Kabotha Room

● 10月のKabocha Room ●

10月2日(日)K-106 DAYS OF WONDER LIVE 2005 バナナホール 亀井 俊彦

とにかくテンションの高い7人組ナニワファンク軍団のレコ発ワンマンライブ。ライブ開始から約30分間、演奏が止まらない。弾きまくる!吹きまくる!叩きまくる!7人組。観客が熱くなる前に燃焼体制に入り、個々でボルテージを上げていく。最初のトークで「今日はほんまに熱いわ!」と満足そうに語るメンバー。ほんまに君達は熱すぎやで。レコ発ワンマンを自らメンバーで祝っている幸せな奴ら。もちろん観客も「これがK-106!」と納得させるオープニングに満足したことでしょう。こんなバンドがもっと増えて欲しい。熱すぎるほどHOTなバンドは関西発がよく似合うんだよ。

10月5日(水)押尾コータロー コンサートツアー2005 「PANORAMA」NHK大阪ホール  亀井 俊彦
今回のコンセプトは「旅」。押尾コータローが訪れた土地、また実際には訪れてはいないが写真やテレビで観た情景を一本のギターで表現。ハイライトとなるであろう曲の前に彼自身「旅」と「曲」がクロスする過程を思い出しながら語っていく。そして暗転になり新たな照明と共に「曲」が始まる。催眠術?暗示?先程彼が語った「情景」が「曲」に合わせて鮮明に目の前に現れる。デビュー前後、ヒロさんとの出会いから数年経ち、何度も押尾コータローのトリッキーで派手な奏法のギターを観にライブに足を運んだ僕。今回もそのつもりでいたが見事に彼の「音楽」と「演出」にはまったように思う。ギタリスト押尾コータローが大好きな僕は今、作曲家押尾コータローが好きになっているようだ。それにしても男前やなぁ、おしおっち!
10月6日(木)SWITCHFOOT 梅田ホリデー 亀井 俊彦
サーフィンとロックを愛するアメリカ・サンディエゴ出身の5人組。国内では10月5日にデビューアルバムを出したばかりだが、アメリカでは前作が250万枚突破。ライブも年間数百本をこなす注目バンド。そして大阪上陸初ライブ。早くも女の子のファンが待望の初ライブを観ようと会場の約3分の2を埋め尽くし、後方にはびっしり業界関係者。開演予定20分押しの大型新人を予感させ、ついに登場。個人的結果を言うと大当たり!単なるルックスバンドではなかった(観るまではあまり期待してなかった)。ボーカルJONの感情の豊かさが王道ロックからサザンロック、バラードに至るまで輝いていた。ロックフェスの目玉になるであろう大型新人。ぜひアルバムを聴いてください。

10月6日(木)Melodic Stardium VOL.1  心斎橋クワトロ

DIVINEFIRE(ディヴァインファイア)
            FROM スウェーデン

VISION DIVINE(ヴィジョン・ディヴァイン)
             FROM イタリア

SKYLARK (スカイラーク) FROM イタリア


昨今HEAVY METALはとてもワールドワイドになってます。イギリス、アメリカ(北米)、オーストラリアなどは当たり前。METAL BANDではドイツ、スウェーデンやノルウェーも情報射程距離内。しかし90年代あたりからブラジルやイタリア、ロシアなどあらゆる国のMETAL BAND情報そして輸入盤が上陸し、幅広いHEAVY METALを楽しむことができるようになりました。そして国内で人気が出てくるとやはりライブが観たいと思うのがファン意識。近年各レコード会社、イベンターなどがパイプラインを作りだし、観れないと思っていたMETAL ARTISTがぞくぞく来日するようになりました。今回のMelodic Stardium VOL.1 もそうです。ぜひ観たいと願望していたKIDSに早く日本で勇士を見せたいと思うARTISTがクロスした時、HEAVY METALはおおきなパワーを放出します。熱いライブでした。今後も世界各国から最強のメタル軍団が来日しますように。
10月7日(金)スキマスイッチ TOUR '05 “全国少年” グランキューブ大阪 亀井 俊彦

デビュー直前にヒモジャムゲストで「VIEW」を生演奏。その年のMINAMI WHEELに出演(たしかサンホール)。今年のMEET THE WORLD BEATとけっこう観る機会に恵まれてました。しかし単独のライブは初めてになります。全国ツアー中でグランキューブ大阪はスキマスイッチの公演するホールでは一番大きいらしい。とにかく3000人近い観客は歌う!歌う!歌い続ける!そして2人のトーク時にはつっこむ!つっこむ!ヤジとばす!この関西特有のヤジがまたHAPPYで良いんですよね。緊張の空気が一気にゆるんで本当の笑顔が観れる瞬間でもあります。関西生まれでよかった!


8時過ぎまでスキマスイッチを堪能し、7時半から行われているAIのライブ会場へチャリでGO!もちろん「全力少年」のサビを口づさみながら・・・

10月7日(金)AI MIC-A-HOLIC A.I. JAPAN TOUR '05 なんばHATCH 
すげえステージセット!まじやばい!分厚いサウンドでうねりまくる生バンド総勢9名(コーラス3名含む)!まじハンパねぇよ!ほんでもって最新のダンスを披露する4人組ダンサー付き!やばくない??このような感じの言葉が会場に飛び交い、AIも今どきの女の子で「まじやばい!」の連続。この日が全国ツアー初日。すでに中盤から後半戦に入り会場はもはや沸点に達していました。AIの声量・声域は思ってた以上にレンジが広くハスキーボイスがさらに曲を演出します。迫力満点の歌い方に軽快なダンス。バラードではゴスペルシンガー顔負けの息の長さ。今後彼女は何を学んでいくのでしょうか?もはや100点満点の熱いそして素顔が観れたライブを体験しました。

AIのパフォーマンスと同じくらい終始目を引いたIバンドのリーダーを努めていたのが以前GATS TKB SHOWと一緒にヒモジャムのゲストに登場したベーシストJINOこと日野賢二。弾き方がカッコイイのです。ニワトリの首みたいなリズムの取り方はごく一般的ですがJINOは体全体がグラインドしてる感じでめちゃかっこよかった。ソロアルバム2枚出てますのでベース好きにはお薦めです。

木・金の2日間、移動が多かった。下半身がついてきません。運動不足でしょうね。軽くやばい!

10月9日(日)浜田省吾 ON THE ROAD 2005 MY FIRST LOVE 大阪城ホール 亀井 俊彦
大御所ロックワールドを目に焼き付けてきました。学生時代、浜田省吾さんの熱いファンがいました。彼は歌うとすぐに手足が動きます。そうロックアーティスト「浜田省吾本人」になっているのでした。あれから約20年。僕は本物のライブを観ることになります。新しい曲、古い曲、ロック、バラード・・全て会場のファンを魅了していきます。「青春」「旅」「恋」「ロックスター」「革のパンツ」「ギターケース」「車」「家族」「親」「子供」「俺」「君」「少年」様々な言葉が浜省節にからまると熱い叫びとなりメッセージとなるのです。素晴らしいロックライブでした。そして学生時代の友人の熱い想いが今伝わったような気がします。
10月13日(木)KEITH EMERSON 35TH ANNIVERSARY WORLD TOUR  厚生年金会館芸術ホール 

どうですかこの写真!ムーグ社のアナログシンセサイザー(60年代)ですよ。そしてムーグと言えばキースエマーソン。プログレロックを、シンセキーボードを、演奏スタイルを世界中に広めた伝説のキーボーディストであります。もちろん生演奏を観るのは初めて。60才を越えられてもスタンディングプレイそして激しい指の動き。壮大でクラシカルな曲からコミカルでファンタジックな曲、カバー曲、さらにピアノ独演と伝説の技をたっぷり。感動表現の最上級は大きなため息「は〜なんでこんなんできるんやろ?」こんな経験ありますか?

10月14日(金)ERIC JOHNSON 「The Bloom Album Tour 」心斎橋クワトロ 亀井 俊彦

大好きなギタリストの一人、エリックジョンソンのNEW ALBUM TOUR。魅力はクリアサウンドで聴かす哀愁溢れるロック。もちろん早弾きもかっこいいしトリッキーなプレイも超一流。しかしここまできれいなギターの音を追及しているスーパーギタリストは少ないと思います。今回のライブでもフットスイッチを踏みまくり多彩な音色で観客を魅了します。盛り上がるライブと言うより彼のプレイそして音色に酔いしれるライブとなりました。ちなみにヒモジャムでもBGMとして活用しています。
10月15日(土)Saigenji 梅田Shangri-La 亀井 俊彦

ライブに圧倒されました。音楽のルーツにブラジル音楽があるので熱いのですが、音楽の熱さだけではなく、サイゲンジ本人が熱いのです。彼のライブ機材は口、ギター、笑顔。歌はもちろん、ドラム、パーカッション、トランペットなどを操る口、各方面ミュージシャンから引っ張りだこのギターテクニック、そして素敵な笑顔。これは虜になりますよ。11月11日(金)なんばHATCHで行われるHIRO-T'S MORNING JAM PRESENTS 「LIVE JAM」に南佳孝さん、バンバンバザール、サイゲンジのコラボライブが行われます。400組800名無料御招待、締切は10月31日(月)。応募、詳細などはFM802ホームぺージです。

10月19日(水)TRISTAN PRETTYMAN  梅田Shangri-La 亀井 俊彦

「生きて行くのに必要なのは、サーフ・ボードとギター、それだけ」シークレットライブはわずか40分ほどでしたが彼女を取り巻く環境、音楽そしてこの言葉の意味が少し見えたような気がしました。ステージは彼女一人とギターのみ。軽く、そしてはぎれ良く弾くスタイルはサーフミュージックの基本形。細かい音もきっちり弾きこなすなかなかの腕前。さざなみのようなささやき声から熱く歌い上げるビッグウェーブまで様々な波音(歌声)はとても印象的でした。早くも来年1月25日に心斎橋クワトロで来日公演が決定。2006年、最初の波音はトリスタン・プリティマンでどないですか。

10月21日(金)〜23(日) FM802 MINAMI WHEEL 2005  亀井 俊彦

3日間で40以上のアーティストを観ました。アコーステックからギターロック、HIP HOP、JAZZまでたっぷり音楽を吸収してきましたよ。アーティストの持ち時間は35分。お客様は常に流動的。となるとアーティストはコンパクトにインパクトのあるライブが要求されます。有名グループから新進気鋭アーティスト、観たことも、聴いたこともないアーティスト、どのように観ていくかは個々の自由でありとても楽しいのです。さてさて僕も釘付けになったアーティストが各曜日にありましたのでピックアップいたします。

10月21日(金)

ギターデュオのケイタク。評判通りギターサウンドはGOOD!そして歌・コーラスも味があります。なにより肩ひじ張ってない大人のブルージーさを感じました。そしてトリオギターロックStarboard。まだ演奏・歌共に荒さはありますが最近のギターロックにはないメロディラインを奏でるボーカルに一票。激しさの中に哀愁もただよう綺麗な旋律です。

10月22日(土)

京都在住5人組、片山ブレイカーズ&ザ★ロケンローパーティ。業界関係者に勧められ観ること10分でファンになりました。名前の通り派手なお祭りライブだが音楽を雑にあつかっていない。これは説明不可能、観て損はしないぜ。同じようにASIA SUN RISEもCDの音より分厚くハートにずんずん響く野生チックな弾き語り。これもライブオススメです。

10月23日(日)

関西初ライブだった月の203号室。2nd Single 「しあわせのうた」は心にしみます。彼らの素朴でほんわかなステージにも好感。茨城県・未完の大器かまボイラー。濃いメンバーが濃いロックを聴かせる。濃いと言ってもやはりロックとは衣装、演奏力、爆発力、意外性などが備わっているバンドがカッコイイと思うんです。かまボイラーは真のロックバンドです。

10月24日(月)MARION RAVEN JAPAN TOUR 2005 心斎橋クワトロ 亀井 俊彦
ジャケ写買い。経験ありますか?学生時代にはジャケットの魅力にそそられ購入し「当たり!」「はずれ」と音楽を楽しんでた時代がありましたが今は情報が豊富だからギャンブル的購入はあまりありませんよね。若干20才、ノルウェー出身のマリオンレイブンはまさに「ジャケ写買い」の「あたり!」でした。初来日公演ではハードなロックからアコースティックバラード、一人でピアノ弾き語りと彼女の幅広い音楽性そして感情のこもった抜群の歌唱力を観ることができました。緊張の中、トークは短めでしたが後半戦ではファンの声援もあり終始笑顔のライブでした。

10月24日(月)ラブハンドルズ 大阪・梅田STREET LIVE  亀井 俊彦

尼崎市出身、若林(VO&G)、溝下(G/コーラス)2人組ラブハンドルズがストリートをする。と、ヒモジャムのリスナーそしてヒロさんを通じて当日知りました。クワトロから大阪駅歩道橋へ直行。近くまで来ると歩道橋からいろんな音が聞こえてきます。階段を上ると約10アーティストが演奏中。そんな中大きな半月上の観衆を集めていたのがラブハンドルズ。3曲しか聴けなかったけど力強い歌声が観客そして梅田の空に向かって響きわたりました。2本のギター、歌、コーラス、そして阿吽の呼吸。ラブハンドルズの音楽と実力が充分伝わったライブでした。

10月27日(木)RAUL MIDON SHOWCASE LIVE 心斎橋FULL BLOOM  亀井 俊彦

招待ライブ。アルバム購入者・メディア関係者で満員御礼。こんな時関係者は後方で観る場合が多いのですが今朝のヒモジャム・スタジオライブで観た感動をもう一度しっかりと!と思い開始早々ギターのよく観察出来る会場中央に陣取って伝説になるであろうライブを目に焼き付けてきました。まずギターKIDSは弾き方に感動するでしょう。ソウルシンガー好きには所々にスティービー節が入り、暖かい歌声に感動するでしょう。さらにくちトランペット、パーカッションなどが歌やギターにからみつき「すげぇ〜」の声が会場のあちらこちらから聞こえてきました。ヒロさんの日誌にもありましたが次回彼のライブはかぶりつきで観ることをお薦めします。
10月28日(金)TSUYOSI NAGABUCHI LIVE 2005 〜YAMATO〜 大阪城ホール 亀井 俊彦
観客と長渕剛さんのガチンコ白熱ライブ初体験。とにかくライブは止まらない。曲が終われば「剛コール」そして長渕剛さんは笑顔で答えさらにコールを大きくし次の曲へ。汗のしたたる量は半端ではありません。そして休まず2時間歌い続ける体力と喉の強さ。脱帽。長渕剛さんは観客に言った。「俺が歌うんじゃなくてお前達が俺を歌わせてるんだ。もうデビュー30年になるけど最近つくづく感じるんだ」アルバム・ライブ・ファンの力で築いてきた音楽人生は時代に流されないいつもの長渕節。だからカッコイイのです。「白熱のライブ?」と書きましたが、無理矢理熱くさせているのではなくこれが普段通り、素顔の長渕剛さんライブなのかなと感じました。
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