Kabotha Room

● 1月のKabocha Room ●

1月7日(金)まん馬&賀正 亀井 俊彦
2006年に入り、早1週間。あっという間の年末年始でしたがたっぷり充電そして新たなるパワーを蓄えてきました。そのパワーの源になった「まん馬」という韓国定食屋さんに初トライ。以前から話題になっていると噂を聞いていたのでワクワク。辛い辛い純豆腐火鍋(すんどぅーふ)にカルビがついた定食は噂通りのおいしさ&ボリューム。汗よりも鼻水だらだらの格闘の末完食。ロックライブで2時間演奏し終えたアーティスト気分で結構満足の姿でした。こんな熱くなるライブに今年もたくさん出かける予定です。今年もKEEP ON ROCK SPIRITでがんばるぞっと!
1月7日(土)DREAM THEATER OCTAVARIUM WORLD TOUR 2006 大阪国際会議場メインホール  亀井 俊彦
HR/HM&プログレ、バークレー音楽院出身ドリームシアターで2006年ライブ観戦スタート。普通にリズムをとってもいつの間にか裏拍子に、さらに高速ユニゾンをG.B.KEY,Ds4人できめてしまう、えげつなく難解で高度な演奏をさらりと魅せてくれたのでした。今回感動したのは熱烈なファンの方々。あの変拍子や難解な進行についていき、首を上下に揺らし会場をさらに熱くするのだからたまらない。これぞ究極のプログレライブでありました。現在も欧米ではプログレロックが根強い人気でラッシュ、キングクリムゾン、ピンクフロイドはまさにドリームシアターも尊敬する伝説のスーパースターなのです。個人的にラッシュは一度観てみたいものです。
1月8日(日)FM802 SPECIAL REVUE for U  厚生年金大ホール 亀井 俊彦
for Uをプロデュースされた木村佳乃さんの語りでスタートしたFM802コラボライブ。ステージには華やかな装飾品がありません。意外でした。演出は木村佳乃さんが身近で素朴な恋のポエムを語りアーティストが入れ替わっていきます。このポエムに出てくる風景が自然と頭の中で想像出来てしまうのです。そして「あなたに贈る」音楽が続いていくのです。このライブのステージに装飾品や大がかりな道具、演出はいりません。観客一人一人が語りと音楽で様々な想いのステージセットを観ることが出来たのではないでしょうか。
1月10日(火)BULLET FOR MY VALENTINE JAPAN TOUR  心斎橋クワトロ 亀井 俊彦
昨年国内デビューし、サマーソニックで初来日を果たした英国出身4人組ブレット・フォー・マイ・ヴァレンタイン。彼らはメタルバンドか否か?僕の見解は80年代UK METAL+90年代US METALを上手く吸収したヘビーメタルバンドです。ツインギターでのリフそしてソロ、メロディーのあるサビはやはりアイアンメイデンを感じさせる英国産。歌い出しのひずませた声やシャウト、サビに行くまでの重いリズムはパンテラなどラウドロックを感じさせる米国産。この融合により幅広いロックファン層に注目されたのでしょう。まだまだ演奏は荒削りですがヘビーメタルの歴史を一歩進めた偉大なバンドとなっていくことでしょう。メタルファンは次回必見です。
1月13日(金)KENNY G JAPAN TOUR 2006 フェスティバルホール 亀井 俊彦
泣かせるサックスプレイヤー、ケニーGの来日公演初日。それにしてもすごい人気。会場はほぼ満員、そして観客の中には翌日から2日間フェスティバルホールで公演を行うE.W&F御一行の姿も。暗転後、バックメンバーの透き通ったサウンドでスタート。そして1階後方からケニ−Gがアルトサックスを吹きながら登場。流れるようなメロディを聞くか!それとも近づいてくる生ケニーを追いかけるか!なんとも落ち着いたメロディでありながら落ち着かない緊張のオープニングでした。近距離で観たケニーは優しい目、吹きながら周りのファンに笑顔で対応する姿。そしてあのメロディ。そう、僕は彼の名曲「ソングバード」の虜になり、90年代前半はケニーのソバージュ頭でロックしてたのでした。あ〜またあのヘアスタイルにしてみたい!
1月13日(金)BABAMANIA TOUR 「PARTY KING」心斎橋DROP 亀井 俊彦
昨年、全20曲入りベストアルバムをリリースしたババマニアの久々大阪ワンマンライブ。もう何回も観てこの日誌にも書かせてもらってますが、音圧があるバンドです。ただ大音量が出ているのではなく、ギター&ベースの音作り、ドラムのパワーとタイトなリズムワーク、そして男女2人のボイスが綺麗に重なりCD以上の音の分厚さを体感させてくれます。終演後新年の挨拶をしに楽屋へ。へとへとになってると思いきやメンバーは終始元気で笑顔で迎えてくれました。この日を楽しみにしていたようで、久々び演奏した曲にも満足げでした。今回はベスト盤からたっぷり披露してくれましたが、この後、春のリリースに向けてアルバム作りに入るようです。今年もBABA POWER炸裂やね。
1月18日(水)STRATOVARIUS  JAPAN TOUR 2006 心斎橋クワトロ 亀井 俊彦
通算11作目となるアルバム「STRATOVARIUS」をリリースしての日本公演。さてさてHM/HR界で11作品を残すのは至難の技。彼らもメンバーチェンジ、休止と存続が危ぶまれる中、継続し続けながらアルバム、ライブとファンを安心させてくれます。ヨーロッパ・日本では未だに人気が衰えないのですが魅力はやはりスピード・メロディ・テクニックの3拍子をたっぷり見せてくれるライブにあるのでしょう。11作品にもなると「あの曲はするのかな?」「バラードは何かな?」「カバーはするのかな」と来日のたびに楽しみは増えるばかり。前半にスピードチューンに新曲、中盤は技も見せた大きな曲を、そして後半は名曲へと大満足のライブでした。今や大御所なのに大御所らしくないドライブのきいたライブは安定感よりもファンをより楽しませる証なのでしょう。
1月19日(木)MEST JAPAN TOUR 2006  BIG CAT   亀井 俊彦
MESTのライブを観ているといろんな事を感じてしまったのです。これはパンクなのか?彼らのルーツは?やんちゃな風貌だけど音楽の取り組み方は他のバンドとは違う感覚に陥りました。パンク独特の単純な縦のりだけではないリズムパターンの多さ、リフとメロディを2本のギターで上手く使い分ける、歌えるメンバーが2人でそれぞれ持ち味がある等々。歌詞には禁止用語が多々含まれやはり異端児ロックとも感じさせますが、彼らの作曲力にはジャンルを越えたロックも感じ取る事が出来ました。アメリカ・ツアー終了後に活動を休止することを発表したMEST。もう観ることができないのか!!
1月21日(土)FM802 ROCK KIDS 802 PRESENTS "BIG UP"  梅田Shangri-La 亀井 俊彦

ROCK KIDSでのリクエストも多く、今年大きな期待がかかるアーティスト3組によるオムニバスイベント。大阪出身18歳の絢香は大阪初ライブ。歌も度胸も愛嬌も年齢以上のすごさを見せてくれました。ロックに様々なジャンルをMIXさせた4人組RADWINPSはまさしくライブバンド。野田君(VO&G)の絶妙トークに初対面であろう観客も大うけ。最後トリを務めた女性3ピース・チャットモンチーは演奏にパワーを感じました。今後彼女達みたいなバンドがたくさん出てくるでしょう。2006
年もこのような生きの良いアーティストにたくさん出逢いたいと願ってます。

1月25日(水)TRISTANPRETTYMAN & WILL CONNER JAPAN TOUR 2006  心斎橋クワトロ 亀井 俊彦
1月18日日本盤デビュー、オーストラリア出身ウィルコナー。そしてFM802ヘビーローテーションアーティスト、トリスタンプリティマンのWサーフミュージックナイト。ブルース、カントリー、フォーク、ソウル、ロックが良い塩梅でミックス、そして歌とギターは50〜80%の力で柔らかく聞かせる。サーフミュージックは奥が深い。トリスタンのバンドとしてギターを弾くジェシーハリスにも注目。彼も音と音の間に心地よいメロウな響きを聞かせてくれました。贅沢です。
1月25日(水)SONY×FM802 GOTTCHA!! LIVE ACT "PLANE" BIG CAT  亀井 俊彦

東大阪出身4人組ロックバンド。昨年10月に「グランドライン」がFM802ヘビーローテンションに選ばれる。今年も激戦区になるであろうギターロックバンド。音圧よりもメンバーの素材を生かしたロックを見せてくれました。緊張していたのか、演奏力やパフォーマンスが期待度より低かったのは残念。ボウリングでいうと「おきにいった」ライブだったのでしょうか。この激戦区を勝ち抜くには「おきにいく」より自分達の「ライブ魂&ロック魂」がやはり必要不可欠だと思います。大物に化ける素材は充分、後はたっぷりライブ経験を!

1月26日(木)FRIDE PRIDE  大阪・KNAVE  亀井 俊彦
ボーカリストshihoさん&ギタリスト横田明紀男氏のジャズユニット。久々のワンマンを堪能してきました。最初のトークで「あけましておめでとうございます!」と切り出したshihoさん。なるほど大阪今年1発目ね!で、shihoさんはグランドピアノで弾き語り、横田氏はインスト曲とそれぞれソロも披露してくれました。Knaveのステージにグランドピアノ?そう、どんな会場であろうと2人なのでステージが有効につかえるのです。ちなみに観客スペースは小さな丸テーブルに椅子4席が15〜20個セットくらい置かれドリンクを飲みながらフラプラJAZZに酔いしれたのでした。ぜひロックキッズ、ギターキッズには横田氏のダイナミックなプレイを間近で体験して欲しいです。
1月26日(木)VO VO TAU  心斎橋クワトロ 亀井 俊彦
3RD ALBUM「VVT03」リリース後のワンマンライブ。メンバー4人に加え女性コーラス2人、DJ1人が参加。HIP HOP ,R&Bのライブでバンドスタイルを取っているのは少なくVO VO TAUは真のHUMAN GROOVEを聞かせてくれます。とは言え、派手にギターやベース、ドラムを演奏するのではなくボーカルRINGをのせる為にビートとリズムをしっかりキープします。これがプリセット機材と違って1曲1曲腰にくるのです。今回はドラムのシュガー、ベースのペイがホストとなりクラブパーティーも織り交ぜ後半戦は熱い熱いライブとなりました。終演後新年のあいさつをと楽屋へ。「また来てる〜!」とメンバー4人が。「そうや!ええライブバンドは何回も観にくんで」笑顔の会話でさよなら。
1月29日(日) KAN  弾き語りばったり#3〜新春シャンションショー(×3)〜 なんはHATCH 亀井 俊彦
前回「#2〜8都市て!GOOD〜」そして今回と観ました。KANさん一人で開場からアンコールまで、2時間以上の空間を音楽と語りでつないでいくのですから至難の業だと思います。「緊張」と「緩和」が見事に絡み合ったライブで観客も歌の前は静粛に、歌い終わりKANさんが喉を潤すとかすかなざわめき。このざわめきは次にどんな語りで我々を楽しませてくれるのだろうと勝手に憶測する「そわそわ期待感」の動き。KANさんは曲紹介で必ず作った年代をつけ加えます。さらっと80年代や90年代がでてきますが、どの曲も歌詞も色あせません。奏でるピアノはKANさんを夢中にさせた洋楽ポップ感覚がたっぷり入り込み会場に大きく、小さく、大胆に、繊細に・・・響き渡りました。一人弾き語りライブ。できそうでなかなか難しいライブ。今このようなライブができるアーティストはどのくらいいるのでしょうか。
1月31日(火)RAUL MIDON JAPAN TOUR 2006  なんばHATCH 亀井 俊彦
独特なギタープレイに歓声が何度も何度もわき上がる。彼のギタースタイルはマネしようにも難しそうだし、押尾さんみたいにギターパーカッションもしつつ歌いながら弾かなあかんし、たまにマウスペットでプップップ〜とせなあかんし・・・世の中にはまだまだえげつなく上手い人がおるんやなあ。押尾コータロー、横田明紀男(FRIED PRIDE)、そしてラウルミドン。史上最高のギタリストは・・とよくある企画ですが、約1ヵ月間この3人を観て、ギター演奏の技術、音楽との関わり方、パフォーマンスとそれぞれのジャンルで最高峰を目指すアーティストがロック部門以外でも存在するのだなと実感しました。この3人はジャンルを越えた僕の中のNO.1ギタリストです。
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