Kabotha Room

● 9月のKabocha Room ●

9月2日(金)森山直太朗コンサートツアー2005  『君は五番目の季節』 フェスティバルホール 亀井 俊彦
ホールコンサートでは初となる音楽メインのセットリスト。今までは音楽と芝居を融合させた「森山直太朗」独自のパフォーマンスだったが、今回は彼の音楽一本ライブ。力強く歌う姿、観客を楽しませる巧みな話術、弾き語り、どれをとっても独特のオーラで会場を包み込む。お芝居や演出がなくても曲順が決まっていても、開演から終演まで「一夜限りのストーリー」を見事に完成させているように今回のライブを観て感じました。そしてこの日のハイライトは森山直太朗の弾き語りコーナーだったように思います。さて全国ではどのようなストーリーが展開されてきたのでしょうか。
9月5日(月)JASON MRAZ「Special Acoustic Night With MR. A-Z」 鰻谷SANSUI  亀井 俊彦

CD購入者特典として行われた完全招待アコースティックライブ。FM802も前作アルバムから「THE REMEDY」がヘビーローテーション。そして最新アルバム「MR.A-Z」からリード曲「WORDPLAY」がヒット中。とにかく高音域の声が素晴らしい。1980年代によく聞いた声、REO スピードワゴン、スティックス、チープトリック、BOSTON、などのアメリカンロックで聞かれた甘く優しい、透き通った声を自由自在に操る。ギターもテクニック派でバンバンとコードを弾く事は少なく小刻みのカッティングで曲のBEATを創り出し歌っていく。彼のライブに招待されたファンや関係者は1曲ごとに大きな拍手を送っていた。来日公演が早く決まりますように。

9月5日(月)DONAVON FRANKENREITER  JAPAN TOUR 2005 心斎橋クワトロ

いや〜、男性が多かった。こんな感じの人がサーフミュージックを聴くのかと会場リサーチをしながら軽〜いグルーヴに身をゆだねる。曲が終わるたびにドノヴァンに大きな声援。熱くなってるのか、酔っぱらっているのが摩訶不思議な声が飛び交う。それに対しドノヴァンはなぜか「乾杯!!」で、観客は「イエ〜ッ」。こんな雰囲気のライブは初めて。時間が経つにつれて雰囲気にも慣れ楽しくなってくる。そうそう、海外のクラブなんかで行われるライブがこの雰囲気。もちろんTVや映画のワンシーンでしか観たことないけど、あんな感じ。ドノヴァンの観客は本当のライブハウス通ですな。
9月7日(水)SONY×FM802 PRESENTS GOTTCHA!  タカチャ BIG CAT 亀井 俊彦
青森県出身、インディーズで話題となり7月「ソノサキニ」でシングルメジャーデビュー。GOTTCHAに足を運ぶこと数十回。毎回、話題の新人アーティストの見えなかった武器が発見できます。今回のタカチャの武器は「笑顔」。僕が登場して5分くらいで彼の「笑顔」に惹かれだしたと思います。その「笑顔」と軽いレゲエサウンド、あったかい歌詞が混ざるとこっちまでHAPPYになれます。また相棒のDJ金ちゃんの「笑顔」が素晴らしい。子供から大人までHAPPYになれるタカチャのライブ、お薦めです。MINAMI WHEEL 2005、10月21日(金)も決定してます。
9月13日(火) 少路和伸個展「かぐや姫」 心斎橋アセンス 亀井 俊彦

エレベーターの扉が開くとゆったりとした空間に12枚の新作「かぐや姫」。だいたいのストーリーなら話せる方、あなたの言葉通り「むかしむかしあるところに〜」と語りながら少路和伸の作品を1枚ずつ眺めて欲しいのです。最初の3.4作品は思っていたように語れます。しかしその先は・・・。少路和伸の絵を語り始めている自分に気づきます。うる憶えの語りに情景や人間模様、感情などが勝手に口から出てきます。さてあなたの結末はいかに!17日午後8時まで。入場無料です。

9月13日(火)TOSHIBA 2005 JAZZ STYLE  大阪厚生年金会館芸術ホール 

日野晧正クインテット、 TOKU&小沼ようすけスペシャルユニット、 FRIED PRIDE、そしてタップダンスの熊谷和徳が一同に集まった豪華JAZZフェスティバル。FM802でDJをされている小曽根 真さんがCMで「JAZZって、よ〜わからん!というあなた!」と発せられ言葉が今も印象に残っていますが、まさしく僕です。でもね、「JAZZ は大人の世界」とか「JAZZは理論と知識が必要」なんて、これぞガセビア!日野さんのトランペットはジャンルを越え、音楽が難しくても演奏スタイルがしびれる!そして大御所に続く気鋭のARTISTもポップな感覚でカジュアルに演奏し楽しそう。大きな手拍子OK!スタンディングOK!一緒に歌ってOK!またまた口癖で言うけど楽器演奏経験のある方は感動しますよ!JAZZは。若いアベックから「JAZZ通」なおじ様まで幅広く一緒に楽しめたゴージャスな空間でした。
9月16日(金)Janne Da Arc 2005 tour "JOKER" 追加公演  フェスティバルホール 亀井 俊彦
いやいや、もっと早くから観ておくべきでした。ジャパニーズメタル全盛期の音をしっかり受け継ぐ大阪枚方出身の5人組。メジャー7年目にして初のライブ観戦。失礼にあたるかもしれないが7年前といえばビジュアル系ハードロックが流行し、演奏よりも見た目が最優先されていた時期。彼らもその香りが無いわけでもないが、今はJanne Da Arc としてのハードロックが確立されてるように思いました。多種多様のリズムワーク、壮大なバラード、メロディー豊かなハードポップ、どれを取ってもよく考えられた構成でまとまっている。今後もっともっと期待に応えるサウンドを創り出してくれるでしょう。終演後、楽屋であった5人の笑顔、決して忘れません。
9月21日(水) ANNA NALICK  心斎橋クワトロ  亀井 俊彦
今年4月全米デビューし、日本でも7月アルバムデビュー、そして「BREATHE(2AM)」がFM802ヘビーローテーションに選ばれた21才の大型新人。「BREATHE(2AM)」は夏の暑さを癒す爽やかなバラードですがアルバム全編を通すとパワフルな作品が多いのです。さて、どんな女性なのか?歌唱力は本物か?パフォーマンスは?暗転になりメンバーがANNAを呼び込む。ドクロの刺しゅう入りスタジャンで登場し立て続けに豪快なロック。ジャケットと違う!めちゃキュートで今どきの女の子。しかし歌は上手い。えげつなく上手い。大手レコード会社がプッシュするのも納得。パフォーマンスは緊張の為かまだまだですがきっと大物になりますよ。早くも次作が楽しみです。
9月22日(木)ゲントウキ アルバム発売記念ワンマンLIVE“君と白身” バナナホール  亀井 俊彦
2nd ALBUM 『感情のタマゴ』が最近の邦楽アルバムではお気に入り。軽快な曲もあればバラードもある、いわゆる「ALBUM」ですが、全編通してゆったり、まったり聴けます。しかしよく聴くと演奏テクニックはシャープで小気味よくこだわりが感じ取れます。なのでバナナホールへ直行。なるほど、田中君(G.VO)はギターを弾きこんでます。リズム隊もなかなかの技を見せてくれます。3ピース(サポートにKEY)とは思えない演奏にコーラスワークはアルバムよりもっと躍動感がありロックしてました。ただ、アルバムで良いと感じた「ゆったり・まったり感」が表現しきれてなかったように思います。もっとのんびりとしたステージが観たかったな。

9月24日(土)/大野敬正with津軽三味線SOUL  「津軽三味線協奏曲」 バナナホール 亀井 俊彦

津軽三味線とバンドとクラシック(ストリングス)でジャムったワンマンライブ。三味線は音が分厚い。たからどんな楽器がやって来ても輪郭のある音を耳に届けてくれる。このようなコラボレーションは観てて面白い。異種格闘技戦でありながら与えられた曲に矛先を合わせ個性を出しつつ新たな曲に仕上げていく。バイオリンVS三味線、フルートVS三味線、トロンボーンVS三味線、「和」の音楽が「洋」になったり、「洋」が「和」を奏でたり見応え充分の約2時間。しかし大野敬正は「津軽三味線」の原点を忘れることなく、本編で1度、アンコールで1度、ステージで正座し、ソロでたっぷり三味線を聴かせてくれた。コラボと原点の音楽のバランスが見事に合ったライブでした。この秋FM802が繰り広げる「MINAMI WHEEL 2005」の出演が決定。おめでとう。大野敬正の生・津軽三味線を一度体験して下さい。出演は9月21日(金)午後6時30分からKNAVE(ネーブ)です。

9月26日(月)BEN FOLDS JAPAN TOUR 2005  IMP HALL 追加公演 亀井 俊彦
BEN FOLDS FIVE初来日公演を思い出しながら会場へ。ギター無しでこんな激しいロックができるなんて!と興奮したあの日が忘れられません。ソロになってもライブの激しさは変わりません。ダイナミックなピアノ奏法、3ピースバンドではじけるロック、綺麗なバラードなのに汚い言葉の歌詞、悪ふざけを自慢するトーク(英語の通じる客に大うけ)、最後にはピアノに椅子をぶつけてライブ終了。こんなライブが絶賛されるのはBEN の素晴らしい人間性そして素晴らしい音楽道があるからなのです。まさしく彼は音を楽しんでいます。そしてファンも彼の音楽とパフォーマンスを楽しんでいます。夢のコラボ「BEN VS KAN」は楽しいライブだろうな。観てみたい!!
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