未踏のプロジェクトを全編コンピュータ・グラフィックスで描いた宇宙ドキュメンタリー。

しかも実際の「はやぶさ」の帰還は2010年6月とまだ「未来」であるところに壮大な宇宙のロマンを感じ、大満足の43分間だった。

しかも、しかもだよ!ここは大阪市が誇る科学館だぜ!
映像を観覧するだけではなく、見て触れて遊びながら科学の知識を深めることのできる不思議の館。
十分以上大人なボクなんだけど、必要以上に見て触れて遊んでいろいろ科学を研究させてもらい本当に楽しかった〜〜。

でも腹が減っては戦は出来ぬなので出陣前に近くにある大好きなパン屋さん、Takeuchiでクロクムッシュ・ランチをいただいて「ウマ〜ッ、ウマ〜ッ」と言いおまけにオリーブパンなどなどうまいパンを大量購入してウヒャヒャと言った。

科学館にあった数ある科学のほんの一部を紹介しよう。カオティック振り子は真ん中のつまみを自分で回す。すると腕の先っちょの振り子がビヨヨン、ビヨヨンとビヨンセも想像出来ない動きで回り続けて、もっそいおもしろかった。

展示物の中に70年代後半の電卓付きそろばんがあって、これももっそいわらけた。でも当時は一般人の算盤習熟度もあなどれないほど凄かったっちゅう証でもあるんだろうね。

鏡を展示しているスペースではボクがエイリアンに変身出来る装置があって、これはこれで摩訶不思議ワールド満開でおじさん、マジで相当受けて大分遊んでしまった。すると何故だかそばのベンチに座っていた白いおじさんに呼びつけられて「そばの子供にも遊ばせてあげなさい!」と、もっそい怒られた。「はい、これからは心を入れ替えます。」と涙の謝罪をしたら許してもらえた。

帰りの出口には何やら世界で初めてのロボットとかゆうのがいたので「握手!握手!」とせがんでみたが何かを必死に書いていて無視された。

ああ無情、つまり、レ・ミゼラブルであったとさ。チャンチャン♪

5月3日(日曜日)

FM802 Still 20 Funky Marketが万博公園お祭り広場で開催された。平日ならボクは番組があるのでブース参加は出来ないんだけど、今年は開催が日曜日。ほんだから、気合いを入れて参加した。今年はマジでボクが気に入って長年愛用していたシャツなどをメインにガチでフリーマーケットした。

もちろん、その他にもブースに来てくれたみなさんにブスッとしているわけにもいかないので写真を撮ったりサインをしてさしあげたりした。カウントはしなかったけどそれはそれはたくさんだった。今年もたくさんのみなさんの笑顔に会えて体力的には疲れたけれど充実の日曜日だった。

ブースを探し当てて来てくれたみなさん、ありがとうね!

言う言う雑記 #018 (05/06/09記)

「北上南下東奔西走」

土日祝ならどこまで行っても1000円均一でGWの高速道路も大賑わい。
「よかった、よかった。」でバンザイバンザイといきたいとこなんだけど・・・・

アメリカじゃロスアンジェルスからニューヨークまで突っ走っても0円だかんね。
疲れて途中で何回乗り降りしても0円だし、土日祝じゃなくてもずっと0円だもんね。
乗り降り自由なのでフリーウエイ、お金一銭もかからないからフリーウエイだけんね。
と、久しぶりにカンネ・モンネ・ケンネの法則まで引っ張り出して声高に叫びたくなったっつわけ。

なんかしたり顔でアメリカ、アメリカって言うと「欧米か!」って頭はたかれそうだけど、でもねぇ・・・

ETC搭載車だけ恩恵を受けるこの措置もたった2年の時限措置だし、その影にごっつい利権や消えない天下り構造なども見え隠れし、どうもその〜、なんつ〜か、居心地が悪くてさ・・・

今でも出来るんだからけちくさいこと止めて、せめて時限措置ぐらいとっ払っちまったらどうなんだい、え?

あ、わかってんだよ、一筆啓上したところで何がどうなるわけでもないってことなんかさ。
でもさ、どうも踊らされっぱなしってのも業腹でさ・・・・
モヤモヤモヤモヤ・・・

悠々雑記 #019 (05/07/09記)

「鉄仮面」

UV=紫外線は恐ろしい。
だからUV対策は怠りなく!

ひさしの部分がやたら大きなサンバイザーをしている奥様たちをよく見かける。
UVは危険なので動くひさしをギュインと下げて顔の前がひさしだらけの状態で歩いておられる。

完全防備が過ぎてずっと「鉄仮面」に見えていたのだが、最近「溶接やったら、したげまっせ〜」といわれているような気もしてならない。

「1回ゆってみよっかな?溶接して!」って。

おもしろいものを見た。
西日に向かって走る乗用車。
眩しいので下げられた車のサンバイザーに下敷きのような透明の板がクリップで留められてぶらさがっている。

ドライバーの奥様の顔がその下敷き越しに見えて至極満足げ。
どうやら「鉄仮面」の色がかなり薄くなったバージョンのようだ。

道交法をクリアしてるかどうかも定かではないが、少なくともUV対策だけはあの手この手で進化しているようだ。

遊々雑記 #020 (05/09/09記)

「HIMEJI GO ROUND」

モーレツにお天気がよかったので、ハゲしくアウトドア気分になりそのまま姫路に出かけた。
FM802 DJ 大抜卓人と鈴木理恵がなにやら歴史の街・姫路を再発見しているらしいのでボクもヒメジったちゅわけ。

FM802 姫路再発見イベントHimeji Go Round ではベベチオのフリーライブも予定されていた。
会場の姫路文学館の特設ステージについたときは、そのフリーライブも後半にさしかかっていた。

階段状の客席にリスナーさんもた〜んと陣取り、その前でゆらゆら続くベベチオ・ライブをボクもほんわか楽しみながら柔らかな姫路の空気を胸いっぱい吸い込んだ。

ライブの後はまたそれぞれのHimeji Go Round。
ボクも会場すぐそばの国宝・姫路城を go round した。

とても楽しい午後が続くはずだったが、まさか「あんな結末」がボクを待っていようとはそのときのボクは知る由もなかった・・・・

姫路城に到着。あたりにはステキなポピーなども咲き乱れ、ボクも♪くるまにポピ〜♪っと、歌いながらしゃちほこ反りをしてみたらしゃちほこさんが「わ〜、すっげぇ反れるじゃんかよ!そんなに反れるんなら、ちょっとでええんで代わってくれないかの〜、若いの!」と語りかけてきたけど「ヤナコッタイ!」と先を急いだ。

姫路文学館特設ステージでベベチオ・フリーライブのMCをしていた大抜卓人と鈴木理恵の2人。MC自体はそこそこにスムーズでつつがなく進行はしていたんだけど、今いち、その〜なんて〜か、パンチってのが足りない!バンッ!そこで急遽、文学館内にある特別教室を開けてもらい「How to be a DJ」講座を開講した。2人とも取りあえず挙手の回数とスピードだけはプロ並みであった。特別講座終了後、「嗚呼、こんなんでええんやろうか???」と猫背気味の2人をおっぽらかしてボクはいよいよ世界文化遺産の内部へと歩を進めた。

お城の入り口にすっくと立つや否やボクの内奥には沸々と戦国武将時代の血がたぎってきたのは言うまでもない。一歩場内に足を踏み入れたら真夏の暑さの中涼しげな緑がボクを迎えてくれた。

姫路城内をくまなく散策し内部状況の全てを頭ん中に叩っ込み、これでいつかこのボクが姫路城主になったとしても見事に城下町を統治することができるだろうと大満足で門のところまで降りてきた正にそのとき!!!!!

予測だにしなかった忍びの者が音もなく背後から忍び寄りボクは一刀両断にされ、絶命したのである。辞世の句すらも詠めずその無念や、如何ばかり!

そして城下の路側には主君の死を悼み名も知れぬ可憐な花が風にいつまでも揺られていたそうな・・・・

ん?絶命したのに何故放送出来たり、雑記を書けたりするんだって?
そんな細かい話しはこの一大歴史ロマンにはなんの関係もないの!
ないってば、ないのっ!

言う言う雑記 #021 (05/13/09記)

「音楽」

FM802のエリア内のみならず日本全国津々浦々からボク宛に「音」が届く。
直接手渡されることもあれば、郵便ではるか遠くから配達されてくることもある。

レコード会社経由のメジャー音源の話ではなく、インディーズや限りなく個人ベースで活動する人たちからの音源の話である。

そんな突破口を求める「音たち」は、今までも届いていた。
その中で少しでも「可能性」を感じるものにはボクなりになんらかのコメントも返していた。

ただ、その数が飛躍的に増えるとともに「音たち」の中にある可能性パーセンテージは劇的に減少し今ほとんどコメントを返すこともしていない。

また届く「音」の絶対数が増えると同時に摩訶不思議な共通点も出てきた。
つまりその「音」の親たちがどうやら「届ける」という行為がそのままオンエアに直結すると思っている節があるようなのだ。

「音」を届けてそれがオンエアにつながることは、『当時も、今も、これからも、断じてない!』と言い切らねばならないことになったのはなぜかとても悲しい。

評価するに足る「音」にはこれからも細々とでもコメントを返すことは続けるつもりだがそれは単なる私的なフィルターにしか過ぎず、それが無くたって本当に「いい音」は偶然にしか思えなくても実は必然に「陽の目」を見ることになるはずだ。

これを信じて「音楽」を志す人たちには精進を重ねてもらいたい。

5月18日(月曜日)

上海からやって来て日本にももう10年以上いるというシンガー・ソングライターaminちゃんが今朝のゲストだった。今年のNew Breezeにも登場してくれた彼女は今朝も伸びやかなきれいな声でスタジオライブもしてくれた。

6月からは東京と大阪で半年コースの中国語講座 Amin Chinese Lounge まで始めるという彼女。テキパキと厳しい中にもきっとすてきな先生をすることだろう。詳しくは彼女のオフィシャルホームページ http://www.amin-wu.com でチェックしてみてください。

そして、ボクも中国語を習ったのだ!
ウォーシー スーピン・ポゥ。(私は寺平博です)
参ったか!

悠々雑記 #022 (05/19/09)

「なまえ」

仮に「山本太郎」にしてみよっか。
いや、あ〜たの名前よ、なっ・まっ・えっ!

んで、あ〜た、ニックネームは「タロさん」。
みんなにこう呼ばれてるっつわけ。いい?

で、タクシー乗りましたと。
で、どこでもいいんだけど、ま、「心斎橋まで」ってゆうの。
んで、それに対して運転手さんがさ、「はい心斎橋までね、タロさん!」って答えたらど〜よ?

ベックラコクワナ、ソリャ。

こないだこれだったの、ボク。
「はい、新大阪ね、これから東京? ヒロさん?」って!
ま、声に特徴あっからさ、ラジオ聞いててくれれば、それもあんだろうけどさ。。。

でもあんまり突然で後部座席で飛び上がり天井に頭ぶっつけてベックラコイテ、ヘモコイタ。
ほんでまあ覚えてもらえてアリガタイアリガタイと思いながらも、臭いが漂わないように手でヒラヒラ空気をかき混ぜたっつ話し。

5月19日(火曜日)

来月デビュー10周年になるLeyonaが7回目の登場。リリースされたばかりのリスぺクト・カバー・アルバム「MUSICISMAGIC」から曲をかけながら、またいつものように止まることのないガハハ・ワハハ・トークがハチャハチャに繰り広げられた。

彼女がやって来たらいつも思うのは、やっぱ「笑顔」でいるということはほんっとにいいことだなってこと。

ボクたちの「笑顔」も声を通じて伝わったみたく、たんとの人から「たのしかった〜」のコメントをいただいた。

「笑顔」してますか、みなさん?

5月20日(水曜日)

今までもコツコツと「自分サウンド」を作り続けてきた男、大橋トリオこと大橋好規くんが先週水曜にメジャーデビューミニアルバム「A BIRD」をリリースしたこともあり、ボクの番組に初登場でやって来てくれた。シンプルなメロディにまとわりつくユラユラと揺れるリズムは聴いていて本当に気持ちいい仕上がりになっている。あ〜たもぜひ自身のライブラリーに大橋トリオを加えてくださいまし。

寡黙なイメージの大橋くんだったけど、ほいでも飾らない人柄がとっても好印象で楽しい時間を過ごさせて貰った。7月にはライブもあるのでみなさんぜひ。

5月25日(月曜日)

阿部真央ちゃん、2度目の登場。今回は明後日リリースになる1st.ダブル・Aサイドシングル「伝えたいこと・I wanna see you」と6月にあるイベントライブのお話しがメイン。

今年1月アルバム「ふりぃ」でデビューしてやってきてくれたときはちょいと緊張していた様子だった彼女だけどたった4ヶ月でもうどこかとっても落ち着いた受け答えをするアーティストになっていてボクがかなりビックリの朝だった。

今年はFM802のMeet the world beatにもラインアップされてますますかっ飛ばしてくことでしょう。ガンガンいっちゃってもらいましょう!

5月26日(火曜日)

ハナレグミ、永積崇くんがやって来てくれた。もう10年以上のお友達なんだけど、ハナレグミとしては2回目でそれも7年ぶり。そのあたりほんとにブリブリ噛みついてあげた。永積くん、少し痛そうに喜んでいた。よかたよかた。

4年半ぶりの新作「光と影」が明日リリース、そして6月には4枚目のアルバム「あいのわ」、その後野音ライブから夏フェス出演と続いてその後9月には久々の全国ツアーってことでギンギンにスタンバイ完了なイメージだった。

スタジオライブは People get ready というスタンダードの名作に自分解釈の日本詩をつけてやってくれた。ステキだった。

お返しにビンテージの香りのするガットを借りボクもバタやんの「大利根月夜」でしんみりさせてあげた。
5月27日(水曜日)

わたなべゆうくん、月参りの日。なんやかんやでこれももう20回目の朝になった。

いつものスタジオライブではオリジナル「踊り子の唄」と広沢タダシくんをカバーしての「虹のつづき」をやってくれた。やっぱりとっても柔らかく温かい音が朝の大阪のひとときを癒してくれた。

帰る前に「あ、わかってるって、俺めっぽう機械に強いからもっともっと柔らかい音作ったるわ!」とゆうくんのeffect boardのつまみを「俺流」にアレンジしたげた。現場ではかなり弱った顔をしていたゆうくんも後で音を聴いて満足することだろう。よかったよかった。

悠々雑記 #023 (05/29/09記)

「空丸」

ある日突然目に付いた。
それからもうすっごく気になって気になって。
大阪を走るトラックたちがみ〜んな、まん丸の空色のステッカーをフロントに貼っているのだ!

最初はどこかの会社のトラックなのかな?と思ったけどそうじゃなく、いろんな会社のいろんなトラックがことごとくフロントの同じ位置に「空丸」を貼っている。

これはひょっとして万城目 学さんの「プリンセス・トヨトミ」にも描かれた「大阪国」の一斉蜂起なんじゃないかと胸が騒いだ。

「まっ、まっさかな〜。」と否定しながらちょいと調べてみたらトラック・バス用の環境基準ステッカーで「適合車」を表示しているものだった。

「な〜んや、よかった〜。」と胸をなでおろしながらもボクも大阪城に集結してみたかった〜とちょっと思った。