Kabotha Room

● 7月のKabocha Room ●

7月1日(金)CRAZY FINGER REVUE VOL.3 バナナホール 亀井 俊彦

Dr.kyOn,リクオ、斎藤有太、YANCYが魅せるロックピアニストショウ。第1回目は少ししか観れなかったので今回はたっぷりと。ステージにはピアノが4台。打ち込んだリズムなど一切必要なし。4人でパートを振り分け激しく鍵盤をたたく前半戦。Dr.kyOnさん、リクオさんは自然と立ちながらの演奏。中盤から後半にかけてはそれぞれ弾き語りをコラボで披露。CDに収録されている作品と違ったピアノバージョンなのでとても新鮮。本編後半はシカゴのカバーなどを含め観客が総立ちのロックンロールショウとなりました。4人4色のピアノワークが楽しめ、さらにコラボで見事なセッションを聴かせてくれました。それぞれが日々忙しいミュージシャン。たぶんリハーサルや今回のライブの構成など合わす時間も限られていたと思いますが、笑顔で演奏を楽しむ4人はピアノと共に輝いていました。

7月5日(火)SPIRAL FREE 「ヴァレンシア〜 VALENCIA 」〜 Provence color from Sepia 〜  亀井 俊彦

2003年なんばHATCHで行われた「HARD ROCK SUMMIT」に出演したスパイラルフリー。関東を拠点とする5人組ROCK BANDで大阪でのライブ時には彼らのワイルドなステージと楽屋で交わす笑顔の会話を楽しみに会いに行く。6月15日にミニアルバム「ヴァレンシア」でメジャーデビュー。この日心斎橋ミューズホールで行われた発売記念ライブはインディーと少しも変わらない自然体の演奏。楽屋ではおめでとうの会話もそこそこに彼らが個々、目の前の未来について熱く語ってくる。そう、メジャーは形式的な第一歩。たくさんの人にスパイラルフリーの音楽を聴いてもらうため、もはや音楽の事で頭がいっぱい。そしてそれを発散させるのがワイルドなライブ。この日緊張してたのは僕の方かもしれない。帰り際恒例の握手、みんないつもより強く握ってきた。これからも自然体で突き進め!そして全国ライブハウスを埋め尽くせ!

7月7日(木)『ゆかたで七夕でライブ』大野敬正with津軽三味線SOUL バナナホール 亀井 俊彦
七夕の夜、メンバー全員が浴衣を着て、日本の夏と和の音楽を楽しもうというライブが行われた。チケット完売となった観客の半数近くは浴衣姿。いつものメンバーに加えて和太鼓の藤 慶哉(ふじ けいさい)さんをゲストに迎えてお祭りモード全開の楽しいライブ。和太鼓は正面向いて叩いてる姿より、後ろ向きで背中の筋肉を見せながら叩いている姿がカッコいい。楽器演奏で美しい筋肉美を見せることができるのは和太鼓の他に思いつかない。間違いなく藤さんはもてるのだろうと感動しながら意味なく男としての嫉妬を感じていた。敬正は前回よりさらに風格がでて落ち着いた「和」の演奏を披露。お祭りモードであっても丁寧に三味線を弾きこなし余裕の笑顔さえ観られた。次回9月24日にもバナナホールでワンマンライブが行われる。
7月8日(金)JEFF BECK JAPAN TOUR '05  厚生年金会館大ホール  亀井 俊彦
世界3大ギタリストの一人ジェフベック。データによると5年振り8度目の来日公演。会場の8割は男性で年齢は比較的高い・・・と思いきや、いたいた!若いギターキッズが!!やはりジャンルを問わず一度は観て欲しいギタリスト。ライブでは白のボディにローズネックのストラト1本のみで演奏。今は曲ごとにギターを替えるギタリストが多いのですが頭から最後までこのストラトオンリー。指がピックとなり弦のはじき方で様々な音色を出すのがジェフベック独特の奏法。選曲はファンにはたまらないヒストリーヒッツでハードなロックからブルース、ジミヘンのカバー、そしてギターが泣きまくるバラードなどたっぷり2時間ジェフの音色に酔いしれました。エリッククラプトンに続き2大ギタリストを観ることができたので後はジミーペイジのギターに出逢いたい。もちろんレッドツェッペリンで観たいな。
7月10日(日)矢野真紀 LIVE TOUR 2005 「いい風」大阪シアタードラマシティ 亀井俊彦
大阪シアタードラマシティに初めて行きました。矢野真紀の声が後方の僕の席まで響き渡りました。素晴らしいホールです。会場入り口で関係者用に彼女の手紙を頂きました。一節に「今夜は、目・耳・心・身体全部で歌を聴いて頂きたい」とありました。セルフプロデュース最新アルバム「いい風」のタイトル通り透き通ったさわやかな風が会場を包みます。そして歌詞の一言一言が観客の身体に染みこんでいくのが感じられます。「今回のアルバムは私にとって新たなファーストアルバム」と語ってくれました。これからもたくさんの心・身体に染み渡る歌を届けてくれることでしょう。
7月12日(火)平井堅 10TH ANNIVERSARY TOUR 大阪城ホール 亀井 俊彦

2日間、大阪城ホールが完売になったスペシャルな夜。95年にデビューしているのですが一般に知れわたった曲が2000年にリリースした「楽園」。ということは苦難の時期「平井堅」と波に乗ってる今の「平井堅」は50%50%。ヒット曲で綴られた本編でひときわ大きな拍手があったのが「瞳を閉じて」。生「瞳を閉じて」は鳥肌もの。でもさらにジ〜ンときた曲はデビュー曲「PRECIOUS JUNK」と96年アルバムの中から「キャッチボール」。苦難の時期と言っても名曲は数多くスマッシュヒットにつながらなかったのが不思議なほど。特に「キャッチボール」は独特の平井節(カラオケでは難しそう)はほとんどなくストレートに優しく歌っていてる姿にしびれたのでありました。15年、20年とさらに素晴らしい音楽の年輪を重ね続けてください。

7月14火(木)NELLY AND THE ST.LUNATICS THE SWEAT SUIT TOUR 2005  亀井 俊彦

HIP HOP ARTIST、R&B SINGER、二つの顔を使い分け全米では驚異的な人気を誇るネリーの初来阪公演。前半は重低音のリズムに乗り仲間のMCとRAPを披露。これがお腹に響いて気持ちいいんだな。後半は観客(美女)をステージにあげR&Bタイム。「MY PLACE」「DILENMMA」などムーディーな雰囲気は先程のRAPを披露したネリーとは違い渋いのだ。言葉の壁はあったもののネリーのハートが伝わったライブでした。

7月15日(金)風味堂(心斎橋クワトロ) & BONNIE PINK (鰻谷・燦粋(さんすい)) 亀井 俊彦

風味堂ワンマンライブツアー「楽園をめざして」
前回KNAVE続いてのSOLD OUTライブ。会場を見渡すと男子がちらほらと女性に囲まれた状態で立っています。しかし!!風味堂は男性諸君に観てもらいたいライブのひとつです。演奏テクニックが半端なく凄い!渡君(P,VO)JAZZYなグルーヴとトリ君(B)、カッチャン(Ds)のROCK魂が絡み合ってPOPな曲を産み出し、しかもさらりと演ってしまうのだ。音楽の道に進むべくがんばってる方は「風味堂の音楽」はまると思いますよ。

BONNIE PINK & HONESTY SPECIAL ACOUSTIC LIVE
FUNKY 802 WEB MATE plusCARD会員限定の招待ライブ。後半数曲を観ました。EL-MALOなどで活躍中の會田茂一とGREAT3の高桑圭による新ユニットHONESTYがBONNIE PINKをはさみ、軽〜いグルーヴと優しい歌声で満杯となった会場を癒していきます。BONNIE PINKは今年10周年。9月の10TH ANNIVERSARY ライブはすでに完売。しかし10月からは全国ツアーが決まってるそうです。どのようなスペシャル企画が飛び出るのでしょうか!

7月16日(土)ANTHEM 20TH ANNIVERSARY TOUR 2005 BIG CAT  亀井 俊彦

約20年前、見に行ったなぁ枚方ブロウダウンでデビュー直後のアンセムのライブ。重いリフ、パワー、スピード、シャウト、ヘビーメタルの要素を全て兼ね備えたバンドがアンセム。20周年の企画は現メンバーに加えて、歴代のメンバー、森川之雄、福田洋也、マッド大内、の三人がゲスト参加。2部構成でアンセムの歴史を3時間に凝縮した貴重なライブ。デビュー当時のメンバーとインパクトは今でも忘れられない。時を経て今宵、デビューメンバーで4曲を披露。これでもう観れないと思うと残念ですが、また20年前と同様にメタルライブの記憶として生涯残っていくでしょう。最後は出演メンバー全員でセッション。これからも演り続けるであろう彼らのテーマであり名曲である「WILD ANTHEM」で幕を閉じた。

7月18日(月)馬場俊英 LIVE 2005 〜BOYS ON THE RUN! バナナホール 亀井 俊彦
8月3日「BOYS ON THE RUN 4 SONGS」リリース直前ライブ。力強いロックナンバーから情景が目に浮かぶバラードまでたっぷりと披露し観客を魅了したステージ。僕のハイライトは「BOYS ON THE RUN 4 SONGS」からの「スタートライン」。曲に入る前にトークがあり結構長かった。というより馬場君自身がまとめきれなかったデビューから一人インディー生活、そして再メジャーデビューに至るまでの波瀾万丈、そして経験から来た前向きな姿勢と感謝の気持ち。話は上手くなかったけど会場全ての人に伝わったと思います。「BOYS ON THE RUN 4 SONGS」人生が詰まっています。

7月19日(火)LITTLE(心斎橋クワトロ) & アナム&マキ(MUSE HALL)  亀井 俊彦

「LITTLE 初TOUR 2005 "LIVE"」
昨年、KICK THE CAN CREW活動休止。MC LITTLEは彼の生き方、生き様をソロアルバム「LIFE」にぶち込みソロライブに挑んだ。MC LITTLEの創り出すHIP・HOPはたっぷり娯楽が入り込んでいる。リズムが軽快だったり、サンプリングを多用したり、歌詞が笑えたり・・・HIP・HOP/RAP通じゃなくても音とリズムで幸せな気分になれる。最近観たNELLY、そして「RAP大好き、生涯ラッパー」を語ってくれたMC LITTLE。様々なスタイルのHIP・HOPをもっと吸収してみたいと思い、次の会場へ。
レコ発ツアー“ばんどクナイ?” アナム&マキwith中村きたろう、沼澤尚
2年振り4枚目のアルバム「QUNAI?(くない)」をひっさげてのバンドスタイルライブ。二人のかき鳴らすギターと歌声だけでも充分迫力は伝わるがさらに、大御所、中村きたろう氏(B)、沼澤尚氏(Ds)が加わりうねりのライブを披露。アッパーな曲達はデビュー当時からカッコよく、しびれさせてもらったが、僕のハイライトはスローテンポの曲達が印象的だった。ハッキリとした理由はないが、歌声、そして歌詞か届いてくる。これからどんな大人になっていくのでしょう。楽しみです。
7月24日(日) FM802 MEET THE WORLD BEAT 2005  亀井 俊彦

日本最大級のフリーライブ。200万通を越える応募。すごい数字であり、すごく低い当選確率です。来れなかったリスナーの皆様は8月15日(月)18時〜22時の4時間、特番でハイライトシーンを聴くことができますので要チェックス!!初めてライブを観たアーティストはビートクルセイダーズとプレデターズの2組。共にROCKの原点を感じさせるストレートなサウンドがとても新鮮でした。久々にお天道様と過ごし鼻の頭がテカテカでちょっとかゆいです。もっと外に出てお天道様と仲良くならないと!

7月27日(水) 吟遊詩人の夕べ 『 Troubadour Night IV 』 バナナホール 亀井 俊彦
約2年振りのシングル「流れ星が消えるまでに」が8月10日にリリース。ステージで「この2年間いろいろあって、なかなか作品が出せなかったけど・・・」と過去を振り返ったが終始笑顔の広沢君。そう、周りは満杯の観客、広沢君を支える4人のバンドメンバー、広沢君を応援するスタッフが暖かく彼の再出発を祝っている。ギター&ピアノの弾き語りとバンド演奏を上手く絡めた選曲で、ギターを置きマイク片手に歌う姿も披露。11月にはバナナホールでのワンマンライブも決定。さわやかな夏の夜でした。
7月28日(木)HEP HALL LIVE ACT 『Organism festa』千綿ヒデノリ  亀井 俊彦

CDで彼の歌声を聴いてもジ〜ンとくるが、ライブでは表情やギターの弾き方、声の強弱に喜怒哀楽・・・と1曲1曲にCDでは見えなかった彼の想いが伝わってくる。それもホール最後尾の観客にまで。言葉を大切にして曲を創るので詩の内容はとてもシンプル。それは音楽と人生を共にしてきた彼の様々な経験から産み出された言葉で、いろんな人に当てはまる歌詞になっている。ライブでは僕なりに共感がもてた。最後の曲ではサビをマイクなしで歌う。会場の観客も自然と歌い出す。強制するのはいけないと思いますが、千綿ヒデノリの曲で何か感じればライブをお薦めします。次回は11月10日(木)心斎橋クワトロでワンマン。8月5日にはシングル「友よ」がリリースされます。

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