1月7−8日(金曜日・土曜日)
「キリキリ舞いの生活をたまには小休止して時間が止まったような海辺のリゾートでとびっきりの海の幸、山の幸に舌鼓を打つというのもいいんじゃないの?」と鳥羽一郎さんに誘ってもらった・・・・・・・・ような気がしたので鳥羽に出かけちゃいました。一泊二日の慌ただしい旅だけど宿泊先に選んだのが皇室の方々や海外からの賓客も滞在されるという鳥羽国際ホテル。風の強い正面玄関で記念撮影を無事済ませたら、エントランスではタツノオトシゴのドアノブがボクをホテルに迎え入れてくれました。
お部屋はオーシャンビュー・スイート661。大きく開放的な窓に志摩の絶景の海風景が切り取られ思わず息を呑みました。
そしていよいよのディナータイム。テーブルにはシェフのサイン入りの献立が置かれていました。それをチラッと見て早速シャンパンで「いつでもかかってこんかいっ!」態勢を整えたというわけです。
最初に出た「アミューズ・ブーシュ」っちゅ前菜は一口でペロリとしちゃったので写真を取り忘れ、これではいけないと2品目の「鳥羽近海真鯛のカルパッチョ・ゆず風味」は辛うじて口に入れる前にパシャッ。その後は「南伊勢産・貝の香草焼き・ハーブの香り」と続きます。とにもかくにも旨かった〜〜。
ほんでまた写真を撮り忘れた「青さのりとウニ入りコンソメ・ロワイヤル」のスープの直後に登場されたのが、(と思わず敬語になっちゃうけど)「志摩大王崎産・伊勢海老のシャンパン蒸し」なのだ!「おい、そこ!頭が高い!」っちゅうの。シャンパン飲みながらのシャンパン蒸し攻撃に寺平、もはやノックアウト寸前なりっ。
ものすごいボリュームのディナー、締めの「シェフ特製デザートとコーヒー」に至るまでおいしい顔しながらペロリと完食しちゃいました。それを聞きつけた洋食料理長の山崎シェフがキッチンからわざわざ出てきてくださったので大声で「ごっつぉさんでした!」とご挨拶しておきました。
山崎シェフが毎日、匠の技を出せるのも伊勢・鳥羽近郊の海の幸・山の幸の極上の素材に囲まれているからなんでしょうね。本当に幸せそうな顔をされていました。(写真はエントランスにさりげなくディスプレイされていた伊勢海老・鮑・松阪牛・伊勢地鶏・伊勢農園直送の野菜たちです。)
リゾートの朝は早い。正確な日の出はもっと早いだろうけど、午前7時15分にお部屋から黄金色の日の出を見ることができました。凪いだ海を眺めながらお部屋に用意されている膝掛けブランケットをしてしばしの読書っちゅうのもしてみました。写真は暗いんだけど、これぞリゾートの過ごし方なので部屋着のままのボクをアップしておきました。
1893年御木本幸吉さんが世界で初めて真珠の養殖に成功した島です。あやかろうと御木本翁のブロンズの真似をし、石碑に手を合わせ真珠がたくさんボクのところに来るようにお祈りし、ステキな時間を過ごしていることを手紙に書いて友人に送ろうとしたらポストに手を挟まれてしまいました。「真実の口」は鳥羽にもあったのです。みなさんも古いタイプのポストには気をつけた方がいいですよ。
真珠博物館の入り口では海女さんがボクを迎えてくれたので返礼として同じポーズを決めてみました。完コピだね、全く。ほんで博物館の内部では「立て板に水」の勢いで養殖真珠のことを教えてくれるお姉さんが何人も居て30分ほどしかいなかったけど、ボクもどうやら真珠のエキスパートになれました。出口に近い所にあったいかだで試しにアコヤ貝を引き上げてみたら最高の真珠がザクザク出てきました。今後ボクは寺平幸吉と名乗ろうかと今真剣に考えています。
先ずはステキな色合いのスパークリングワイン「鳥羽スタイル」を頂きます。ドライでスッキリと飲みやすい一杯。楽しんでいたら山崎シェフがワゴンに食材を山盛り乗っけてしずしずとやって来られました。伊勢海老・黒鮑ステーキ・松阪牛のハンバーグ・フォアグラというのがメインの食材。それをシェフが目の前でバーガーに変身させてくださいます。
最初はピザパンの中にたっぷりと伊勢海老を詰め込んだバーガー。アムッとかぶりつきました。「ンッモ!タマランッ!」が感想でした。
その後は黒鮑バーガー、そして右上の写真のようにハンバーガーとフォアグラバーガーが食べる速度より早くやってきます。しかも!!!!しかもだよ!!!!こうやって作っていただいたのはプレートに乗っていた素材の半分だけ。「後はご自由に召し上がれ!」という一言を残して山崎シェフは来たときのようにしずしずと去って行かれました。
目の前には「ヤンッ、ンッモ、ドシマショ、ットニ!」と言いたくなるほどのおいしい素材がたっぷし。でもさすがにお腹がもう破裂しそうだったのでパンにはご遠慮願ってパン無しで全てを平らげたのでありました。
超一級の贅沢を堪能した一泊二日の旅でした。はいっ。
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そして午後1時36分の伊勢ライナーに乗って一路大阪へと戻ってきたってわけでございます。
片道たった2時間でやって来る超一流の「非現実の世界」。ゆったりした時間と極上の食事は何ものにも代え難いものです。しょっちゅうというわけにはいかないけど、必ずリピートしようと心から思ったっちゅわけであります。
たっぷりのご馳走を頂きましたがオーシャンビューのお部屋からの景色も負けず劣らずのご馳走でした。
「景色もご馳走」。
いい言葉だと思いませんか?
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