Kabotha Room

● 6月のKabocha Room ●

6月11日(土)Kazumasa Oda Tour 2005 "大好きな君に” 大阪城ホール 亀井 俊彦

思い出さかのぼること中学時代。男子生徒はフォークブームでアリス、長渕剛、さだまさし、女子生徒はミューミュージックと呼ばれていたオフコース、松任谷由実をよく聴いていました。なんか凄いアーティストに音楽を教えてもらったなと回想しながら大阪城ホールへ。透き通った声に優しい歌詞そして「おちゃめ」なトーク。これだけでも大満足のライブですが、アリーナを全力で走り回わったり、予定にない曲を演奏したり、たっぷりのアンコールとファン以上にライブを楽しまれていました。オフコース時代の曲から6月15日リリースのアルバム「そうかな」の曲まで約3時間にわたるメニューはあっという間にすぎました。次回は8月20日大阪万博公園もみじ川芝生広場で行われます。野外で小田和正さんの声、気持ちいいでしょうね。

6月14日(火)STEREOPHONICS  JAPAN TOUR  IMP HALL  亀井 俊彦

UK ROCKシーンではもはや中堅選手。5作目のアルバムから「DAKOTA」がよくFM802でもON AIRされてます。最新アルバムは過去のアルバムより激しくROCKしていて今回のライブはまさにPOWERFUL なメニューで本編ではほとんどスローな曲を入れず一気に突っ走りました。POPな「DAKOTA」も良いですが彼らのルーツが見えてくる王道ROCK'N'ROLLも最高です。

6月15日(水)MASTERPLAN 心斎橋クワトロ 亀井 俊彦
ハロウィン、イングウェイマルムスティンなどに在籍した5人が集まり2003年にマスタープランとしてスタート。2枚目のアルバム「エアロノーティクス」を今年1月にリリースし、2度目の来阪公演。本編1時間、アンコール50分という変わったメニューでジャーマンパワーを堪能。疾走感溢れるメタルサウンドから壮大なバラードまで全てが圧巻。バンドとしてはまだ新人だが大御所5人が創り出すサウンド、そしてパフォーマンスは凄いの一言。ジャーマンメタルサウンドはメンバーの息が合っていないと爆音ノイズになってしまうし、ボーカリストは、この大音量に打ち勝つ声量とパワーが絶対不可欠。メロディーを重視するマスタープランはボーカルとバックが絶妙に絡み合いCD(アルバム)以上の臨場感を披露してくれたのです。それにしても関西のメタルキッズは熱い!メンバーも終始笑顔のクワトロメタルナイトでした。
6月18日(土)THE BOOM CONCERT TOUR 2005 " FIELD OF SONGS " 亀井 俊彦

4月に行われたHIRO-T'S MORNING JAM PRESENTS NEW BREEZEから約2ヵ月。さらに緑が濃く、日差しは強く、梅雨のじとっとした暑さも加わった大阪城音楽堂。今回のツアーは「自然の中で歌を響かせ新たな風景を観客と一緒に創ろう」と野外でTHE BOOMのライブが繰り広げられます。夕刻、暑さも和らぎ日陰が心地よくなった5時すぎにライブはスタート。スカ、ラテン、三線、ボサ、などグローバルなリズムが次々飛び出し、後半はヒットナンバーで大合唱。数年前のFM802 MEET THE WORLD BEATに出演した時も感じましたが野外ライブがとてもよく似合うバンドでした。

6月22日(水)SOFFet  ”TRIO the ROCK tour"  心斎橋クワトロ 亀井 俊彦

SOLD OUTとなったワンマンライブ。前回に観たのはサマソニ04での約30分ライブ。この時はバンドを連れてのライブでしたが、今回はYoYo,GooF,DJの3人だけ。前半は聴かせるステージでYoYoはキーボード、GooFはベース演奏を披露。これがJAZZYでGOOD。「君がいるなら」「春風」などの名曲が生演奏のアレンジでとても優しい。そして後半は観客と一体となり「飛べ〜」「さわげ〜」のアッパーチューンが間髪なく繰り広げられる。そして新曲「へその緒」を披露。目を閉じて歌詞を吟味。自分達を生んでくれた両親に感謝の意味を込めてつくられたこの曲には誰もが共感するのではないでしょうか。元気にはじけるSOFFetと歌詞をしっかり聴かせるSOFFet。今回のライブではあらためて歌詞の素晴らしさと二人のハーモニーに心を打たれました。

6月23日(木) KAN 『弾き語りばったり♯2 8都市て!GOOD(はっとしてGOOD)』亀井 俊彦

3都市目となるバナナホール2日目。シンガーソングライターというよりピアノマンKANさんでした。「弾きながら歌う」と言う言葉で表すには失礼に値します。KANさんの指先から鍵盤に魂が注がれ、美しい旋律と共に暖かい歌声がミックスされていきます。曲が終わり大きな拍手。そしておまちかねKANさんの舌好調なトーク&演出。このツアーには開演前からハッとする企画(もちろん笑い系)がてんこ盛り。鳥肌立ったり爆笑したり涙腺がゆるんだりの素晴らしい独演ライブでした。5月にKANさんがオフィシャルサイトを立ち上げ、開設記念として弾き語りCD「何の変哲もないLOVE SONGS」の通販予約受付を行っています。詳しくはwww.kimuraKAN.comです。

6月29日(水)LANA LANE & THUNDER 亀井 俊彦

まず心斎橋クワトロ。10周年を迎えたラナレーンの美声を堪能。シンフォニックロックとカテゴライズされているハードロックで70年〜80年代のブリティシュロック&プログレを継承したサウンドが特徴。ハードなギターとエマーソンやジョンロードを彷彿させるキーボードが楽曲の要となり彼女の美しい旋律をさらに大きく表現していきます。最新アルバム「レイディ・マクベス」はDEEPPURPLE,RAINBOW 、EL&Pなどが好きなKIDSにはたまらないサウンドだと思うので機会があればラナレーンを聴いてください。ちなみに彼女の声はハートのアンウィルソンによく似ていて低音から高音、シャウトまで繊細かつワイルド。また衣装やステージパフォーマンスにアートが感じられライブでは別世界へ観客を導きます。

続いてBIG CATへ移動。こちらは15周年を迎えた王道ブリティシュロックバンド、サンダーの再結成極上ライブ。後半戦で会場は熱気ムンムン。最前列から最後方まで大声で歌い、こぶしを高らかに挙げるこの雰囲気はライブスタートから盛り上がったのでしょう。アンコールではKIDSから手渡された手書きのメッセージ入り英国旗を嬉しそうに掲げ大きな拍手をもらっていたのが印象的でした。小気味よいリズムにブルージーな歌声はさすが15年の歴史を感じ、そしてなによりも英国ハードロックの原点を体感したように思います。7枚目となる最新アルバム「マグニフィセント・セブンス」はそんなハードロックの原点がたくさん詰まっています。ブルースやリズム&ブルースがお好きな方はぜひご賞味を。
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