● 11月のKabocha Room ●
|
11月2日(火)SLIPKNOT JAPAN TOUR 2004 亀井 俊彦
|
解散説、NEW ALBUM、OZZFEST、と話題の絶えないアイオア9人組が大阪城ホールに帰ってきた。アリーナはオールスタンディングほぼ満員状態。頭から攻撃的演奏と過激なパフォーマンスでアリーナの観客は嵐の海のごとくうねりだす。ヴォーカルのコリィは上手な日本語でさらに会場をあおる。「サワゲ〜」「ツギノウタハ・・・」「ナカユビタテロ!」すざましい約80分。一般的なロックから見ると、過激な歌詞、スタイル、パフォーマンスであるスリップノットは健全なバンドとは言い辛い。が、現在受け入れられるロックサウンド、ラジオ用楽曲、バンドビジネス、メンバー個々の未来の展望、とリーダークラウンを筆頭に過激で売れるバンドを今でも研究し追及している。演奏が極上なのは当たり前。ではどうやって人気を得るか?その答えが彼らのステージに詰まっていました。まだまだ解散しないでちょーだいね。
|
|
11月3日(水・祝)EAGLES フェアウェルツアー 大阪ドーム 亀井 俊彦
|
生イーグルスが観れた。「HOTEL CALIFORNIA」が始まった。涙が出そうになった。MTVが始まるまだ昔、なかなか海外アーティストの動く映像が観れなかった中学時代に衝撃が走り抜けた。「ドラムの人が歌ってる」「このギター2本ネックがついてる」「2人一緒にソロを弾いてる」未だにあのライブ映像は頭に残っている。で、当時アルバムを試聴したが何か違う。「HOTEL
CALIFORNIA」以外はピンとこない。ハードなロックではないんだな。なんだろうこのジャンルは?僕の音楽はフォークのアリス、さだまさし、イルカからいきなりDEEP
PURPLE,KISS ,AC/DCなどハードロックに飛ぶ。だから、TAKE IT EASY ,DESPERADOを知ったのはずっと後の話。中学の僕は楽器ばかり見ていた僕でしたが今回のライブはメンバーの見事なハーモニーに酔いました。(一滴もお酒は飲めませんが・・・)
|
|
11月12日(金)「LOUDNESS ☆ROCK SHOCKS」 PART 1. 亀井 俊彦
|
とても興奮した一日でした。ラウドネスのセルフカバーアルバム「ROCK SHOCKS」、11/25は通算19枚目となるアルバム「RACING/音速」のリリース、そして近距離で観れるクラブサーキット(12/2 BIG
CAT)、さらにデビューから5枚目までのリマスター再発と嬉しい話題が山ほど伝わってきましたのが9月上旬。「何とかラジオでメンバーの今の気持ちを伝えたい。」と動き回り、12月5日ビンタンガーデン(日曜深夜1時)で60分まるごとラウドネスをお届けすることになりました。そして収録に東京までいってきました。まもなく始まるクラブサーキットに備えリハーサルの忙しい中メンバーはじめ関係者の方々が僕の到着を待ってくれました。そしてメンバーとの初対面。大阪弁で「びびりまくり」の僕に対し挨拶もそこそこにメンバーが番組内容の確認。実は進行フォーマットに恐ろしくわがままで無茶がもしれない依頼をたのんだのです。(ちょっと、休憩。貴重なスタジオ写真をご覧下さい。)
|
そもそも、ラジオ収録は専用の収録スタジオなどで行うのが普通のパターン。そしてDJとメンバーでさまざまな話が繰り広げられるのです。僕の依頼は「メンバー4人のみのトーク。それぞれの練習場所で楽器にふれながら語り続ける」という、僕もそしてたぶんメンバーの方々も未体験ゾーンの収録方法でした。「本当にうまくいくのか?」不安がよぎる中、Dsの樋口氏が「とにかくスタジオに入ろう、やってみよう。」と一言。スタジオに入る4人に続きラウドネスの聖域に足を踏み入れました。高崎氏がギターに手をかける、山下氏がベースアンプのスイッチを入れる、樋口氏がスティックを握る、二井原氏がマイクを手に取る。僕はまだ緊張している。そして・・・・収録が始まりました。爆音と共に・・・ (この続きは近日PART.2でね。)
とにかく、これだけの機材を間近で見たのは初めて。でもメンバーの熱い視線ばかり見てたので僕もこの写真を見て、再度感動が沸いてくるのです。
あれっ、メンバーの写真は?すんません。緊張しすぎて言えませんでした。そしてメンバーが帰った後マネージャーさんにわがままを言い、機材やツアーTシャツの一部を録らせて頂きました。御協力ありがとうございました。そして、PART.2も期待してね。
|
11月17日(水) FRIED
PRIDE TOUR 「THAT'S MY WAY」 なんばHATCH 亀井 俊彦
|
2001年デビュー前の業界お披露目ミニライブから昨日のなんばHATCHまで何回フラプラのライブを観ただろうか?音楽好きはもちろん、楽器好き(特にギター)にはたまらなく「えげつない」アーティスト。音楽のベースはJAZZですが、このフラプラにかかるとPOPなJAZZに仕上がるのです。ライブでも披露してくれたカーペンターズ「CLOSE
TO YOU 」,ビートルズ「COME TOGETHER」,スティービーワンダー「RIBBON IN THE SKY」も二人の手にかかれば原曲をしっかり伝えながらフラプラPOP
JAZZになるから素晴らしい。と言って聞き込んで「ええ曲やなあ」と目を閉じて聞いてる場合ではない。ギター横田氏の指は蝶のようにフレットを飛び回り、SHIHOは繊細な女性トーンから男顔負けのワイルドなシャウトまで歌い分ける。1曲1曲に2人のバトルが繰り広げられ、アドリブが炸裂する。そしてお互いの視線で褒め合い、素敵な笑顔。今回のアルバム「THAT'S
MY WAY」はオリジナルも多く、一言「カッコええ!」。そしてライブはアドリブ、サプライズの連続で「カッコよずぎ!」普段は最高に楽しく明るい2人がステージに上がるとほんま「えげつなくカッコええ!」
|
|
11月18日(木)ORIGINAL
LOVE 「街男 街女 ツアー」 なんばHATCH 亀井 俊彦
|
深紅のカーテン、天井から光輝くチェーンにミラーボール、電飾のステージに電飾のロゴ「ORIGINAL LOVE」、会場BGMはロックンロール・オールディーズ。この雰囲気はアメリカ映画の中で見たことがある。まさにキャバレーロック、パブロックの世界。会場が暗くなり、ステージにスポットがあたる。真っ赤なジャケットで田島貴男氏登場。ギブソン・ファイヤーバードをかき鳴らし、いよいよパブロックスタート。1曲目からエンジン全開、田島氏とマイクの距離が定まらないほど動きまくる。最新アルバムに詰まった懐かしいリズムに現代のロックをかけ合わせ、時には荒く、時にはやさしく歌い上げる技は絶品。まだツアーが終わっていないので言えないが初期の名曲も数曲披露。これがパブロックのステージに合うからたまらない。とがったロックからポップなサウンドに移行するアーティストはよくあるが、都会派おしゃれ系サウンドからとがったロックに突き進むアーティスト田島貴男氏の音楽人生はとてもうらやましく思えるのです。これぞ、ROCK'N'ROLL!!
|
|
11月20日(土)80215SPECIAL
HIRO T'S MORNING JAM PRESENTS 「HOME COMING LIVE」 亀井 俊彦
|
素晴らしいコラボレーションライブでしたね。僕は当日カメラマンとして会場をあちこちと動いていましたが、前列から後列、2階席までほんと暖かく、幸せな空間に包まれていました。来週29日、月曜日から
ヒモジャムでLIVE音源がON-AIRされる予定です。また12月19日、日曜深夜1時「ビンタンガーデン」ではアーティストとHIRO-TのおもしろTALKを織り交ぜつつLIVE音源をたっぷり聴いてもらう1時間番組をお届けします。久々に打ち上げ会場に参戦し、たくさんのアーティスト、スタッフと交流を深めることができました。今後もこのような「ONE
AND ONLY」の素敵なコラボライブを期待しましょうね。
|
|
11月22日(月)BAN
BAN BAZAR
|
満席の各テーブルではお酒を飲みながら宴が開かれ彼らの出番をゆったり待つ。7時30分という少し遅めのスタートで暗転になるが大きな歓声やうねりはない。ステージではメンバーがそれぞれチューニング。「こんばんわ!」ボーカル福島氏が軽く会釈し演奏が始まる。と同時に客席がSWING。軽〜い軽〜いSWINGで心地よい。楽しいTALKと肩の力が抜けた大人のサウンドが約30分。1部終了。2部が始まるまでビールの注文殺到。CD物販も盛況。そしてJAZZYに2部が始まった。メンバーの笑顔、客席の笑顔、スタッフの笑顔であふれたバナナホールでした。 |
|
|
11月25日(木)
「LOUDNESS ☆ROCK SHOCKS」 PART 2. 亀井 俊彦
|
では,前回の続きです。レコーディングスタジオではないので、トークマイクと楽器の音量差があまりにも大きく最初から収録は難航。スタジオスタッフや関係者が右往左往し数回のテスト後、緊張も解けぬままいよいよ収録開始。開始早々、緊張をほぐしてくれたのはLOUDNESSのメンバーでした。大音量でスタートする設定にメンバーは想像以上のグランドオープニングを披露。そして二井原氏のハスキーボイスでいよいよ番組がスタート。この後、樋口氏(DS),高崎氏(G),山下氏(B)は収録終了まで楽器に触れながら結成当時から現在そして未来まで、熱く、楽しく語ってくれました。今回の番組はARTIST「LOUDNESS」のロックスタイルと個々の20数年にわたるバンドの思いが本音で語られた貴重なドキュメンタリー作品となりそうです。
|
さてさて、ファン必見!機材PHOTO続編です。左から山下氏のベースラック、山下氏のベースキャビネット、高崎氏のラックです。12月2日はいよいよBIG
CATでライブです。あなたは近くでテクを盗むのか!それとも後方で大音量を体感するのか!
続いて樋口氏のセットです。収録時、数々の名曲の一部を叩いてくれました。なにより、収録に入るとき皮手袋を装着する姿にはハードロック魂を感じました。
まず一般人は入れないリハーサル中のスタジオでの収録と撮影。全てLOUDNESSのメンバー、マネージメントが企画に参道してくださいました。収録後メンバーから握手を求められ感激し、メンバーが帰った後もマネージャーが収録、編集に関して気を遣って頂きました。日本のロック史を塗り替え世界に羽ばたいた「LOUDNESS」ファミリーは言うまでもなく偉大でした。12月5日、日曜深夜1時ビンタンガーデン「LOUDNESS★ROCK
SHOCKS」お楽しみに!ROCK ON!!
|
11月26日(金) ミナミでROCK
ダブルヘッダー SPIRAL FREE VS USED
|
仕事を終え、まずは難波ロケッツへ関東を活動拠点にしているスパイラルフリー。ハードロックとキャッチなメロディから生まれるサウンドは日本のハードロック、メタルロックの血を受け継ぐ最後継者の一組でしょう。魅力はのびやかな声で丁寧に歌いこなすAKIHIKO(VO)と俺達はROCKが好きだ!と言わんばかりに熱いアクションを魅せてくれるバック4人の違和感だと思う。違和感と言うと失礼かもしれないが、1時間弱のステージではハードロック、メタル、横揺れポップ、ハウンドドッグのカバー「ff(フォルテシモ)」とカラフルに違和感を演出してくれるのです。見ている僕はジャンルを飛び越えたグルーブを感じることができました。とは言え、まだまだ彼らはインディーズバンド。一日も早く全国に羽ばたいて欲しいバンドです。
|
|
続いて8時過ぎにマザーホールへ到着。今凄くはまっているバンドです。アメリカ・ユタ州出身の4人組。10月にセカンドアルバムをリリースしての来日公演となりました。会場ではオープニングアクトが終わり早くも熱気に包まれていました。「やばい連中」と聞いていましたがそれはあくまでオフステージでの出来事。とにかく演奏が上手い!そして歌が上手い!CDよりもラウドでノイジーなライブを予想していた僕は3曲目以降見方が変わっていきました。もちろん好ましくないお決まりの「言葉」は連呼していましたが、曲がいい。メロディがいい。リズムがかっこいい。なるほど全作は世界で100万枚売り上げでいるはずです。曲は詳しく知らなくても1番を聞くと2番以降は口ずさめるのです。もちろんスタンディングの熱い観客は大合唱。このオーディエンスのメロディがまた綺麗。1時間強という短いステージでしたが良い意味でうらぎられた最高のステージでした。
|
|
<< 今月のKabocha Roomに戻る |