Kabotha Room

● 5月のKabocha Room ●

5月1日(日)LOUDNESS LIVE 2005〜PRELUDE TO THE GLOBAL ROCK SHOCKS〜 亀井 俊彦

とにかく大音量、大音圧に圧倒されたライブでした。再びオリジナルメンバーで世界進出する勢いが今回のライブで感じ取れました。「声の調子は絶好調!まだまだ歌えるよ」と、ライブ終了後の二井原氏(VO)、そして高崎氏(G)は「大阪はほんま凄いパワーやね。」と関西弁で語ってくれました。この後ラウドネスはいよいよ海外のロックフェスに向かうのです。いまだにヨーロッパでは高い人気があると聞かされています。先日も初来日公演を果たしたジャーマンメタル”ミレニアム”がラウドネスの名曲「クレイジーナイト」を演奏。彼らも好きなメタルバンドの一つにラウドネスを挙げます。彼らの評価はクオリティの高い演奏、パフォーマンス、そしてラウドな曲達。ごくありきたりの評価ですがこれを20数年維持しているからこそ得られた言葉だと思います。来年25周年には凄い企画でメタルファンを喜ばして欲しいな。その前に海外でガツンと大和メタル魂を見せつけてやってください。

5月2日(月)SHIKAO & THE FAMILY SUGAR TOUR '05  グランキューブ大阪 亀井 俊彦
2月大阪公演が延期となり3月に全国ツアーが一応終了。そして仕切直しの大阪初日。延期になったおかげ?言い方は失礼になりますが最後までテンションの高いスガシカオのステージを観ました。弾き語り2曲(約10分)以外本編はスガファンク炸裂でした。さらにスペシャルメニューらしく、シングルカット曲が連チャンで披露されていきます。まさにスガヒストリーライブでありました。日本のファンク人口は少ないと嘆く姿を見せたかと思うと、僕はずっとファンクだ!といきなり決起する。もちろん観客に向けてのメッセージと思いますが、声にして叫んだ姿が自信に満ちあふれてました。今後の作品も腰にグイグイくる100%ファンクでよろしく!
5月4日(水)ライブ・ダブルヘッダー 亀井 俊彦

OSAKA ROCK CITY 「FLY THE FLAG」大阪城ホール

ROCK・街・人をテーマに昼12時から大阪城ホールを含む4会場で熱いロックフェスがおこなわれました。僕がみたのは15年振り再結成のTHE BAND HAS NO NAME(奥田民生・スパークスゴーゴー)とグレイプバイン。本格的な夏フェス前に会場は熱気ムンムン。大阪城ホールアリーナが入場規制になったTHE BAND HAS NO NAMEのライブは大人のロック。シンプルなロックでダブルボーカルとトリプルギターで観客を熱くさせました。関西出身で大阪城ホールのステージに立てたことをすごく喜んでいたグレイプバインは「今年は精力的に行きますよ!」と、新曲を含むメニューでのびのびとロックを楽しんでいました。

CROSS YOUR FINGERS 9  グランキューブ大阪

佐藤竹善がメインホストを務め9回目となったオムニバスライブ。今回はさまざまな出身地をテーマに高鈴(京都)、一十三十一(北海道)、夏川りみ(沖縄)が出演。竹善さんをうならせる個性豊かなディーバが若干の緊張のなか見事な歌声を聞かせてくれました。竹善さんもお気に入りの曲をたっぷりカバー。ライブを支えるサウンドは塩谷哲(P)、大儀見元(Per)、スペシャルゲスト吉川忠英(G)と豪華な面々。と、大人な雰囲気のライブなのですが竹善さんのホストトークが絶品。緊張のライブの間に笑いたっぷり、音楽知識たっぷり、からみ漫才たっぷりと関西人を楽しませてくれます。まさに一石二鳥いや、四鳥くらいに満足したワンナイトコンサートでした。

5月11日(水) YUKI TOUR  "JOY" 厚生年金大ホール  亀井 俊彦

京都、神戸に続き大阪公演1日目。会場を見回すと女性が圧倒的に多い。と、男性アーティストのライブなら何回も経験があるが女性アーティストとなるとaiko以来。同姓に愛されるYUKIの魅力はいったい・・・?男である僕が言うのも変に聞こえるかもしれないが、まさしく「実物大、可愛いお人形さん」。天に届くような歌声、可愛い衣装におちゃめなダンス。ステージはメルヘンの世界がいっぱい。そして観客はつねにYUKIと一緒に歌っている。アンコールはお決まりの手拍子ではなく、YUKIと一緒に歌ったさびの部分を繰り返す。YUKIの魅力はアルバムタイトル通り観客と楽しむ「喜び」に満ちたステージでした。

5月16日(月) JUDAS PRIEST  REUNION WORLD TOUR 2005 大阪城ホール 亀井 俊彦

オリジナルメンバーでの14年振り来阪公演。「ヘビーメタルの基本形」を創った偉大な5人組。レザージャケット(衣装)、サウンド(リフ&ツインギター)、パフォーマンス(ヘッドバンギング)、そしてハイトーンボイス。よくパロディに出てくるヘビメタスタイルの原点は彼らが最初と言われている。14年前の公演も今回も「元祖メタルバンド」がステージに立つだけで目頭が熱くなってしまう。今、日本のメタルバンドではこのようなパフォーマンスを観ることがほとんどない。古典的と言ってしまえばそれまでだが、このスタイルだからこそヘビーメタルでありジューダスプリーストなのである。

5月18日(水)「SLOW UNION.」 梅田RAIN DOGS  亀井 俊彦
蝸牛(エスカルゴ)、kengo、山口晶、シガキマサキの弾き語りオムニバスライブ。ステージに立つのは当然一人。。梅田RAIN DOGS という空間にギターと声が響き渡ります。大きなライブハウスではないのでスピーカーと生音がミックスされてとても心地良いのです。しかしギター弾き語りはアーティストの個性どころか何となくルーツまで見えてくるからおもしろいですね。王道フォークソング弾き、ブルース調、ボサノバ調。これらに詩の世界が加わり歌詞に重みや味わいが出てくるのです。最後まで観ることはできませんでしたが、ゆったりとした時間を過ごしました。「梅田RAIN DOGS 」未体験の方は一度足を運んでみてはいかがでしょうか?SLOW な時間をライブと共に。
5月20日(金)HAMMERFALL JAPAN TOUR 2005  心斎橋クワトロ 亀井 俊彦
型破りのライブに感動!スウェーデン出身の今やヨーロッパを代表する5人組。ハンマーフォール(バンド名)と言い、アルバムジャケットと言い、メンバー5人の衣装やパフォーマンスと言い、これぞ!ヘビーメタル。この日、クワトロはSOLD OUTにはならず、ゆったりと観れる状態。バンドは激しいオープニングを3曲終えると「型破り」にでた。黒い箱を取り出し観客に話しかける。「今日来てくれたみんなは本当のメタルファンでありハンマーフォールのファンだ。今夜は特別な夜にしよう。君達がこの箱から1枚の紙を引く、そこに書かれた曲を俺達が演奏する。どうだい?」そして1曲1曲観客がくじを楽しみメンバーもワクワクしながら待機をする。最後の1枚の曲を演奏し本編終了。関係者に聞くとセットリストはあったが直前になってこのような形になったと言う。ライブツアーで頂点に登った彼らの実力とファンを愛する気持ちが伝わった感動のライブだった。

5月26日(木)ROCK KIDS 802 SPECIAL LIVE 「REQUESTAGE 3」 大阪城ホール 亀井 俊彦

360°スタンドの最上段まで埋め尽くしたオムニバスライブ。各アーティストの持ち時間は15〜30分くらいでしたが、観客は十二分に楽しめたのではないでしょうか。NEW BREEZEにも出演したHOME MADE 家族にレミオロメンは大阪城ホールの大きさに感動しつつも大物を感じさせるライブで会場を盛り上げました。そして圧巻はDREAMS COME TRUE。ステージの端から端までフルに使い、歌、DANCE、歌いながらのTALK、観客と一緒に「何度でも」で叫ぶ練習、とわずかな時間で開場をドリカムワンダーランドに仕立て上げた美和さんは凄かった。ここ数年でぐっと増えたオムニバスコンサート。わずかな時間で印象に残るライブをする。観る側もアーティストもたいへんだね。
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